アメリカの感染者は20万名を超え、世界合計数の約23%を占める【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】
全米で21万6721名、アメリカは20万人を超え世界一の感染者数。
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NY時間2020年4月2日午前 1:52:56時点の、感染症研究のエキスパート米ジョンズ・ホプキンス大学Johns Hopkins Universityの公式Webサイトによると、アメリカの新型コロナウイルス感染者数は、21万6721名で、世界最多の感染国。アメリカはダントツの1位で、2位のイタリアの約2倍の感染者数です。ちなみに日本の感染者数は現在2384名、死亡者数は57名、回復者数は472名となっています。
全世界の感染者数合計が93万8373名ですから、アメリカが約23%を占めることになります。
【新型コロナウイルス感染国ワースト5】2020年4月2日
1.アメリカ 216,721名(死亡5,137名)(回復8,672名)
2.イタリア 110,574名(死亡13,155名)(回復16,847名)
3.スペイン 104,118名(死亡9,387名)(回復22,647名)
4.中国 82,394名(死亡3,316名)(回復76,426名)
5.ドイツ 77,981名(死亡931名)(回復18,700名)
日本 2,384名 (死亡 57名) (回復472名)
■参照記事
Johns Hopkins University. NY時間2020年4月2日午前 1:52:56時点のデータによる
2020年4月1日現在ニューヨーク州感染者数8万3千712名
2020年4月1日朝 ガランとしているグランド・セントラル駅 (C)Hiroko H
2020年4月1日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は8万3712名。死亡者数は1941名。ニューヨークは世界の感染の震源地となり、アメリカは感染国ワーストワン(恐怖)。
ニューヨークシティで、感染者数が多い順番は、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、マンハッタン、スタテンアイランド。いずれも人口密集地であることから、感染者数が連日増加しています。私の住むクイーンズ区は、人種のるつぼニューヨークシティの中でも、特に多様な人種が集まるエリアで、感染率はトップ。しかもエルムハースト病院(Elmhurst Hospital,Queens,NYC)の医療現場の惨さが世界中に伝わっています。いわば、世界一の感染拡大地域で、私はまだ生き延びています(泣)。( )内は前日の数。
クイーンズ区: 14,966名(13,576名)
ブルックリン区: 12,076名(10,904名)
ブロンクス区: 8,398名( 7,625名)
マンハッタン区: 6,960名( 6,446名)
スタテン島区: 2,480名( 2,314名)
詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。
4月1日現在、当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数
○ニューヨーク州:感染者数 83,712名(75,795名),死者数 1,941名(1,550名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 44,915名(43,139名),死者数 1,139名( 932名)
NY市の内訳(判明分)
クイーンズ区: 14,966名(13,576名)
ブルックリン区: 12,076名(10,904名)
マンハッタン区: 6,960名( 6,446名)
ブロンクス区: 8,398名( 7,625名)
スタテン島区: 2,480名( 2,314名)
ウエストチェスター郡: 10,683名( 9,967名)
○ニュージャージー州:感染者数 22,255名(18,696名),死者数 355名(267名)
○ペンシルベニア州: 感染者数 5,805名( 4,843名),死者数 74名( 63名)
○デラウェア州: 感染者数 368名( 264名),死者数 11名( 10名)
○ウエストバージニア州:感染者数 191名( 162名),死者数 1名( 1名)
○コネチカット州フェアフィールド郡: 感染者数 1,986名(1,445名),死者数 46名(21名)
○プエルトリコ: 感染者数 286名( 239名),死者数 11名( 8名)
○バージン諸島: 感染者数 30名( 30名)
■ 在ニューヨーク日本国総領事館
299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
ニューヨーク市の感染者マップ
2020年4月2日NYCの感染状況 (C)NYC Health
2020年4月2日当時のニューヨーク市政府の発表による感染データ。紫の色が濃くなればなるほど、感染者が多いことを意味します。マンハッタン(図の中央左上細長い部分)の感染者が比較的少ないのは、レント(家賃)が恐ろしく高く、住民が少ないため。住民が密集するクイーンズ、ブルックリン(いずれも図の中央手前のエリア)の感染率が高いことがわかります。地図に記載してある数字は郵便番号です。
social distancing(ソーシャル・ディスタンシング)男女のどちらが守っている?
アメリカの2020年流行語大賞にもなりそうな、「social distancing(ソーシャル・ディスタンシング)」。新型コロナウイルスの感染を防ぐために繰り返し推奨されています。
要約すると、
●新型コロナウイルスの感染を広げないためのエチケット。
●周囲と6フィート(約1.8m)以上の距離を置くこと。
●単独行動。
●規模を問わず、集団行動・スポーツや集まりは不可。
●人ごみや公共の交通機関を避ける。
●やむを得ず外出する場合は、マスクや手袋などで防護する。
違反すると、$250〜500の罰金を科せられる予定。
スーパーマーケット入店(密集を防ぐため、店内空間に対し25%程度の人口)の列に並ぶ際も、道で人とすれ違う際も、公園でも求められます。単独での運動のため、プレイグラウンド(遊戯具がある、屋外の子供の遊び場)や、たまに高校のグラウンドが解放されていましたが、つい密着し合うため、閉鎖になってしまいました。3月から外出禁止で人恋しさが募っており、仲間や友人を見れば近くで話し合いたくなる気持ちはよくわかり、「人に直接会えない、触れ合えない」というのは、どんなに辛いものか皆がしみじみ味わっています。
公共の場で、social distancing(ソーシャル・ディスタンシング)は、男女どちらが守っているかというと、筆者の目から見れば、圧倒的に女性。昨日スーパーマーケットに入店するため、30分ほど店外で待ちましたが、間隔をきちんと守っているのは女性が並んでいる箇所。男性の並んでいる箇所は、間隔がくっついていました。現在ではsocial distancing(ソーシャル・ディスタンシング)を守るために禁止されているバスケットボールなどの団体スポーツをやっているのは、男性が多いです。男性がルールを守れないというよりも、女性は基本的に子孫を残す本能があり、保護本能が働くのかなと思います。
筆者
アメリカ・ニューヨーク特派員
青山 沙羅
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
【記載内容について】
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