名もなき滝がそこかしこ！今年のヨセミテ凄いかも（サンフランシスコ発）
とにかく、今シーズンの雨量は凄いです。貯水池はほぼ満水となり、春先から本格的な雪解けをどう対応するか？農業関係では、洪水で畑の被害が出ている地域もあります。そんな中のイースター休暇で、アムトラックを利用して、ヨセミテ公園の雪景色見物に行ってきました。一面の畑の緑に感激し、バスから見えた滝は数えきれず… ”滝”の国立公園に相応しいショートトリップでした。
ショートトリップだけに簡単に歩けるハイキングコースもご紹介。ヨセミテに行ってみたいけど、ハードなトレイルはちょっとという方、参考にされてください。
ヨセミテ国立公園へは、アムトラック・サンワキン線を利用しました。列車は、オークランド発ベーカーズフィールド行きです。休暇を実家で過ごす帰省ラッシュで、今まで見たこともないほど列車は大変混雑していました。荷物は棚におくように何度もアナウンスしていました。
＜往路のスケジュール＞
Thruway Bus 6624 6:55am（555 Mission/Deloitteビル前）→7:25am（アムトラックEmeryville駅）
Train#710 7:46am（アムトラックEmeryville駅） →10:35am（アムトラックMerced駅）
YARTS Bus 8412 10:55am（アムトラックMerced駅） →13:26pm（ビジターセンター/シャトルバス#9）
アムトラック・マーセッド駅からヤーツバスに乗り換えます。蝶々の町マリポサを過ぎ、山を登り西口アーチロックエントランスを通過。実はこの日、降雪確率40％と雪の心配があったのですが、道路は全く濡れておらず幸いでした。バスに乗っている間にお弁当を食べ時間節約。
移り変わる景色の中に大小の滝が見えました。最初はいちいち手を止めて見ていましたが、次々現れる名もなき滝、そのうち気にならなくなってきました。
ヤーツバスの予約はビジターセンターまでだったのですが、ミラー湖（Mirror Like）に行く為に、最寄りバス停のカレービレッジで下車を思い立ちました。
ミラー湖まで歩きたかった理由は、確認したかったことがあったのです。湖まで行くこと自体は簡単（Easy）なコースで特別な装備が必要ではなく、平坦で歩きやすく気軽なコースです。
そうこの岩です！水鏡に写ったこの岩を確認したかったのです。
実は、一昨年もミラー湖に行った時は ”砂の湖” でした。公園パンフレットにも水があるのは冬から春とあり、訪れたのが8月だったので、承知の上のハイキングで、案の定やはり湖は存在せず。「ここに水があったらどんな湖なのだろうか？」ずーっと思っていたので、ようやく自分の目で確かめられました。
果たして、その名のとおり、ミラー（Mirror）静かな水面に映る全てが、鏡に映ったように上下シンメトリーでとても美しい風景でした。雪や天候で水面が揺らいでいてはここまでの感動はなかったかもしれません。曇っているけどお天気に感謝感謝でした。
ヨセミテ公園に来たら行かなきゃ！ローワーヨセミテフォールトレイル
バスは車高が高いので、風景がよく見えます。アメリカを代表する滝と言っても過言ではないヨセミテ滝（Yosemite Falls）も雪が降っていないおかげでよく見えました。おや？上段の滝（Upper Fall）の滝壺は雪か氷になっているのでしょうか？水が何か硬いもの叩きつけられているような感じに見えました。
という事で、やっぱり外せないヨセミテ滝の簡単ハイキングです。落差734mはいつみても圧巻です。山歩き中級者以上の方にはお気軽すぎるコースですが、歩道も完璧に整備されていて初級者（私）でも回れます。ヨセミテ国立公園訪問の計画のある方は、ポピュラーだし、ファミリーで無理なく歩いてみたい方には絶対に歩いて欲しいおすすめコースです。
お孫さんらしき子と手を繋いでゆっくり歩いていたお爺ちゃまのお顔、すごく嬉しそうでした。
気軽に歩けるヨセミテバレーのハイキングコース４つご紹介します。
『ブライダルベール滝（Bridalvaell Fall）』（現在閉鎖中）
往復0.8km約20分、駐車場から歩いて戻る、冬場は凍るので足元注意。
『ローワーヨセミテ滝（Lower Yosemite Fall）』車椅子OK
約1.7km30分周回歩道は完全に整備、何はともあれのマストポイント必ず行ってほしい。
『クックス草地（Cook's Meadow Loop）』車椅子OK
約1.6km約30分、これがハーフドーム！の雄大な景色を眺めながらの遊歩道。ヨセミテ滝と合わせて制覇しよう
『ミラー湖（Mirror Lake）』車椅子OK
湖まで往復3.2km1時間の平坦なコース。湖の周囲は約8km２時間周回コース（中級）に挑戦してみる？
ハイキングコースと案内
ヨセミテが最も美しい季節、実は冬ではないでしょうか？モノトーンの一面の風景は神秘に満ち静寂。神さまや妖精たちが、きっとまだどこかで遊んでいるような気がしたイースター休暇でした。
しかし、よく見ると木々の芽が少し膨らんでいたり、柔らかい緑色が見えたり、少しずつ春の準備も始まっているヨセミテバレー。動物たちも冬眠から目を覚まし活動開始します。今度は我らが、ちょっとだけヨセミテ国立公園をお借りして満喫させていただきましょう（ウフフッ）
今シーズン、ヨセミテの滝は間違いなく歴史的な水量 ”瀑布（ばくふ）” と言った方が相応しくなりそうな予感。パンデミック以来、各地の国立公園は若干オーバーツーリズムと言われていますが、更に訪問者数が増えるだろうと今からそう感じています。
心残りですが、ビジターセンターを15:50のヤーツバスでアムトラック・マーセッド駅に向かいました。
また来るね！
＜復路のスケジュール＞
YARTS Bus 8415 15:50pm（ビジターセンター/シャトルバス#5）→18:19pm（アムトラックMerced駅）
Train# 719 17:23pm（アムトラックMerced駅）→22:18pm（アムトラックEmeryville駅）
Thruway Bus 6619 22:20pm（アムトラックEmeryville駅）→22:45pm（555 Mission/Deloitteビル前）
公共交通機関と園内シャトルバス
アムトラック・サンワキン線
あとがき
先日「鉄道マニアか？」と聞かれました。車がないから電車やバスを使って旅してるんですが、そー言えば、日本でも新幹線をわざわざ”こだま”で移動したり、途中下車してたのに気がつきました。案外私は乗り鉄なのかもしれません。ではちょっと電車の旅を開拓していこうかなと企んでいます。
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸（Mimaru）
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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