【ラグビーW杯2023】フランス西部ナントのスタジアム「スタッド・ド・ラ・ボージョワール」はどんなところ?
今年フランスでは男子ラグビーのワールドカップが開かれます(2023年9月8日〜10月28日)。日本は予選リーグはプールDに入り、イングランド、アルゼンチン、サモア、チリと同じ組です。現地でのスタジアム観戦を考えている人に向けて、ワールドカップ観戦に役立ちそうな滞在ポイントを紹介します。
ナントのスタジアム「スタッド・ド・ラ・ボージョワール」
フランス西部ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏の首都であるナントは、ロワール川が大西洋に注ぎ込む河口付近に位置する町です。16〜18世紀はフランス最大の港町として、アメリカやアフリカをつなぐ貿易船が行き来する港町として栄えました。
ナントはその地勢と役割を生かした造船業が盛んでしたが、次第に衰退。一時期は町の勢いも大きく落ち込みましたが、その後は現代アートを都市計画の核に置いて復活。フランス人が住みたい町として、今はとても人気があります。
そのナントにあるスタジアムが、中心地から北東に位置するスタッド・ド・ラ・ボージョワールです。1984年に建てられたスタジアムで、ナントを拠点にするプロサッカーチーム「FCナント」のホームスタジアムとして使われています。2023年のラグビー・ワールドカップでは、10月8日の日本対アルゼンチン戦を含めて3試合が開催されます。
スタジアムへの行き方とその周辺
フランス国鉄ナント駅、および繁華街からスタッド・ド・ラ・ボージョワールまではアクセスが良く、ナント駅からは駅前にあるトラム1号線に乗って、乗り換えなしでスタジアムまで到着します。最寄り駅はBeaujoireまたはRanzayです。またトラム1号線をスタジアムと逆方向に乗ると、ナント駅を過ぎた後はロワール川右岸(北側)を、ブルターニュ大公城を右手に、歴史的建造物が立ち並ぶ繁華街を沿うように西へ走っているため、駅から西方の中心部に宿を取った場合でも利用しやすいです。
スタジアムの周辺ですが、飲食店が多く立ち並ぶようなエリアではないため(ただしスタジアム内外に軽食のお店は出ています)、座ってきっちり食事を取りたいなら、あらかじめ中心部のレストランで食べてから観戦に向かった方が良いかもしれません。軽いもので良いなら現地、または中心部のパン屋などでサンドイッチなどを買っていけば、スタジアム周辺より選択肢がありますので、それを試合前にスタジアムの周囲で食べても良いですね。
- 名称
- Stade de la Beaujoire - Louis Fonteneau(スタッド・ド・ラ・ボージョワール)
- 住所
- 5 Route de Saint-Joseph 44300
- 最寄り駅
- トラム1号線BeaujoireまたはRanzay
滞在ホテル地区と観戦後の楽しみ方
2023年ワールドカップの日本対アルゼンチン戦は、試合開始が13:00ですが、もしその日をナントで宿泊する場合、観戦と町歩きの時間配分の強弱でエリアも異なってきます。
ラグビー観戦がメインで、ナント観光は二の次。パリから列車でナントに着いてすぐホテルに荷物を下ろし、スタジアムを往復する場合は、宿は駅前が便利です。駅から繁華街までは歩いて10〜20分(場所による)ですので、遠いわけではありません。駅前に宿を取っても、繁華街あたりに見つけたお目当てのレストランへご飯なども食べに行ける距離です。
ラグビー観戦が目当てだけれど、前後に時間もありナント観光も楽しみたい場合は、繁華街南側のトラム1号線近くに宿を取ってもいいかもしれません。歴史的建造物が立ち並ぶナントの魅力をより感じられますし、繁華街は飲食店やショップなど多様なお店が集積していて、よりナントを楽しめます。
ラグビー観戦も良いけれど、もっと今のナントを知りたい場合は、ロワール川の中洲イル・ド・ナントへ。同エリアは元々は造船所が建ち並んでいた工業地帯でしたが、造船業の衰退と共に荒廃。しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチやジュール・ヴェルヌの世界観を表現した機械仕掛けの動物「ラ・マシーン・ド・リル」の会場や、現代建築が林立する、今のナントを感じられる場所となっています。
日本に持って帰りたいナント土産
お土産にはナント名物のフルーツキャンディー「リゴレット」や、ナントを代表するパティスリー「ヴァンサン・ゲルレ」のチョコレートやクッキーも良いかもしれませんね。ヴァンサン・ゲルレは、市内中心部にある2店舗のほかにナント駅にもショップがあるため、次の目的地へ向かう最後の最後の駆け込みで買うこともできます。パリへの列車をケーキ傍らに待っても良いですね!
- 名称
- Les Rigolettes nantaises(レ・リゴレット・ナンテーズ)
- 住所
- 18 Rue Verdun 44000
- 名称
- Vincent Guerlais(ヴァンサン・ゲルレ)
- 住所
- 11 rue Franklin 44000
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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