【ドイツ】主要7カ国首脳会談の会場となった、エルマウ城

公開日 : 2023年01月10日
最終更新 :
筆者 : 吉村 美佳

G7(主要7カ国首脳会談)の開催場所に2回もなったエルマウ城。
2015年には独・メルケル前首相や安倍元総理などが、そして2022年には独・ショルツ首相や岸田総理などが、このエルマウ城で開催された首脳会談に参加しています。

エルマウ城とは、城と名付いているもののミュンヘンから100kmほど、大自然の真ん中にポツンと聳え立つホテルなのです。

※ バイエルン州観光局が企画した「G7参加国ジャーナリストのためのプレスツアー」に参加して経験したことを元に、書いています。

建物の外観
建物の外観

バイエルン州観光局の主催する、プレスツアーは、この首脳会談の参加国である主要7カ国から招集されたジャーナリストの集まりでした。
ミュンヘンから2時間弱かけて、直接エルマウ城に向かいます。

バスには外気の温度が表示されていました。高速道路(アウトバーン)を走っている頃は、8度か9度くらいであったものが、高速を降りてしばらく大きな国道から脇道に入っていくと、景色は急に変わります。建物の屋根や芝生には、今年初めて見る雪が薄らと積もっているではありませんか。そして大自然の中に入り込んだ途端に上り坂。気温は、4度、3度とみるみるうちに下がりました。ただでさえこの日は天気が悪く、雨が降り続けていたのに、それに加えて雪です!
しばらく行くと、この大自然の中に伸びる道路の通行料を払う場所があり、その奥にエルマウ城が見えてきました。

ハイドアウェイ
ハイドアウェイ

エルマウ城の歴史

エルマウ城は、20世紀の初頭、ヨハネス・ミュラー氏によって建てられました。1997年に、その孫にあたるディトマー・ミュラー氏に引き継がれたものの、2005年8月には火災が発生。14ヶ月にも及ぶ修復後、2007年6月には豪華なリゾートホテル「ハイドアウェイ」として生まれ変わります。

更に2015年、最初の首脳会談が行われる数ヶ月前に、同敷地内に豪華スパ(プールなど水を利用した健康維持、回復、増進を目的とした施設)をメインとしたホテル、「リトリート」が完成し、営業をスタートさせました。

施設情報と各種アクティビティ

ここにはプールやスポーツジム、本屋、バー、レストランなどがあるだけでなく、コンサートもたびたび開催されます。私たちが訪問した日も、コンサートに向けての準備中でした。
さらにホテル周辺では、各種アクティビティを楽しむことができます。夏にはハイキングやサイクリング、沢ではキャニオニングが楽しめます。冬になるとクロスカントリースキーも出来ます。
二つのホテルと一体化したリゾート、体と心と魂のために、総合的にリフレッシュできる空間。これがエルマウ城を唯一無二のものとするのです。

  • 3つの異なる温度のプールがあります

    3つの異なる温度のプールがあります

  • スポーツジム

    スポーツジム

  • ガイドいわく「最も素敵な本屋」

    ガイドいわく「最も素敵な本屋」

  • コンサートホールにつながる階段

    コンサートホールにつながる階段

390平方メートルと、エルマウ城で最大のスペースは、コンサート会場となる(ハイドアウェイ内)
390平方メートルと、エルマウ城で最大のスペースは、コンサート会場となる(ハイドアウェイ内)

こちら(↓)は、2015年に開館したホテル「リトリート」です。色々なタイプのスイートルームがあります。47のスイートルームを含む各部屋には、大型のベッド、ウォッシュレットのトイレ(ドイツではまだまだ普及率は低い)、天然石のタイルを貼ったお風呂など、豪華な造りです。

リトリート外観
リトリート外観
同敷地内にある二つのホテル(ハイドアウェイとリトリート)の往復はこんな場所を通って行きます!
同敷地内にある二つのホテル(ハイドアウェイとリトリート)の往復はこんな場所を通って行きます!

あちこちで見られる象の調度品など

至る所で置物や織物、絵画として「象」が目につきます。ガイドさんのお話によると、インドで象は、"Power of Jadgement and Memory(判断力と記憶力)"という意味がある動物なのだそうです。まさにG7が開かれた場所としては縁起の良い動物というわけです。

G7(主要7カ国首脳会談)の会場になったのも、このホテルの所有者ディトマー氏が、自然に囲まれた立地と合わせ、G7に必要な安全面と必要なものが揃っていることを主張して提案したことに発端があるそうです。2回目の開催場所に選ばれたのも、その経験がプラスに影響したこと、警備の面でも優位にあったことが挙げられます。

色々な説明や質疑応答の後、私たちは、各国のトップたちが宿泊する部屋へ行きましょうと案内されました。

お部屋を拝見!

ホテルの利用者は、個人、カップル、夫婦、家族とさまざまです。多くはドイツの観光客ですが、上海を含むアジアからのお客さんも含め、四季折々、いつも賑わっています。

これだけ豪華なホテル、滞在費も気になりますね。
ガイドの説明によれば、時期や部屋の大きさにもよるけれども、1平方メートルあたり、15ユーロから25ユーロとのことです。調べてみると、最も小さなお部屋が20平方メートルですから、1平方メートルが15ユーロと計算して、1泊330ユーロ(1ユーロ=140円の場合、46,200円)です。

私たちが案内してもらったのは、極上のスイートルーム、プレズィデンティアルスイート(G7の時も使用)です。色々なスイートルームが用意されています。

スイートルームの寝室
スイートルームの寝室
  • 角張ったトイレは日本のメーカーのウォッシュレット

    角張ったトイレは日本のメーカーのウォッシュレット

  • 部屋の中央にあるバスタブ

    部屋の中央にあるバスタブ

大国の首脳がこの部屋に滞在されたのなら、椅子に座ったり机に触れてみたりしたいわ、と思いつつも、しかし現実としてはグループの流れに邪魔をしないように足早に見学しました。

歴史的な舞台ともなった「パビリオン」

各国の首相たちがセッションを開催したパビリオン(リトリート内)
各国の首相たちがセッションを開催したパビリオン(リトリート内)

G7で、各国首脳が、円卓に座っている写真が外務省のホームページなどでも見ることができますが、まさにここがそのセッションの会場です。
G7が開催されたのは、それぞれ5月と6月のことですから、春先に、緑が生い茂る風景がガラス越しに見えるのとはさすがに雰囲気は異なりますが、それでも、あ、これだ!とにんまりしてしまいます。
天井が日本的な建築になっている、とガイドの説明があり、確かに神社仏閣をイメージするデザインだと納得しました。
この日は、椅子と譜面台が並んでいました。ヨガをしたり、音楽の演奏があったり、色々な使われ方をするようです。

  • 本棚にずっしりと本があり、ソファがあちらにもこちらにも

    本棚にずっしりと本があり、ソファがあちらにもこちらにも

  • 木目と暖色の装飾でゆったりとくつろげる空間です

    木目と暖色の装飾でゆったりとくつろげる空間です

  • とっても広い!奥には食事のスペースがあります

    とっても広い!奥には食事のスペースがあります

  • 反対側から見るとまたちょっと違った雰囲気ですね

    反対側から見るとまたちょっと違った雰囲気ですね

ホテル情報

大自然に囲まれたエルマウ城、みなさんいかがでしたか?
ドイツ旅行計画中の方のためにも、施設情報を紹介します。

住所
In Elmau 2, 82493 Elmau
公式ホームページ
https://www.schloss-elmau.de/en/(英語、ドイツ語)

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