
モロッコの気候と季節ごとの服装、マラケシュ、カサブランカの今週の天気
モロッコの気候の特徴
1年を通して見ると、モロッコにも四季の変化が見られる。春には花が咲き乱れ、夏には熱い太陽が照りつけ、秋にはナツメヤシなどのフルーツがおいしい。そして冬には山地で雪さえ見ることができる。アトラス山脈をバスなどで越えるときは、夏でも上着を1枚用意していこう。雨期は年に2回あって、4~5月と10~11月。降水量は極めて少ない。乾期は6~9月。ベストシーズンは3~5月と9~10月。暑すぎず、寒すぎず、特に春は木々や花々などの自然が美しいのでおすすめ。

3~4月は砂嵐の季節
冬からあるへと季節が変わる3月の終わりから4月にかけて、砂漠の温度がどんどん上昇する。その温度差による砂嵐が内陸部では吹き荒れる。それほど長くは続かないが、砂で向こうが黄色くかすむ日が多い。この時期に旅行する人は、飛行機の欠航も多いので、余裕をもった旅程を組もう。
地域ごとの気候

タンジェ、ティトゥアンなど地中海沿岸
温暖で過ごしやすいが、乾季は乾燥して平均気温も30℃を超えることが多い。12~3月は比較的温和だが、雨が降るとかなり冷え込む。
アガディール、カサブランカなど大西洋沿岸
北部を除き1年を通じて晴天の日が多く、温暖な気候が続く。夏の平均最高気温は27℃程度だが、大西洋から風が吹くため涼しく過ごせる。
マラケシュなど内陸高原
夏の日中は40℃以上になるが、乾燥してるので朝夕はしのぎやすい。冬の日中気温は最高20℃くらい。朝夕は冷えるので服装などに注意したい。
イフレンなど山岳地帯
夏でもかなり涼しく、高度が増すにつれて気温は下がってくる。冬には雪が降り、気温は氷点下まで下がる。
ザゴラ、エルフードなど砂漠
雨はほとんど降らない、夏の日中の最高気温は45℃いじょうとすさまじい暑さだ。冬でも日中は20℃くらいあるが、朝夕の気温差が激しい。砂丘には意外に雨が多い。
モロッコでの服装の目安
砂漠では昼と夜の温度差に注意しよう
砂漠では日中、直射日光の厳しさは夏も冬もさほど変わらない。例えばザゴラでは1月の最高気温は日中で21℃になる。Tシャツでちょうどいいくらいだ。ところが、日が沈むと乾燥した大気は急に冷え込み夜はグンと寒くなる。最低気温3℃というのだから、夏でもセーターやジャケットは必ず持っていこう。また、日中の強い日差しを避けるための帽子を忘れずに。薄手のストールが一枚あると、羽織ったり頭に巻いたりもでき、砂漠地帯では砂が髪につくのを防いでくれたりと非常に便利。
イスラム教国ということも忘れずに
モロッコを旅する前に、イスラム教国であるということを頭に入れよう。イスラム教は彼らの生活に深く根ざしていて、人々はたくさんの戒律を守って暮らしている。
基本的に肩や足をあらわにするのは慎みたい。男性は短パンなどひざ以上と、タンクトップなど肩が見えるものはよくないとされている。女性は、スカートなら長いものを着よう。ひざ以上、ひじ以上見える服はいけないとされているからだ。タイトなジーンズやピチピチTシャツ、キャミソールなど、体の線が見えるものもよくないと考えられている。夏季になると大都会では地元の女性がノースリーブの服を着ていることもあるが、モスクやマドラサ内では何か羽織ろう。

マラケシュの今週の天気
カサブランカの今週の天気

筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。