フランス　トゥールーズ発の電車旅、世界遺産「カルカッソンヌ城」

　カルカッソン城はフランスの歴史そのものが象徴されています。ガロ・時代の城壁が見受けられ、考古学的には紀元前６世紀ころから定住地が存在していたことがわかっています。４１２年の西ゴート族による占領、アラブ人によるスペイン侵攻は７２５年にはカルカッソンまで占領しています。その後スペインによる侵略などを繰り返しながら多くの戦争の舞台となったカルカッソンヌ城はカタリ派の古城が集結する立地にも関係して十字軍とアルビジョワ派の激し戦いも繰り広げられたいわくつきの場所。フランス・スペイン国境を貫くピレネー山脈とマンターニュノワールの中間地点雄大な自然の宝庫、西ラングドック地方に佇むカルカッソンヌ城の歴史の重みは格別です。

SNCF在来線TERで気軽に行けるカルカッソンヌ駅。トゥールーズマタビオ駅出発カルカッソンヌ駅までは電車の時間帯にもよりますが、およそ７５分ほどで到着します。カルカッソン駅に着くと正面にミディ運河が見えます。ミディ運河にかかる橋を渡ったあとはそのまままっすぐ直進し（右手は公園）大通りに到着したところの右側にバス停があります。バスはRTCA４に乗るとおよそ１０分以内にはカルカッソンヌ城に到着します。料金は１ユーロです。ただバスの本数が限られていて、朝は１０時代からの出発と夜は１９時代が最終便となります。歩くことに自信のある方はカルカッソンヌの街から眺めるカルカッソンヌ城の雄大な風景を楽しみながら徒歩約２０分も方法のひとつです。
バスRTCA４時刻表

　カルカッソンヌ城のランチはカスレが定番！是非郷土名物料理を体験したいものです。白インゲン豆が主役？！の煮込み料理はオクシタニー地方食材が満載。鴨肉、羊肉、豚肉、トゥールーズソーセージなど（レストランによって具材は異なります。）が材料となりじっくり時間をかけて作られた食べ応えのある料理です。城内の多くのレストランでいただけます。フランス人のようにランチに赤ワインと一緒にカスレを楽しまれるのはいかがでしょう？！

　観光時間に余裕があればカルカッソンヌ城シテ内で１泊はいかがでしょうか。昼間の南仏の青空の下の賑やかな雰囲気とはまた違った、見事なライトアップでロマンチックな夜のカルカッソンヌ城の美しさは格別です。