アパルトマン滞在でパリのファミリー旅行はもっと身近に!市内のおすすめ物件とホテルとの違い

公開日 : 2022年12月07日
最終更新 :

ファミリーでの旅行で悩むのがホテル選びです。ホテルだと部屋の多くがダブルやツインだったり、子供が小さい場合は毎回レストランでの食事が大変だったりします。そんなときにおすすめなのが短期滞在者向けに貸し出されているアパルトマンや、部屋にキッチンが付いたタイプのホテル。それぞれのメリットとデメリットをまとめました。

アパルトマン滞在の特徴

パリの典型的なアパルトマン ©iStock
パリの典型的なアパルトマン ©iStock

アパルトマンのいいところは、なんといっても普段の生活ペースを旅先でも再現できるところ。部屋数や広さは物件によってさまざまなので、家族の数や用途に合わせて選べます。

最大の利点はキッチン。自炊ができることにより、割高な外食の回数を減らせるだけではなく、旅行中も栄養バランスを考えた食事をすることができます。食材を自分で選べるので、食物アレルギーがある場合でも安心ですね。ローカルのスーパーや個人商店、マルシェで食材を購入することで、少しだけ現地の人の暮らしも垣間見ることができます。

一方で、ホテルと異なりフロントがあってそこに常に人がいるわけではありませんので、鍵の受け渡しや清掃など、戸惑うこともあるかもしれません。また、それぞれの管理会社によって、貸出の仕組みも変わってきます。チェックアウト前やチェックアウト後に荷物を預けておくこともできません。

パリのアパルトマンは壁が薄い場合が多く、隣人の話し声や音楽が聞こえてくることもしばしば。また給湯器も十分な大きさではないことが多く、日本のように湯船にお湯を張ると、それだけでお湯がなくなってしまい、あとは水しか出なくなることもあるので注意が必要です。

ホテル滞在の特徴

パリのホテルは設備によって大きく5段階にランク分けされている ©iStock
パリのホテルは設備によって大きく5段階にランク分けされている ©iStock

ホテル滞在のいいところは、常にスタッフが建物内にいるという点です。セキュリティの観点でも頼もしく、何かあったらすぐに相談できますし、対応してくれます。希望すれば毎日部屋の清掃にも入ってもらえますし、チェックイン前やチェックアウト後に荷物を預かってもらえる点も便利です。

しかし、多くのホテルでは2、3人用の部屋が主流のため、4人以上のファミリールーム、または2部屋をつなげられるコネクティングルームとなると、選択肢がずいぶん限られてきます。キッチンがないため食事はレストランに出かけるか、ルームサービス、もしくは惣菜などを買ってテイクアウトをせねばならず、アパルトマンに比べれば食事に関しての自由度は低くなります。

数泊の短期滞在だったらホテル、もう少し長めだったら短期滞在型のアパルトマンと使い分けてもいいかもしれません。ホテルとアパルトマンの中間に当たる、キッチン付きのアパートメントホテルという選択肢もあります。

パリにはどんなアパートメントホテルがあるのか

バルコニー付き物件はパリジャンにも人気 ©iStock
バルコニー付き物件はパリジャンにも人気 ©iStock

パリのキッチン付きアパートメントホテルの大手といえばシタディーヌとアダージョン・アパートホテル。パリ市内各所にホテルを展開しています。

短期滞在型のアパルトマンも、多くの会社が展開していますが、パリには日本語で対応してくれる会社もあります。アパルトマンは予期せぬトラブルが起きやすいので、そういうときは日本語だと心強いです。

Airbnbなどの民泊も旅行客に人気です。ただしオーナーとの意思疎通や何かあった際の対応に英語かフランス語が必要なことも多いので、もし語学に少し自信があるようならこれらもうまく使ってみましょう。

監修:地球の歩き方

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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