チューリッヒのクリスマスマーケットを巡る

公開日 : 2024年01月22日
最終更新 :

12月のウインターシーズンのスイスを巡る旅。2日目夕方からはいよいよ、チューリッヒのクリスマスマーケットを巡ります。(2日目の記事はこちら

駅舎からマーケットは始まっている

ライン滝からチューリッヒ中央駅に戻ってくると、すでに夕方。駅を出て、構内に出ると、昼の雰囲気とは打って変わって駅そのものがクリスマスマーケットと化していました。

以前はスワロフスキーのツリーでしたが、リンツのツリーに変わったそう
以前はスワロフスキーのツリーでしたが、リンツのツリーに変わったそう

構内のスペース一杯にグリューワインなどのドリンクやレシュティ、ソーセージをはじめ周辺国を中心に多国籍な軽食ブースが並び、服や飾りなどのお土産屋がクリスマス気分を上げてくれます。

構内にはカルーセルまで
構内にはカルーセルまで
お土産ブースは出展者の世界観がそのまま出るので、買わずとも眺めてしまって目が飽きません。小さなぬいぐるみのブース
お土産ブースは出展者の世界観がそのまま出るので、買わずとも眺めてしまって目が飽きません。小さなぬいぐるみのブース
お店めぐりに疲れたらグリューワイン(甘口のホットワイン)でひと休み。赤ワインが苦手な方は白もあります
お店めぐりに疲れたらグリューワイン(甘口のホットワイン)でひと休み。赤ワインが苦手な方は白もあります

チューリッヒ中央駅の構内という一等地のマーケットなので、食事もお土産探しも一番充実している印象でした。マーケットの雰囲気をつかむのにも最適です。

チューリッヒ中央駅のクリスマスマーケット

開催期間
11月21日~12月24日(2024年)

アドベント時期限定!歌うクリスマスツリー

我々観光目的の人以外にもお父さんとお母さんがビデオを撮っていたりとアットホーム
我々観光目的の人以外にもお父さんとお母さんがビデオを撮っていたりとアットホーム

チューリッヒ中央駅を出て、人でにぎわうバーンホフ通りを5分ほど南下すると、次のクリスマスマーケット・ヴェルトミューレプラッツWerdmuhleplatzです。ここの見どころはクリスマスツリーを模したステージでチューリッヒの子供たちがクリスマスソングを歌ってくれる「シンギングクリスマスツリー Singing Christmas Tree」。子どもの家族や友人と観光客が混じってとてもアットホームな雰囲気。

23年のライブ開始時刻は17時半からが多かったですが、日によって開催時刻は微妙に違うので、公式サイトで情報を集めてから向かいたいところ

マーケットごとにワインを飲んでいたらお腹いっぱいになってしまうので、ご飲食は計画的に
マーケットごとにワインを飲んでいたらお腹いっぱいになってしまうので、ご飲食は計画的に

シンギングクリスマスツリーThe Singing Christmas Tree und Weihnachtsmarkt

フラウミュンスター前の地元感溢れるマーケット

マーケット巡りはまだまだ続きます。さらに南に歩を進め、リンデンホフ地区 Lindenhofにある、ミュンスターホフブルネンMunsterhof Brunnenという小さな広場にむかいます。

市街を歩いていると柔らかな甘い匂いが漂ってきます。この時期の風物詩でもある栗の屋台です。ビールには合いませんが甘いグリューワインならつまみになるかも
市街を歩いていると柔らかな甘い匂いが漂ってきます。この時期の風物詩でもある栗の屋台です。ビールには合いませんが甘いグリューワインならつまみになるかも

マーケット以外にもワインや栗の出店がある通りを歩いていくと、こじんまりとしたマーケットが見えてきました。ブルネンはドイツ語で泉の意味で、その名の通り、オブジェから水が湧き出しています。

こうした泉はチューリッヒには数多くあるそうで、飲むこともできるそう
こうした泉はチューリッヒには数多くあるそうで、飲むこともできるそう

この広場はシャガールのステンドグラスでも有名なフラウ・ミュンスターの目の前にあります。閉館時間を過ぎていたので、入れませんでしたが…。

右奥がフラウ・ミュンスター。シャガールの晩年の作品が残る教会ということで、次回は訪れたいと思います
右奥がフラウ・ミュンスター。シャガールの晩年の作品が残る教会ということで、次回は訪れたいと思います

この広場の周辺は古い建物が多く残るエリアで旧市街好きにはたまらない雰囲気を醸し出しています。あまり広くない広場でアットホームなのもここの良さ。この日は地元のバンドがライブをしており、ボヘミアンな空気でした。

デパートとは一線を画すセンス良い飾り。売り手のマダムもいい味出してます
デパートとは一線を画すセンス良い飾り。売り手のマダムもいい味出してます

個人的にこのマーケットのこじんまりした感じが一番好きでした。この季節にチューリッヒを訪れた際にはぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

ミュンスターホフのクリスマスマーケットWeihnachtsmarkt Munsterhof

元はギルドだった老舗レストランでディナーを

マーケットを囲んでいた素敵な建物が今日のレストランです
マーケットを囲んでいた素敵な建物が今日のレストランです

この日の夕食はマーケットの横にあるツンフトハウス・ツァ・ヴァーグ Zunfthaus zur Waagにお邪魔します。ツンフトハウスとは元々ギルド(ヨーロッパの職業組合)であったことを示しており、ヴァーグ(天秤)とはそのギルドが建物を所有する前、フラウミュンスターの医師が所有していたころの通り名がそのままギルドの名前として残ったという歴史があるそう。これらは14~15世紀ごろのエピソードだそうで、ちょっと背筋が引き締まります。レストランスタッフのエスコートも素敵でクラス感が漂います。

白ワインのスープ
白ワインのスープ
仔牛のゲシュネッツェルテス レシュティ添え ゲシュネッツェルテスは細切れ、という意味ですが、このお店は食べ応えタップリの厚切り
仔牛のゲシュネッツェルテス レシュティ添え ゲシュネッツェルテスは細切れ、という意味ですが、このお店は食べ応えタップリの厚切り

レストランは3階になっており、3階では荘厳な雰囲気の1つのテーブルで地元のグループが会食をされていました。(おごそかでしたので、写真は遠慮しました)店の雰囲気を味わうだけでも行く価値のあるレストラン。スイス旅行の締めくくりや、記念日などにおしゃれして行きたいお店です。

ツンフトハウス・ツァ・ヴァーグ Zunfthaus zur Waag

住所
Münsterhof 8, 8001 Zürich
電話番号
044 216 99 66
営業時間
月曜~土曜:11:30 - 14:00、18:00 - 22:00
休業日
日曜
予約
予約がおすすめ(ウェブサイトから予約可)

国立博物館のイルミナリウムで夜マーケットの締めくくり

おいしい夕食もいただいて夜も9時を過ぎ、後はホテルに帰るだけ…と思いきや、まだまだ街はにぎやか。最後はチューリッヒ中央駅へ取って返し、駅前の国立博物館の敷地で行われるライトアップイベント・イルミナリウム illminariumへ向かいます。

昼の雰囲気とは一変
昼の雰囲気とは一変

このイベントはマーケットと同じようにフードブースに加え、チーズフォンデュなどが楽しめるレストランや、音楽ライブ、アートショーなどの小屋があるのが特徴。家族連れよりも若者が多い印象なのはもう夜遅いからでしょう…

個人的に好きなジンのブースも出ていました
個人的に好きなジンのブースも出ていました

ドリンク価格は1500円くらいから。入場料などない分価格はちょっとお高めですが、あまり日本でプロモーションしていないお酒などもありますし、ライブの音楽は無料と考えるとそんなに高く感じないかもしれません。(この日は着いた時点で9時を過ぎていたため、ほとんどイベントは終わっていましたが…)

19時ごろについて音楽を楽しんで、その後他のレストランやフォンデュシャーレを流れる…といった使い方が良さそうです。テイストの違うイベントなので、気分を変えたい方はぜひお立ち寄りください。

イルミナリウム illminarium

住所
国立博物館敷地内、Landesmuseum Zürich, Museumstrasse 2

昼のマーケットの雰囲気も…

次の日には昼のマーケットの様子も見ることができました。回ったのは前日散策したチューリッヒ中央駅~リンデンホフとリマト川を挟んだ向かいのエリア。チューリッヒ歌劇場横のSechseläutenplatzにあるクリスマスマーケットです。チューリッヒ湖畔に広がる開放感のある広場でとても気持ちがよかったです。

天気には相変わらず恵まれませんが…。
天気には相変わらず恵まれませんが…。
ガラス細工や…
ガラス細工や…
サンタやトナカイの飾りなど、記憶に残るお土産になること請け合いです。
サンタやトナカイの飾りなど、記憶に残るお土産になること請け合いです。
歴史ある建物とイベント広場のコントラストが素敵
歴史ある建物とイベント広場のコントラストが素敵

Sechseläutenplatz christmas market

今回の旅では4つのマーケットを回りましたが、全体を通して、小さなクリスマスマーケットは飲食が中心でお土産屋が充実している場所はそこまでなかったです。ただ、小さなマーケットに1つだけある土産物屋に魅力的なものが多いとも感じました。また、数多くのマーケットを徒歩で歩けるのもチューリッヒの魅力。スイスを訪れた際はぜひ複数のマーケットを歩いて、自分好みのマーケットを見つけてみてください。

筆者

上原 康仁

登山関連情報の発信が多いです。

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