成田ーパリ直行便が16時間 日本ーフランス出入国体験

公開日 : 2022年03月26日
最終更新 :

2022年2月中旬に日本へ一時帰国し、3月中旬過ぎにフランスへ戻りました。日本―フランス間の出入国、フライトの体験談です。フランスへ渡航する方々の参考になればと思います。

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2022年2月、フランスから日本入国時点では新型コロナウイルス感染症水際対策として7日間の待機が必要でした。日本到着当日を0日目として日数を数えるので検疫所が用意する宿泊施設で6泊、その後自分で用意する自宅又は宿泊施設で2泊の待機となりました。到着した日は羽田空港から検疫所のバスで待機宿泊施設まで移動しました。検疫所の待機宿泊施設での待機期間を無事に終えると、到着した空港まで検疫所が用意するバスで戻されました。空港から自分で確保した公共交通機関以外の移動手段で残りの待機期間を過ごす自宅や自分で用意した宿泊施設まで移動、又は空港から検疫所の周回バスを利用し、その周回バスが停まる場所近くにある宿泊施設を待機場所として自分で確保することもできました。ただし、宿泊施設のすぐ前に周回バスが停まるとは限らないのでスーツケースなどを持って歩かなければならない場合もあるようでした。(2022年2月時点)

新型コロナウイルス感染症に関する水際対策措置について、現在は緩和されているようですが、最新の詳しい内容は外務省ウェブサイトで確認してください。

■外務省ウェブサイト

URL:

検疫所の待機宿泊施設に関してはブログなどでたくさんの方が投稿していますが、コロナ禍で長い間日本行きを諦めていたので日本に一時帰国できるだけで感無量、日本の空港では検査・書類審査で時間がかかるのも覚悟の上で日本へ向かったので私の感想としては空港での流れはスムーズに感じられました。検疫所の待機宿泊施設では日本人スタッフの方々から「お疲れ様でした。お帰りなさい。」と言って迎えてもらったのが有り難くて、配られた日本のお弁当を食べながら部屋で泣きそうになってしまいました。準備万端で迎えてくださったスタッフの方々、日本政府には深く感謝しています。

私の場合は待機終了後も高齢の家族のことを考え、実家には滞在せず日本滞在中ホテルで過ごしました。家族との再会も常にマスク着用でした。日本で必要な用事や手続きを終わらせた頃、予約していた日本からフランスへのフライトがウクライナ情勢の影響で変更となり、今後更にどのような影響があるか分からないので予定を早め3月中旬過ぎにフランスへ戻りました。

日本からフランスへ向かう成田空港のチェックイン時、必要書類を確認するスタッフが待機していてワクチン接種証明書及びPassenger Locator Form(EU-PLF)を提示しました。Passenger Locator Form (EU-PLF)は電子申請し、QRコードを取得・提示することができます。南フランスで暮らす私はパリ・シャルルドゴール空港で南フランス行きの便に乗り継ぎが必要ですが、フランス側、シャルルドゴール空港ではPassenger Locator Form (EU-PLF)の提示は求められませんでした。

ワクチン接種証明書に関してはフランス側、シャルルドゴール空港で提示は求められず、そのまま乗継便に搭乗し最終目的地である南フランスの空港でも何も求められず帰宅しました。

■Passenger Locator Form (EU-PLF)電子申請はこちら

EU-PLFウェブサイト

今回エールフランス航空を利用、日本-パリ間の直行便は通常約12時間ほどですが、ウクライナ情勢の影響で飛行ルートが南回り(カザフスタン領空など通過)になっていた為に今回は16時間かかりました。機内食は16時間の間に3回でした。子供連れの方などは保存のきくビスケット、おせんべいやパンなどを用意しているといいかもしれません。

日本からフランスへ入国したのは3月中旬過ぎでしたが、パリ・シャルルドゴール空港では乗り継ぎの為のセキュリティーチェックが大変混雑していたにもかかわらず、ゲートがひとつしか開いていなかった為、ここで出会った日本人乗客の方が乗り継ぎの最終搭乗時刻を過ぎてしまいました。その方は利用航空会社から直ぐに搭乗するようにメールを受け取りましたが、事情を説明するメールのやり取りをしていました。同じように「乗り継ぎ便に間に合わない!」とセキュリティーチェックの係員に抗議したり、無理矢理通過しようとする素振りの乗客達も現れてパニックになりかけました。

このようなこともあるので、利用航空会社の連絡先もすぐにその場で探せるようにしておいた方がいいでしょう。

日本からフランス、フランスから日本へ向かう方は国際情勢に注意して、余裕を持ったスケジュールでの行動をおすすめします。フライトのキャンセルや遅延などの場合に備えて、手持ちの荷物に最低限必要な物を入れておくと安心です。実際私の場合も、フランス出国前に日本行きのフライトが1回キャンセルになりました。予定していた日本からフランスへ向かう便もウクライナ情勢の影響で成田―パリ間の飛行時間が長くなり、乗り継ぎ便もそれに合わせて変更になりました。関東圏の方はフライトの急なキャンセル、変更に備えて羽田空港と成田空港両方の出発・到着のシミュレーションもしておくといざという時に慌てずに済みます。

外務省ウェブサイト、在フランス日本大使館ウェブサイト、フランス外務省ウェブサイトなどで常に最新の情報を入手してください。出発前には予約した便に変更がないか利用航空会社に確認することをおすすめします。

■在フランス日本大使館ウェブサイト

■フランス外務省ウェブサイト

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筆者

フランス特派員

ティエリー

南フランス / コートダジュールでフランス人の夫&猫と暮らしています。現地から素敵な写真、おいしい写真もお届けしています。

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