
上越新幹線”ぶらり途中下車”新潟県湯沢温泉駅
今回は、日本の新幹線の話「湯沢温泉駅」で途中下車してみました。
『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』川端康成先生の小説、雪国の主な舞台だったところです。
越後湯沢駅の駅ナカに何と温泉があります! また、日本酒のテイスティング唎酒番所でお味見、名物へぎ蕎麦を食べ、ちょっとお土産もみて、3時間ほどの途中下車の体験記です。

東京駅から上越新幹線で、1時間ちょっとの越後湯沢駅。ウインタースポーツ、山岳リゾート、川遊びや釣り、地名のとおり温泉場が沢山あります。そうそう、テレワークのおかげで、リゾートマンションが、値上がりしているとか…いろんな意味で人気のエリアです。
改札口を出ると目の前にスキー場の情報カウンターやカフェがありました。びっくりしたのがアメリカドルなど合計12カ国対応の両替機(外貨→日本円)があり、海外からの観光客の方の多さが分かります。けっこう外国語が飛び交っていたビジターセンターでした。

酒風呂 湯の沢で、真の地元情報ゲット

何はともあれ、駅ナカ温泉『酒風呂湯の沢』に直行しました。スキー客用にスーツケースが入るくらいの大きさのロッカー(100円硬貨返却式ロッカー)、脱衣所に小さいロッカー(100円硬貨返却式ロッカー)がありました。100円玉x2枚は用意しておいてくださいね。ウィンタースポーツシーズン真っ盛りですが、ちょうどお昼前だったので、ほぼ貸し切り。地元のお母さん達がゆったり浸かっていました。
*真の地元情報はここでゲット!
【酒風呂 湯の沢】
泉質:弱アルカリ性低張性高温泉
アメニティ:シャンプー、ボディソープ、綿棒、ローション、ドライヤー、シャワーキャップ(女性)、メイク落とし
営業時間:10:30〜18:00(時間は変更の可能性あり要確認)毎日営業
電話番号:025-784-3758
酒風呂湯の沢サイト
個人的な感想:湯温はややぬるめなのでゆったりつかれます。お酒のおかげで血行が良くなり気がつけばポカポカとしてきます。女性に嬉しいのがお肌がびっくりするくらいスベスベ☆
酒風呂でも酔っ払いません。お酒の飲めない方、お子さん、車を運転される方にも安心して利用していただけます!

お風呂上がりの休憩場所『麹らって』では、麹を使ったソフトクリームを食べてみました。美味しい上に身体にも良い一石二鳥なメニューが沢山あります。
食べログ麹らって
唎酒番所・名物へぎ蕎麦・つるし雛

新潟と言えば、世界に誇る”日本酒”唎酒番所では、500円で5枚のトークンを購入して利用。冷えた生きゅうり(150円)、日本酒に合うお塩が18種類、セルフ熱燗機もあり、梅酒、焼酎、ワインもありました。
絶対お気に入りのお酒が見つかるのは間違いありませんよ〜。
唎酒番所銘柄一覧・おすすめ

皆さん、『へぎ蕎麦』ってご存知ですか?
剥ぎ板(はぎいた)で作った四角い器に盛り付けた日本蕎麦。盛り付けもユニークで、織物の糸をより紡ぐ動作、くるりと巻いた感じの”手振り(手びれ)”といわれています。織物で有名な魚沼らしいプレゼンです。
つなぎに”布海苔”を使っているので、ツルツルとした食感が特徴です。でもなぜ布海苔なのでしょうか?
新潟の蕎麦の歴史は、江戸時代頃、魚沼地方から始まったようです。当時は小麦の栽培されておらず、つなぎには、山ゴボウの葉っぱや自然薯が使われていました。布海苔は、織物の緯糸(よこ糸)を張るため使われていたので、ちょっと使ってみようかという発想と言われています。
魚沼地方の織物文化とお蕎麦の文化が融合した新潟の郷土料理の一つです。

老舗の小嶋屋さんは、季節の天ぷらや一品料理も美味しく、ぜひ味わってほしいお蕎麦です。
小嶋屋総本店


つるし雛は、小さなお人形をたくさん作って、吊るして飾るとてもユニークなお雛様です。江戸の頃からあるようです。女の子が生まれて初節句でも本物のお雛様は高級品です。経済的に大変だったお家のお母さん、おばあちゃん、近所の人たちで、少しずつ小さな人形をつくり、持ち寄って吊るしました。つるし雛は、そんな心のこもった歴史があります。
煩悩の数108種類、6000個以上お人形やかわいい動物があります。圧巻です。思わず「うわぁ〜っ」て声が出ちゃいます。是非是非ご覧くださいね。
構内の売店も要チェック、駅の外では”同じ足湯に浸かる仲”

駅の西口方面には、ご当地グルメの売店がずらりと並んでいます。持ち帰り用になっているので列車内で楽しんでみてもいいですし、ベンチもあるのでいかがでしょうか?どーも日本では駅にピアノを設置して演奏するのが、流行っているらしいのですが、ここにもピアノがありました。

湯沢駅西口のロータリーには『足湯』もあり、気軽に楽しめます。足湯ってゆっくり浸かっていると温まってくるんですね。そして、老若男女皆同じ湯船で、どこから来たやら何食べたたやら、覚えたての日本語で語りかけてくる外国の方も一緒に同じ釜の飯を食う仲ならぬ、”同じ足湯に浸かる仲”です。
*足を拭くものが必要です。目の前にお土産物屋さんあり、ここでタオルを買っている人もいました*
わずか、3時間ほどの途中下車の旅でしたが、濃厚な午後のひと時でした。単に交通手段だけではなく、移動しながらの旅を楽しめると感じた新幹線の利用方法でした。
満喫しすぎて乗り遅れにご注意を
発車オーライ!
おまけ映像:初夏の頃

新緑の大波みたいに見えた風景

筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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