そこは本当に香港だった。香港のスイーツが楽しめる「香港時間」
「香港時間(Hong Kong Moment)」。インパクトのある忘れられない店名ですが、香港好きの日本人方には非常に有名な板橋区大山にあるカフェです。
「オープンしたのは2015年1月です」と話すのはオーナーの区紹聰(Victor Au)さん。香港で生まれ育ち、カナダの大学を卒業後、香港島の金鐘(Admiralty)にある5つ星ホテルのIsland Shangri-Laで約6年間働きます。日本に関心があったこともあり2012年から14年まで語学留学して日本語を学びます。そして日本人の女性と結婚して香港に戻らず日本に住むことを決めました。「日本では、どこかの企業に就職するのではなく自分で何かしようと思いました。そこで香港らしいものを...と考えたのがきっかけです」
店の外観
まずは、エッグタルトなどの作り方を学ぶために一旦、香港に戻ります。「佐敦(Jordan)にある、老夫婦が営んでいる小さなベーカリーで学ぶことができました。そこにたどり着くまでに20件位断られましたけどね」と苦笑い。苦労はありましたが、約半年間勉強して東京に戻り出店準備を始めます。場所を探している時、不動産店から紹介された物件の1つがこの店でした。「価格が比較的安かったこと、人通りも悪くなかったからです。大山はちょっと深水埗(Sham Shui Po)に似ていてちょっと下町的というか、庶民の街という雰囲気も気に入りました」
香港に関するグッズも売られています
ビクターさんのお勧めは何と言っても「エッグタルト」(200円)と「香港ミルクティー」(350円。ホット、アイス)です。2つが一緒なったセットは500円です。エッグタルトはちゃんと「卵感」が出ています。また、香港ミルクティーは、ちゃんと「木綿袋を使って濾す」という香港ミルクティーの基本通りに作っているのでマイルドな味に仕上がっています。
エッグタルト(左)とアイスのミルクティー
ミルクティーを作る時に必要な木綿
香港デザートの定番「豆腐花」(420円)はオレンジの砂糖がかかっているオリジナル(香港式)とミルクをかけるマカオ式のいずれかを選びます。また、夏季限定で1日20杯限りの「マンゴータピオカ」(580円)はマンゴー、タピオカだけではなく、中にグレープフルーツの果肉をいれることで適度な食感と酸味を通してのさっぱり感を演出。何度も修正を加えて完成した1品です。
オリジナルの豆腐花
マンゴータピオカ
客は日本人が50%ですが、広東省生まれの人が20%、香港人の5%と広東語圏の人が合わせて25%...つまり4分の1を占めます。そう言った事もあり、筆者が何回か訪れた時は、ゲームをしている学生、スイーツを味わっている日本在住の奥様らがいましたが、全員が広東語を話していました。味についても「好味!(おいしい)」と言っていたことが本当の味という何よりの証明でしょう。正に店名通り「香港の時間」を提供してくれると思います。
★香港時間(Hong Kong Moment)
所在地:東京都板橋区大山町36-6
電話:03-3409-9920
営業時間:11:00-18:30(火、水、木定休)
筆者
香港特派員
武田信晃
新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。
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