周濠を持つ「両宮山古墳」 ~赤磐市(旧山陽町)~
![19.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/1e861372e8e827e5f2e22dac432af2cc277e1abb-thumb-730x548-543409.jpg)
"日本遺産「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま"の構成文化財を紹介していますが、古代山陽道を東へ進むと赤磐市に入ります。
赤磐市の旧山陽町地区には、日本遺産の両宮山古墳を始めとする数々の遺跡があります。
観光案内所で自転車を借り、サイクリングをしながら巡ってみようと思って訪れましたが、この日、2021年1月4日はまだお正月のせいかお休みでした。残念!
![1.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/9036d70a22e9230f4785d775cb900f1310a1d986-thumb-730x548-543365.jpg)
ここには、両宮山古墳という県下で3番目に大きな前方後円墳があります。
この土手の内濠の奥が古墳です。堤の高さは平屋建ての建物の屋根よりも高いですよ。
![2.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/a6b15a06c2b5e63a1f337efdca1d057fcf27597e-thumb-730x548-543367.jpg)
土手の周りから北の道に入り込むと標識がありました。
![3.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/3c146e3a6ca485ce32d3ee2588684e1d55fc6560-thumb-730x548-543369.jpg)
正面に古墳が見えます。農家の庭先を通過した先になります。
![4.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/61a5cba1439a3ac0233d293135b569f67261513a-thumb-730x548-543371.jpg)
右手にこんもりとした小山が見えます。
あれは両宮山古墳の倍塚の和田茶臼山古墳になります。
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墳丘への入口が見えました。
この辺りが前方後円墳の作り出し部分になります。
![7.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/8f7d62158c4864ad7d4c24dc0ea3e8305009c869-thumb-730x548-543376.jpg)
もともとあった丘陵の上に盛り土をして作られた古墳だそうで
墳丘は三段築成で全長349mです。
![8.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/c527f5a905046d3dd64581678d05b0e4f6dfea64-thumb-730x548-543378.jpg)
前方側のコーナーを回ると鳥居がありました。
古墳の上に神社があるのは、造山古墳と一緒です。両宮神社といいます。
現地では祭神がよくわからなかったので、帰って神社庁のウェブサイトを見ると伊勢神社と載っていて、戦国時代に和田伊織が、ここを居城にしていたことが書いてありました。
御祭神も祭典の欄も空白でした。
![10.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/bbb9f2ab4cb591cc53a3c8a4bde6d388c813b66d-thumb-730x548-543380.jpg)
満々と水をたたえていると思っていた内濠は、ほとんど水がありません。
奈良や大阪ではよく見られる周濠を持つ古墳は、吉備地方に少ないので貴重な存在です。
![11.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/72ed21b3003e24c8d594d3842096a8dbaa8048b6-thumb-730x548-543382.jpg)
墳丘を登り後円部側へ行こうと思いましたが、思った以上い急峻で見晴らしもよくなさそうなので、途中まで登るもやめてしまいました。
![12.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/9ffce60220d3f12b770c96d8464d4f9a7ab72108-thumb-730x548-543384.jpg)
墳丘を降り、東側から後円部側の全景です。
![15.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/3d9abd13209e1b0c4c8f5dfd03804b8bd8f4a11b-thumb-730x548-543390.jpg)
内濠を眺めに中堤を登ります。
![16.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/9e03d837566b70a69c84be68dd63a2da25940863-thumb-730x548-543397.jpg)
あらら、見事に水がありません。雨が降らないせい?
こんな両宮山古墳の姿は珍しいかも~。
中堤が100mは続き、部分的に畑になっています。古墳の所有権ってどうなっているのでしょうか?
![13.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/fee89f01bd024af2bb7bfddaa97ec30ea7170969-thumb-730x548-543386.jpg)
葺石のようなものが設置されています。でも、これは古墳の裾を保護するための保存工事でした。
![14.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/de352336034f577617156d8b8a0974a9a5af84d9-thumb-730x548-543405.jpg)
本来の両宮山古墳の姿は左側のように内濠に水をたたえています。
この中堤の外側には、更に外濠がある二重の周濠でした。
![20.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/okayama/assets_c/2021/02/d8bb29f7031d4e41561dbc0683508bfefd2618b1-thumb-730x548-543411.jpg)
ここにもお約束の日本遺産の案内板がありました。
■両宮山古墳
・住所: 〒709-0824 岡山県赤磐市穂崎
・電話番号: 086-955-0710(赤磐市教育委員会社会教育課)
・URL: 赤磐の文化財公式ウェブサイト
・交通アクセス: (車)山陽自動車道山陽ICから約10分/(公共)JR瀬戸駅からタクシー約10分
・駐車場: 「稚媛の里」駐車場を利用、普通車25台 大型バス1台
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筆者
岡山特派員
mami
岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。
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