ロンドンの秘境・うなぎパイ島と周辺地域 その2
さて、お腹も満足し、子供たちも広場で少し遊んだところで、本日の目玉Eel Pie Islandに突入?です。
以前は水路旅行者のためのホテルとして知られていたEel Pie Island Hotelのあった島。
ホテル内のボールルームでジャズ演奏を始めたところ好評を博し、1971年に謎の出火で全焼するまで、
Rolling Stones、The Whoなど錚々たるメンバーが訪れ、火事の後にはBlack Sabbathも演奏に来ました。
その後1996年に再び大規模火事によって島中心部が深刻なダメージを受けるも、
現在は人気インディーズバンドMystery Jetsの出身地として、またアーティスト達の制作拠点として、
密かに人気を集めているこの島。
島にはボートで乗りつけるか、橋を歩いて渡るかの二択。
橋の入り口に、本日のイベントのサインを発見。
早速、過去2度の大規模な火事を乗り越え、1998年に新装オープンしたこちらの橋を渡って、島内にお邪魔します。
橋からの風景。
のどかです。テムズ川をゆったりと眺めることが出来ます。
島の入り口には、このようなサインがあります。
今回はオープンデイズなので、博物館への案内が出ていますが、普段は右側の注意書きのみ。
ご覧の通り私有地ですので、一般公開されていない日の写真撮影や大勢での訪問は、控えた方が良いですね。
博物館は島内でなく、本土のRichmond Roadにあるのですが、島の歴史や島で演奏をした歴代ミュージシャンについてなどの展示があり、とても興味深いです。
最近日曜日もオープンするようになったので、音楽好きの方、歴史好きの方は是非一度足をお運びください。
島の魅力の一つとして、豊かな自然と緑が挙げられますが、一部の自然は保護されており、立ち入り禁止区域となっていますのでご注意ください。
博物館オリジナルの島グッズもこの日は出店販売。
気合い入ってます。
博物館スタッフ一押しのティータオル。一つ7ポンド。
お土産に如何でしょうか。
島の内部、居住地区はこのように、レトロ感たっぷりなデコレーションや建物が立ち並びます。
Eel Pie Islandは、1969年に風刺画でおなじみのイラストレーター、Clifford Harperを含む地元のアナーキストたちに占拠され、70年代にはロンドン屈指のヒッピーコミューンとして知られました。その当時の名残が、島の雰囲気に今も色濃く残っています。
まずはこちらのサイン目指して、スタジオ訪問開始です。
ちなみに島内部のスタジオ・工房配置はこのようになっています。
50世帯中26世帯がアートスタジオを構えるという、芸術的な島です。
ここにも前述のヒッピーコミューン時代の名残が伺えますね。
まずはイラスト工房を見学し、
モザイクアートや絵画のスタジオも訪問。
オープンデイズ期間中は、実際にアーティストの方々とお話をして、作品を直接購入することが出来ます。上記写真のAnn Bubisさんは、現在ニューヨークのギャラリーで個展が開催されています。
こちら陶芸工房棟付近の様子。
映画時計仕掛けのオレンジに出てきそうな、前衛的なオブジェが島内所狭しと並んでいます。
陶芸工房では、日本式の陶芸も発見。
楽焼を主に作品を作っている工房を見つけ、日本文化との触れ合いに感無量です。
スタジオ近辺の雰囲気が、美大生時代のアトリエや工房を彷彿とさせ、なんだか懐かしい気分になりました。
アーティストさん同士は、お互いのスタジオ前にテーブルを出し、
ラジオでW杯の中継を聞きながら紅茶とともに談笑と、古き良き温かなご近所交流といった感じで、本土からの訪問客の方々とも気さくにお話ししておりました。
子供たちがそろそろ公園で遊びたがったため、島を後にし、
川沿いの風景を楽しみながら、タウンセンターに戻ります。
続きます。
Eel Pie Island Museum
1-3 Richmond Road
Twickenham
TW1 3AB
http://www.eelpiemuseum.co.uk
Mystery Jets
http://www.mysteryjets.com
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