マッターホルンはどこで見る? おすすめのポイントと展望台

公開日 : 2023年06月23日
最終更新 :

スイスの山といえばマッターホルンの姿を思い浮かべる方も多いでしょう。商品ロゴなどにもよく使われているスイスのアイコンといってもいい山です。マッターホルンはツェルマットに滞在していれば、いろんな角度で見ることができますが、どこで見るのが正解なのでしょう。マッターホルンが楽しめる展望ポイントをご紹介します。(上の写真は形のいいマッターホルンを真正面に見ることができるスネガ展望台からのマッターホルンです)

スイスのアイコンと言ってもいい独立峰

バターのパッケージにはマッターホルンがデザインされている
バターのパッケージにはマッターホルンがデザインされている

谷の奥に三角形の頂上部を覗かせるマッターホルンの姿は、スイスを代表する印象的な山岳風景です。

世界各国の免税店で売られているスイスのチョコレート『トブラローネ』はマッターホルンの形を模しています。マッターホルンは独立峰なので、いろいろなアングルからその姿を見ることができます。

最も手軽で美しい姿が見られる展望台は?

天気がよくなったらスネガ展望台に上ろう
天気がよくなったらスネガ展望台に上ろう

ツェルマットからケーブルカーを使い、たった3分で上ることができるスネガ展望台が一番のおすすめ展望台です。すそ野から立ち上がる美しい姿をちょうどいい距離感で見ることができます。スネガ展望台にはマッターホルンを見ながら食事ができるレストランがありますし、逆さマッターホルンが見られる湖ライゼー、ツェルマットに下るハイキングコース途中にあるフィンデルン村など、スネガから訪れる魅力的なスポットもたくさんあります。眺めがよく麓の町からのアクセスも簡単な展望台という点では、スイスでも屈指の好スポットです。

ツェルマットの村から眺めるなら?

日本人橋からはこのようなアングルを切り取ることができる
日本人橋からはこのようなアングルを切り取ることができる

教会の通りを東に進んだ方向にある橋が有名な展望スポットです。朝焼けのマッターホルンを見るために日本人観光客が集まることから「日本人橋」と名付けられています。

早朝はこちらで朝焼けを見る人々もいる
早朝はこちらで朝焼けを見る人々もいる

この橋だけでなく、もっと手前のツェルマット駅から線路沿いに歩いてきた場所にある橋もいい展望ポイントです。教会とともにマッターホルンを撮影することができます。

村も俯瞰できる絶景ポイント
村も俯瞰できる絶景ポイント

少し坂道を登る必要がありますが、村の東側の高台のエリアからは、村とマッターホルンとを俯瞰できるポイントがあります。そこにはホテルもあり、マッターホルンビューの部屋に滞在すれば、谷とマッターホルンの朝焼けのすばらしい景色を堪能することもできます。場所はあえて内緒にしておきます。Google mapのストリートビューで写真と同じアングルを見ることができますので、旅行前の楽しみに探してみてください。

ハイキングしながら見るならどこから?

湖を巡るハイキングの最終目的地直前、フィンデルン村から見るマッターホルン
湖を巡るハイキングの最終目的地直前、フィンデルン村から見るマッターホルン

ハイキングは当然ですが移動しながら眺めることになるので、アングルの違いを楽しむこともできます。歩き慣れている方におすすめしたいのは山上湖を巡るハイキングコースです。「5 Lakes Walk」と名付けられた約10km、所要3時間弱のコースで、スネガからロープウェイでひと駅上ったブラウヘルトから歩き始め、スネガ展望台の下の湖ライゼーまで周遊できます。

難しいルートではありませんが、距離が長く標高が高いので普段より疲れを感じると思います。山歩きに慣れていないなら、3つ目の湖グリュンゼーからコースを外れてリッフェルアルプ駅に向かい、ゴルナーグラート鉄道で下るといいでしょう。

朝焼けの絶景を見るならシュテリゼー湖畔

シュテリゼーの逆さマッターホルンの朝焼けは特別な風景だ
シュテリゼーの逆さマッターホルンの朝焼けは特別な風景だ

湖巡りのハイキングコースで訪れるシュテリゼーの湖畔がおすすめです。最寄りはロープウェイのブラウヘルト駅です。湖から徒歩20分ほどのところに宿泊できる山小屋があり、まだロープウェイが動いていない時間でも湖まで徒歩で行き、朝焼けの始まりを待つことができます。朝焼けの逆さマッターホルンを無理せずに見られる数少ないポイントです。

2023年の夏(7~9月の土曜日)は、早朝の特別便で最寄り駅まで上り、マッターホルンのご来光を見たあとに山小屋で朝食を取ることができるツアーが催行されています。

究極のマッターホルン観光は…

ヘリコプターフライトならマッターホルンの頂上付近を見ることができる
©iStock ヘリコプターフライトならマッターホルンの頂上付近を見ることができる

ヘリコプターによる遊覧飛行がおすすめです。最短で20分のフライトですが、マッターホルン上空を回ることができ、登山家しか見られない山頂を見ることができます。十字架が立ち、横に細長い頂上部分があることは上から見なければわかりません。高額なアクティビティですが、天気がよければアルプス山脈を見渡すすばらしい景色を堪能することができます。

雨の日でもマッターホルンが見られる!

潜望鏡のようなディスプレイでマッターホルンが見られる。ズームインも可能だ
潜望鏡のようなディスプレイでマッターホルンが見られる。ズームインも可能だ

ゴルナーグラート展望台に誕生したマルチメディア施設「ズーム・ザ・マッターホルンZooom The Matterhorn」では、悪天候のときでもマッターホルンの美しい姿を見ることができます。潜望鏡のような小型モニターではリアルタイムのマッターホルンが見られますし、天気のいい日に撮影した季節の異なるマッターホルンの姿も映し出されます。また3面に投影される巨大スクリーンや、まるでパラグライダーに乗っているかのようなVR映像も楽しむことができますので、天候が悪い日でもマッターホルンの姿を堪能できます。

マッターホルンはどこから見ても美しい!

マッターホルン・グレッシャー・パラダイスの展望台から見るマッターホルンはまるで別の山
マッターホルン・グレッシャー・パラダイスの展望台から見るマッターホルンはまるで別の山

マッターホルンのおすすめ鑑賞ポイントをいくつか紹介しましたが、美しいマッターホルンの姿が見られるポイントはまだまだあります。マッターホルンは見る角度によって山の形が大きく変わるので、その姿の変化も楽しむことができます。森のハイキングの途中、木々の切れ目にマッターホルンの姿が飛び込んできたときの感動は忘れることができません。ぜひご自身の足で歩いて、お気に入りのアングルを見つけ出してみてください。

マッターホルンやツェルマットの魅力が満載の地球の歩き方 スイス

発売中の『地球の歩き方 スイス』では、マッターホルン、ツェルマットをはじめとした、スイスの魅力を余さずお届けします。

筆者

地球の歩き方スイス記者

小山田 浩明

写真撮影の現場キャリアは30年以上で、リバーサルフィルムの時代から一眼レフで撮影しています。世界にはまだまだこんな場所がある、という感動をお伝えできればと思います。

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