【岡山】橋のルーツを探して旧伊原木邸へ ~岡山市西大寺~

公開日 : 2024年03月13日
最終更新 :
筆者 : mami

 五福通りを散策していた時、西川に架かるレトロな橋を見かけ、その凝った意匠に興味を惹かれ調べてみました。西川の正式な名称は「鴨越用水」で、この用水路は灌漑用のためにつくられ、吉井川の鴨越堰から児島湾へ流れているということでした。

 用水路と橋のことについて記録された公園が西川(鴨越用水)沿いにありました。偶然この公園を見つけましたが、ここにも西大寺会陽の時に行われる「はだか祭」の像があります。

 用水路と橋の詳しい図面も記載されていました。最初に見た橋は「堀川橋」なので、用水路のいちばん北側にある橋だったことがわかりました。

 公園の前を流れる西川。用水路に降りるための階段があります。かつての川の水は飲めるくらい綺麗だったといいます。灌漑用水のためだけではなく、川の水で洗濯をしたり、手を洗ったり生活になくてはならない水だったと思います。

 公園のたもとにもレトロな橋がありました。「元町橋」です。かつて「元町」と呼ばれていた場所に架けられたことから名付けられていました。奥に「西大寺文化資料館」が見えます。本来は、この用水路について何か手がかりがあるかもと思いこの資料館に来たのです。

 中に入ります。母屋と衣装蔵から成り立っています。

 この衣装蔵が資料館です。 天満屋創業150周年の記念事業として、西大寺の歴史・文化などに関する資料を展示しています。江戸時代の会陽の宝木や天満屋ののれん、商家の看板、西大寺地域から出土した土器など、西大寺にまつわる関連資料を収蔵展示しているというのでやって来たのですが、閉館15分前だったのでお庭だけ拝見できました。

  衣装蔵の南にも用水路へ降りる階段がありました。

 この母屋は明治時代に建てられた旧伊原木家の住宅です。伊原木家は幕末期から西大寺で「天満屋小間物店」を営み、明治29年(1896)に合名会社伊原木呉服店(後の天満屋呉服店)を設立しました。この母屋もその年に建てられました。天満屋というのは岡山市内にある地場百貨店です。ちなみに現岡山県知事伊原木隆太氏は、天満屋6代目の社長(1998年5月 - 2012年6月)でした。

 外に出て旧伊原木邸の外観を拝見します。南側にも凝った橋が架かっていました。次回は巡り歩いた橋をご紹介しますね。

住所
〒704-8116 岡山県岡山市東区西大寺中2-16-17
開館時間
日曜日の10:00~16:00(団体10名以上の場合は日曜日以外でも開館※要事前連絡)
定休日
月~土曜日
料金
大人100円、小・中学生50円
交通アクセス(車)
山陽自動車道山陽ICから約20分
交通アクセス(公共)
JR西大寺駅から徒歩約10分
駐車場
中国銀行西大寺支店駐車場等を利用

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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