オーストリア夏の風物詩、アイスクリームでできたスパゲッティ・ボロネーゼ
以前にも何度か書いたことと思いますが、オーストリアでは春先から秋口にかけて、多くのアイスサロン(アイスクリームをおもに扱うカフェ)がオープンしています。
そのなかでもウィーンっ子たちに人気メニューのひとつが、こちらのアイススパゲッティ(ドイツ語ではアイスシュパゲッティ)。
これは、スパゲッティボロネーゼにそっくりな見た目のアイスクリームのデザートで、シュペッツレ(ドイツ語圏でよく食されるヌードル)を作るプレスを用いて作られるそうです。
気になる中身は、スパゲッティ部分がバニラアイス、ミートソース部分がベリー類の実がごろごろと入ったソース、パルメザンチーズは削られたホワイトチョコレートでできているのが特徴。実にうまく考案されていると思いませんか?
テイクアウトにするとこんな感じ。
30度超の暑い日々が続いたので、私はスパゲッティ部分のバニラアイスをすっきり風味のフローズンヨーグルトに変えてもらいました。聞いた話では、人によってはピスタチオやチョコレートフレーバーのスパゲッティにすることもあるのだそう。
さらに変わり種として、隣国ドイツでは変わり種も見かけました。
こちらキウィバージョン。
ホウレンソウのクリームパスタ的存在でしょうか。
ブラックチェリーを黒いオリーブの実に見立てたアイススパゲッティ。
日本では、マーマレードやアイスクリーム、リキュールなど、サクランボ味のものはそこまで頻繁に見ないと思うのですが、こちらではアンズなどと並んで、大人気のフレーバーのひとつ。
ウィーンではこういったアイススパゲッティのバリエーションはさほど目にしないので、どうやらウィーンっ子たちはクラシックなボロネーゼがお好みのようです。そして実際に食べてみると、クラシックバージョンのアイスと甘酸っぱいベリーソースの組み合わせが一番シンプルでおいしかったりするんですよね。ご興味があれば、オーストラリアに来られるようになったときにぜひどうぞ!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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