北海道白老町の「ポロトミンタラ」を楽しむ

公開日 : 2022年03月25日
最終更新 :

太平洋岸に位置する白老町。最近ではアイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンター「民族共生空間ウポポイ」がある町として知られています。
北海道のなかでは温暖な気候で雪が少なく住みやすい町のひとつで、温泉もあることから、町内には温泉付き住宅が並ぶ別荘地として利用されるエリアもあります。
ここ数年では「ウポポイ」が白老町の観光スポットとして知られるようになりましたが、ウポポイからも歩いてアクセスできる近隣エリアに白老観光協会が運営する「ポロトミンタラ」があります。
今回は2020年4月にオープンしたポロトミンタラを紹介します。

CONTENTS

白老駅北観光インフォメーションセンター

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"Poroto Mintar", an information base for sightseeing in Shiraoi Town

2020年4月にオープンした「ポロトミンタラ」は、白老観光協会が運営する施設です。

JR白老駅から歩いて約5分(約400メートル)の場所にあるポロトミンタラ。施設内は3つのセクションに分かれています。
そのひとつが「白老駅北観光インフォメーションセンター」。

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白老観光のパンフレットのほか、胆振(いぶり)エリア、北海道内の観光情報のパンフレットがたくさん並んでおり、自由に手に取ることができます。
インフォメーションカウンターにはスタッフが常駐し、とてもていねいに対応してもらえます。
ちょっとしたことでも、ぜひ尋ねてみてください。
スタッフの方の地元愛を感る説明で、旅がより一層楽しくなりそうです。

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白老・胆振・北海道のおみやげ

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Souvenir store in Poroto Mintar

インフォメーションセンターの向かい側には物販コーナーがあり、バリエーションが豊富なお土産が所狭しと並びます。
白老は海鮮やブランド牛、鶏卵が有名です。
さらにウポポイ関連のお土産も並んでおり、見ているだけでも楽しめるラインアップ。

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Many kinds of local food souvenirs which are made from meat

よく知られる白老グルメのひとつは「白老牛」。
ポロトミンタラの物販コーナーでも白老牛を使ったお土産を何種類も販売しています。

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Local seafood souvenirs from Shiraoi

「虎杖浜のたらこ」として知られる太平洋、虎杖浜前浜産のタラから作った虎杖浜ブランドのタラコを聞いたことがある方もいるかと思います。
それがここ、白老町産で人気のブランドです。
ポロトミンタラでは、冷凍生タラコのほかにも焼きたらこがありました。

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白老産のお土産には、「ドナルド・サーモン飯寿し」(いずし)はいかがでしょう。
北海道の郷土料理「飯寿し」には、ハタハタ・サケ・ホッケなどがありますが、こちらの飯寿しは、白老町内の養鱒場で育った「ドナルド・サーモン」(ニジマス)で作った飯寿しです。
白老ならではの"北海道の味"ですね。

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常温保存で気軽に購入しやすいお土産には、こちら。
道産子にはなじみ深いサケの珍味「トバ」が印象的なパッケージに入った商品や、白老町を含む胆振エリアの名産「ホッキ」の珍味があります。
ホテルの部屋でお酒を飲むときにも"ちょっとつまみたい珍味"ともいえます。

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Souvenirs from the culture of the indigenous people in Hokkaido "Ainu"

そしてアイヌ文様を使った商品など、アイヌ文化に由来するお土産も買うことができます。

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Ainu cuisine souvenirs which are sold in the store

また、アイヌ料理のひとつ「オハウ(汁物)」のレトルト商品もありました。
ウポポイのカフェではオハウなどのアイヌ料理を食べることができますが、ウポポイを訪れる予定がない方は、アイヌ料理のお土産でアイヌ文化を感じてみるのもよいかもしれません。
アイヌ料理といえば、レジカウンター近くにアイヌ料理のレシピ本もあり、料理好きな方にはより興味深いお土産になりそうです。

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Capsule toy machine of the original toys from Shiraoi

こちらは建物のエントランスにあるガチャガチャマシン。
アイヌ文様モチーフの缶バッジや白老でのみ購入できるキャラクターグッズのガチャガチャマシンです。

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魅力的な(おいしそうな)お土産がたくさんあり、あっという間にカゴがいっぱいになりそうです。
食卓で使ってみたい調味料などもあり、今回はお土産選びというより、より日常的なショッピングに近い感覚でポロトミンタラの物販コーナーを楽しみました。

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ポロトミンタラで買ってみたおすすめの白老みやげ

ポロトミンタラの物販コーナーでみつけたおすすめのひと品を紹介します。

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Hamburg steak made from Shiraoi Beef

白老町内にある「牛の里」というお店の白老牛と北海道牛の肉で作ったハンバーグです。
今回、牛の里で食事をする時間がなかったのですが、白老牛のハンバーグを食べてみたくて「牛の里ビーフハンバーグ」(110g×5個入り/1080円)を買いました。
早速、調理方法に従って焼いてみると...

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劇的においしい!
今回、別売りの「牛の里ハンバーグソース」(400円)も買ったので、より間違いのない味になりました。
冷凍ハンバーグ、さらに料理があまり得意ではなくても(←筆者です)、これだけおいしくできあがるとは思ってもみませんでした。
牛の里のお店で食べたら、どれほどおいしいのだろう...と、次のチャンスにはお店でも食べてみたいと夢が膨らみます。
また、牛の里では「白老牛バーガー」を販売しているとのこと。
こちらもぜひ食べてみたいです。

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Marinated local cod seasoned with dill

もうひとつのおすすめはこちらの「スケソウダラ ディルマリネ」(100g/550円)。
道民にはなじみ深いスケソウダラがディルとレモンの風味でおしゃれなマリネに!
ノンオイルなので、さっぱりしており、アルコールのお供にもぴったりです。

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Mukkur, a traditional Jaw's harp made in Shiraoi as a souvenir

そしてこちらは手軽で楽しいお土産「ムックル」(1,100円)。
子どもの頃に北海道で過ごした方なら、修学旅行をはじめ旅先で一度は目にしたことや手にしたことがある方も少なくないと思います。

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Mukkur, a traditional Ainu instrument that is made of bamboo

今回、ポロトミンタラでは購入していませんが、写真はマイムックリです。
かつてアイヌの人々は、チシマザサで作ったり、和人との交易で得た竹かごなどの製品が古くなった際、その竹から作ったものと聞いたことがあります。
(北海道では寒冷地のため、ほんの一部にしか本州で見られるような竹林はありません。)
音を奏でるにはちょっとしたコツが必要なのですが、ひとたび音が鳴り始めると、竹と空気の振動が心地よく、なんともクセになる音色です。
ムックルを買って、北海道の雄大な景色を眺めながらムックルの練習をするのもよいかもしれません。
きっとよい思い出になると思います。

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観光情報・ショッピング、"コーヒー・ブレイク"にも「ポロトミンタラ」

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Rest area in Poroto Mintar

ポロトミンタラには、きれいなトイレのほか休憩所があります。
天井が高く、明るく開放感がある休憩所で、工芸品のディスプレイがあるほか、壁に描かれた模様も素敵です。

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Proto Mintar Kitchen

観光インフォメーションセンター横にある「ポロトミンタラ・キッチン」。
ここだけで買えるちょっとしたスナックやコーヒー、ソフトクリームがあるので、こちらで好きなものを購入して休憩所でひと休みができます。

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Maroyaka Coffee that is brewed with local spring water

おすすめのひとつは、「まろやかコーヒー」(200円)。
白老町で湧き出る"飲む温泉水"の「白透水」で淹れたコーヒーで、ホットとアイスがあります。
まろやかコーヒーのホットもおいしいのですが、寒い日でなければアイスコーヒーもおすすめ!
なぜなら、アイスコーヒーに入っている"氷"はコーヒーで作ったアイスで、ホットコーヒー同様に、最後の一滴まで"まろやかコーヒー"の味を楽しめるからです。
まろやかコーヒーは、舌の上で転がるかのような印象の名前のとおりとてもまろやかなコーヒーでした。

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観光インフォメーションセンターの方からは、白老町の三大滝などについても詳しくおしえていただき、今回、多くは周れませんでしたが、白老町の魅力をいろいろと知ることができました。
「ウポポイ」で注目される白老町は、温泉や白老グルメのほか、豊かな森や美しい景観と、みどころが満載です。
季節が変わったら、また白老町の魅力を発見しに来たいと思いました。
白老町を訪れる方は、ぜひ、「ポロトミンタラ」にも足を運んでみてください。

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参考サイト

■ポロトミンタラ
住所: 北海道白老郡白老町若草町1-1-21
TEL: 0144-82-2216(白老駅北観光インフォメーションセンター)
営業時間: 4月~10月 9:00~18:00 11月~3月 9:00~17:00
定休日: 年末年始
駐車場: 80台
アクセス: JR「白老駅」より徒歩約5分または、車で新千歳空港より道央自動車道を利用し約45分、札幌市内より約1時間15分

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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