南ドイツ、トラウンシュタインのクリスマスマーケットで出会ったペアハトたち

公開日 : 2022年12月19日
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バイエルン州の最も南にあるオーバーバイエルン県。そこにあるかつて塩水を運ぶために重要な役割を果たし栄えたトラウンシュタインという町があります。一泊した偶然その日の夕方、そこの小さなクリスマスマーケットのイベントで、なんとペアハトがやってくるというのです。
ホテルに荷物を置いたその足で、慌てて出かけて行きました。

さて、ペアハトとは?

レーゲンスブルガーの私は、12月6日に良い子達に小さなプレゼントをくれるニコラウスと一緒に来るクランポス(Krampus)の存在しか知りませんでした。クランポスは、悪い子がいたらお仕置きをする、というイメージですが、似ているようでちょっと違う別の存在があるというのです。それは、例えばアルゴイ地方ではクラウゼン(Krausen)というし、ここトラウンシュタインでは、ペアハト(Percht)といいます。

トラウンシュタインのクリスマスマーケットは、規模は小さいけれど素敵!
トラウンシュタインのクリスマスマーケットは、規模は小さいけれど素敵!

ホテルは町の中心部からすぐ近く。初めての町ですが、人の波に従えば、簡単にクリスマスマーケットに到着。大きなクリスマスツリーは後から考えたらなかったのではないかと思うのですが、広場のあちこちにある落葉樹に、光が灯され、とても素敵な雰囲気。しかもこの日は雪化粧で雰囲気も最高!

舞台の上で、複数のペアハトが集まっていて、その後舞台前に集まっている人が撮影する機会があったのですが、出遅れた私は、慌てて取り替えた望遠レンズも虚しく、ピンボケばかり。がっかりしていたその時、なんと、舞台からペアハトさんたちが降りてきて、クリスマスマーケットの会場をうねり歩いてくれるではないですか。

背中にかごを背負っていて、そこには山羊の頭蓋骨か何かがぶら下がっていました。
背中にかごを背負っていて、そこには山羊の頭蓋骨か何かがぶら下がっていました。

写真のピントがとっても甘いですが、ご容赦ください。
このペアハトさん、顔の大きさと手の大きさの違い、なんかかわいい!

こちらのペアハト、背が高くてなかなかかっこいいですね。
こちらのペアハト、背が高くてなかなかかっこいいですね。
光った目が印象的。立派な角もいいですね。
光った目が印象的。立派な角もいいですね。

これらペアハトさん達、とっても怖い顔をしていますが、なかなかサービス精神が旺盛。牛が首にぶら下げているような大きな鈴が腰に複数ついているペアハトがいて、歩くたびにカランコロンと音がするして、楽しい雰囲気を作りながら歩いています。小さな子供の帽子をいじったり、記念写真をせがまれると、跪いて目の位置を低くし、写真撮影に応じてくれたり、ティーンの悪戯っぽい男の子をわざと追いかけ回してキャーキャー逃げさせたり。
観客も老若男女問わず楽しんでいる様子。小さな子供たちも意外と怖がっていません。地域に根付いたイベントで、慣れ親しんでいるのかしら。
私も一生懸命写真を撮っていたのですが、たまたま前を歩いていた年配の男性は、私がカメラを向けてると思ったようで、後で二人で笑いました。
写真撮影に夢中になりすぎて、彼氏彼女を見失う若者もいたり。
小さな町ながら、とても素敵な雰囲気に包まれたクリスマスマーケットです。

いかがでしたか?
ここトラウンシュタインのクリスマスマーケットは、11月25日から12月24日までの開催ですが、主に金、土、日曜日はイベントが予定されています。去る2022年12月17日土曜日は偶然このペアハトのイベントだった、ということです。

それでは、トラウンシュタインの場所を地図で確認して、今回の記事はおしまい、おしまい。

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