サンフランシスコ一味違う観光コース、開発激戦地トレジャーアイランドでビールを飲んでみました

公開日 : 2023年07月03日
最終更新 :

サンフランシスコは、観光名所がたくさんあります。ゴールデンゲートブリッジやフィッシャーマンズワーフは、世界中から年間1000万人以上の訪問者があり、そしてアルカトラズ島は、アメリカを代表する観光地で世界中からの訪問客を迎えています。今シーズンは、売り切れる時期も出て来ています。

しかし、かつてサンフランシスコは軍の街でした。観光地として紹介される事は稀ですが、旧軍事施設は、沿岸に面しているため、大変風光明媚です。その一つが知る人ぞ知る観光コースとして密かに人気の”宝の島・トレジャーアイランド”です。

再開発も著しいトレジャーアイランド、久しぶりにフェリーに乗って行ってみました。

フェリーターミナルのゲートBから、赤い屋根の47人乗りボートに乗り、5分ほどで目的地のトレジャーアイランド(以下T.I.)に着きます。開通してすぐ乗った時は、毎回貸切状態だったのが、住民も増えている様子で、びっくりするくらいお客さん乗っていました。

*文末に過去の投稿写真あります*

以前の投稿写真と比較して、とにかく何もなく砂埃にまみれたT.I.でしたが、今はサンフランシスコからでも建設中の高層ビルが高くなっているのが確認できます。

乗船して5分くらいでT.I.の桟橋到着
乗船して5分くらいでT.I.の桟橋到着

防波堤でカモメとペリカンが出迎えてくれ、なんだかほのぼのとしています。

トレジャーアイランドフェリーサービス

ビルディング1
ビルディング1

駐車場を囲むよな円形のビルが、Administration Building・ビルディング1です。対岸のサンフランシスコからもこの建物は見ることができます。繁華街と軍事施設がすぐ近くにありました。

大きな窓、彩光をめいいっぱい取り入れ明るい
大きな窓、彩光をめいいっぱい取り入れ明るい

中に入ると、贅沢な空間が広がります。実はT.I.は、1937年から始まった埋立地で、1939年にゴールデンゲート博覧会(The Golden Gate International Exposition )が開催されました。その後、海軍が引き継ぐ形になり、ビルは本部として機能していました。

この中にあるトレジャーアイランド博物館は、1975年10月3日に海軍ミュージアムとしてオープンしました。
1800年代初頭から現在までの海軍と海兵隊を代表する展示が展示されていましたが、収集品の範囲がアメリカ全体を含むように拡大し、博物館の名前がトレジャーアイランド博物館に変わりました。

ロビーの壁画は、長さ約77mx高さ約8m圧巻の作品。ミュージアムオープンの為に写真家のローウェル・ネスビット(Lowell Nesbitt)デザインしたもので、1813年から海軍と海兵隊のシーンを表しています。

1997年基地は閉鎖となり、2011年サンフランシスコ市の所有になりました。

2008年に建物は国家歴史登録財に登録されています。

ビルディング1の玄関から右側にこじんまりとあるミュージアムです。拡張作業をしていましたので、資料はこれから充実していくでしょう。

【The Tresure Island Museum】
住所:1 Avenue of the Palms #111, San Francisco, CA 94130
( Treasure Island Administration Building 1)
電話: 415-413-8462
オープン時間:月〜金9:00〜17:00 土日12:00〜20:00(祝日休館)
料金:無料
ミュージアムWEBサイト

”ウッズアイランドクラブ”は、立地条件いいねのブルワリー

ウッズアイランドクラブ
ウッズアイランドクラブ

T.I.にあるブルワリーでずっと気になっていたのですが、ウッズアイランドクラブ(Woods Island Club)に立ち寄ることができました。実は週末しかオープンしていなかったのが今は金曜日もオープンしています。

サンフランシスコ生まれのジム・ウッズさんは、高校生の頃からビール醸造に興味を持ち始め、友達のマットさんと2012年ミッション地区にパブをオープン。現在市内5か所とマリンカウンティー1か所あります。醸造所はT.I.にあります。フードメニューのエンパナーダス(Empanadas/1個7ドル)も同じ場所で作っているそうです。足りなくなったらすぐ持って来れるよ!とスタッフが微笑んでいました。

*エンパナーダスは、スペイン発祥の半円形のペストリー。
パイのような小麦粉生地にお肉や野菜、チーズなどを挟んで二つ折りにして焼き上げます。
イメージとして”大きなインドのサモサ” ”でっかい餃子”←初めてエンパナーダスて何?と聞いた時の説明です。

早速ビールを頼んでみようとサンプルセット(フライト)があるか聞いてみましたら、ないとの事。いろんな種類飲みたいからと言いましたら、じゃ半分するよ! 聞いてみるものです。

ハーフサイズなのでグラスの半分
ハーフサイズなのでグラスの半分

・左:メイボック(デーニッシュラガー/6.7%)この日のスタッフおすすめ。ラガーと言ってもコクがあっての見応え十分あり。
・真ん中:トラジャーアイランドペールエール(ヘイジー/5.8%)濁ったペールエール初体験。フルティーかつまろやかさ際立つ美味しさ。
・右:レトロピルスナー(チェコスタイル/4.8%)透明感バッチリクリスピーなピルスナービール

3杯でおよそ缶ビール1本半くらいの量です。お昼ご飯を食べて直後だったのでエンパナーダスは頼めませんでしたが、小さいポテトチップス(3ドル)パリパリしながらいただきました。ワインも作っているのでグラスワインも数種類用意されています。今度はワインも試してみようと思います。

窓越しに貨物船が通過していくのをみていると、全く違う街にいる錯覚さえ感じるT.I.。セールスフォースバスセンターからミュニバス#25で10分ほどの気軽に行き来できます。

再開発著しいので今日のこの景色も次は間違いなく変わっている所です。

オークランド港に向かう貨物船
オークランド港に向かう貨物船

太平洋沿岸の海岸線の半分以上がカリフォルニア州です。先の大戦では太平洋司令部もあった拠点です。今でこそ平和利用して開放されている”元軍事施設”ですが、訪れてみると立派で豪華な施設で、圧倒されるのが正直なところ、これが既に大戦中にあったのですから複雑な気持ちになり、しみじみ平和を感じました。

サンフランシスコ市内を熟知してるリピーターさんには話のタネとして、今のサンフランシスコを眺める目先が変わったコースでおすすめです。

<参考写真過去記事より>写真を見ると本当に変わってきているのが分かります。
2018年5月かつて軍事基地だったトレジャーアイランド
2022年3月新航路トレジャーアイランド⇄フェリービル、絶景が売りの宝島は今後果たしてどうなる

【Woods Island Club】
住所:1 Avenue of the Palms Ste 168, San Francisco, CA 94130
( Treasure Island Administration Building 1)
電話:
オープン時間:金12:00〜17:00 土日13:00〜19:00
休日:月〜木スケジュールは拡大の可能性あり
ウッズアイランドクラブWEB
↓他店も併せたサイト
Woods Beer & Wine Co

可愛いボート”赤帽さん”です
可愛いボート”赤帽さん”です

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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