イースタンシエラでバックパッキング(縦走ハイキング)をしてきました
△朝のThousand Island Lakeとその向こうのMt. Ritter(4,009m)
お盆の空けた8月19日からカリフォルニア州の東部を南北に走るシアラネバダ山脈の東麓(イースタンシエラ)に広がるThousand Islandレイクにバックパッキングに行ってきました。ハイキングをする人数を制限していることもあり、雄大な自然を独り占めしてきました。
ここは、ヨセミテ国立公園のすぐ東側にあたり、ハイカーの憧れのトレールであるジョンミュアー・トレール(JMT: John Muir Trail)、アメリカの西海岸をメキシコからカナダ国境まで連なるパシフィック。コースト・トレール(PCT: Pacific Coast Trail)が通っています。
△River Trailの登山口
アメリカの国立公園・国有林をキャンプしながらハイキングをする場合は、政府から許可証(ウイルダネスパーミットWilderness Permit)の取得が必要です。パーミットは登山口毎に許可人数が決まっています。今回ハイキングしたトレールは人気のトレールで、許可証の申し込みから5分で売り切れてしまいました。
人数制限をしていることもあり、ハイキング中は殆どすれ違うことも無く、自然を満喫するすることが出来ました。
△River Trailの途中の小さな湖
River Trailは、目的地のThaousand Island Lakeから流れ出る川(Middle Fork San Joaquin River)に沿って進みます。途中には多くの急流と滝を楽しむことができます。
△Thousand Island Lake到着
Agnew Meadowのトレールヘッド(TH)から13km、ゆっくり歩いて約6時間で目的地のThousand Island Lakeに到着です。小さな島がたくさんあり、まるで1000個あるようだというのでThousand Island Lakeと名付けられた絶景が広がります。向こうに見えるのは、Mt. Ritter(4009m)です。
△湖畔の絶景を見下ろところに張ったテント
Wilderness Permitがあればどこにテントを張ってもいいのですが、いくつか禁止地域があります。Thousand Island Lakeの湖尻付近はキャンプ禁止区域なので、少し歩いたところの湖を見下ろす台地に持参したテントを設営。
△テントから眺めたThousand Island LakeとMt.Ritter
午後はテントを張った湖を見下ろす台地で過ごしました。
△朝焼けのThousand Island Lake
夜は満天の星です。木星が明るく輝いていました。GoPro初心者の為のナイトラプス撮影が出来ませんでしたが、しっかり目に焼き付けてきました^^
翌朝は日の出前に起きてホットコーヒーを飲みながら朝焼けを待ちました。
△朝日に赤く染まったMt.Ritter(4009m)
朝日が、湖の向こうに聳え立つMt.Ritteの岸壁を赤く染めてくれました。
早朝だけに見られる鏡のような湖面に映ったMt. Ritter
△Mt. Ritterの真下まで湖畔を散策
ホットコーヒーと菓子パンで朝食を済ませて、Mt. Ritterの近くまで湖畔を散策。
△湖畔に咲いた野草、Paint Brush
8月後半なので期待していなかったのですが、湖畔にはたくさんの花が咲いていました。
ペイントブラッシ、ルピナス、シエラ・デイジー、Buck Wheat、Butter Cup、MonkeyFlowerなど。
△High Trailから見えた西側の山々とシャドーレイク
早めにランチを済ませて、帰りはHigh Trail経由で戻りました。High TrailはPCTの一部となっています。最初は森の中でしたが、1/3ほど進んだところからほぼ日陰のない2900m付近のトレールが続いていました。西側の谷には行くときに利用したRiver Trailがあり、その向こうには山肌がきれいに見え、湖(シャドーレイク)が見えています。
■River Trailへの行き方
THがあるAgnew Meadowへは、スキー場で有名なManmoth Lakeの町から車で30分です。
スキー場を過ぎた峠にゲートがあり、7:00前か19:00過ぎは自家用車で行くことができます。
07:00から19:00の間はAdventure CenerからDevils Pile Post行のシャトルバスを利用する必要があります。
■ヨセミテ・シエラネバダ地域でのバックパックの注意事項
テントを持ってのキャンプをしながらのハイキングには守らなければならない事があります。
主なものは:
1. Wilderness Permitを取得する
2. Bear Canisterを持参して、食物は必ずそこに保管する。
3. キャンプは湖、川から30m以上離れたところにテントを張る
4. トイレは湖、川から60m離れたところに20㎝の穴を掘る。使用したトイレットペーパーは持ち帰る。
など。
筆者
特派員
テッド@サンフランシスコ
2000年よりサンフランシスコ近郊で生活。定年後はサンフランシスコを起点に日本からの訪問者のご案内をしています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。