夏の朝「東寺」の景色

公開日 : 2022年08月27日
最終更新 :
筆者 : Akio

九条通りを歩いて東寺へと行きました。

東寺の正式名は教王護国寺。

日本で最も高い五重塔を持ち、平安京の遺構が唯一残る寺院です。

東寺は弘法大師空海が、嵯峨天皇に日本で初めて密教寺院を託され、

真言密教の根本道場として栄えました。

創建は延暦15年(796年)。国宝や重要文化財合わせて200点近くを所蔵する

世界文化遺産の寺院です。

IMG_1212 (3).jpg

創建から1226年が過ぎた今も、京都の代表的な名所として連日沢山の人が

参拝されています。

寺域は南北が約515メートル、東西は約255メートル。

東寺の建造物の多くは、長い歴史の中で焼失と再建を繰り返して来ましたが、

伽藍の配置や寺域は創建当時と、殆ど変わってないそうです。 

IMG_1220 (2).jpg

《南大門》

九条通りから南大門を入りました。南大門は、東寺の正門にあたる門です。

東寺は、延暦15年(796年)に創建されたお寺ですが、現在の南大門が

ここに建てられたのは明治28年(1895年)です。

もともとは、東山の三十三間堂にあった西門を、平安遷都1100年を記念して

東寺に移築されました。

かつての南大門には、運慶と湛慶の作と伝わる仁王像が祀られていましたが、

明治元年の火事で焼失しています。

現在の南大門は、安土桃山時代の建造物で重要文化財に指定されています。

IMG_1238.jpg

境内に入ると、緑豊かな景色が広がっています。

IMG_1224 (3).jpg

東寺の春は、梅に桜。

秋は、紅葉や銀杏が美しい寺院ですが、意外と知られていません。

メディアで取り上げられる東寺は、平安京や空海さんの事など

歴史的・文化的な事で取上げられる事が多く、緑豊かな境内に咲く

季節の花々の事は後回しになって来た様に思います。

IMG_1223 (2).jpg

境内から出て、九条通り渡る陸橋から東寺を眺めました。

ここからは市内の景色や東山の山々も見えます。

IMG_1228 (2).jpg

《京都に五重塔は、いくつあるでしょうか?》

さて、ここでクイズです。

東寺の五重塔は日本で一番高い五重塔ですが、

京都に五重塔は、いくつあるでしょうか。

答えは5つです。(以下順不同)

①東寺の五重塔。高さ約55m(京都市南区)

②東山の八坂の塔。高さ約46m(京都市東山区)

③醍醐寺の五重塔。高さ約38m(京都市伏見区)

④御室仁和寺の五重塔。高さ約36m(京都市右京区)

⑤海住山寺の五重塔。高さ約16m(京都府木津川市)

IMG_1232 (2).jpg

東寺では年間を通して五重塔のライトアップがされています。

時間は、日没から夜の十時位までです。

以上、夏の朝の東寺風景でした。

《東寺》

〇所         京都市南区九条町1

〇アクセス      近鉄「東寺」下車、徒歩約10分

            市バス「東寺東門前」下車、すぐ

            JR「京都駅」から徒歩で約15分

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。