オーストリアの気候と季節ごとの服装
オーストリア(ウィーン)の気候の特徴
オーストリアは冬の寒さが厳しい。服装を考えるときは、北海道よりもやや寒いくらいのつもりで用意するといい。夏は、猛暑の年もあるが、雨が降るとかなり冷え込む日もあるので、カーディガン等の防寒着は必携。
ここ数年、オーストリアの気候も温暖化の傾向があり、夏は35℃ぐらいの日が続く年もある。前年までの平均データよりも、出発予定日直前3 日間ぐらいからお天気の傾向をインターネットでまめにチェックして服装を決めたほうがよい。
ウィーンの四季
春(Frühling)
オーストリアの春は、日本よりもゆっくりと訪れる。ウィーンでは、リンク沿いのマロニエ並木が輝く若葉で覆われ、プラーター公園ではリラの花が咲き始めると本格的な春の始まり。ただ、4月の天気はとても気まぐれ。晴れたと思ったら、次の瞬間雨が降り始めたり、気温も数日の間に激しく上下する。チロルなどの山岳リゾートは6月になってもまだオフシーズン。
夏(Sommer)
7月になると、夏山シーズンが始まる。山の斜面にはアルペンローゼやエンツィアンなど、愛らしい高山植物が咲き乱れる。チロルやザルツカンマーグートでは、観光客向けの蒸気機関車や湖の遊覧船が運航を始めて、旅人を楽しませてくれる。オペラや劇場、コンサートなどの定期公演は夏休みになるが、各地で音楽祭が盛大に催される。
秋(Herbst)
毎年9月1日、ウィーンの国立オペラ座もフォルクスオーパーも新しいシーズンがスタートする。芸術の秋の到来だ。気温はあっという間に下がって、秋が深まるのは早い。日が短くなって、10月の最終日曜で夏時間も終わる。山岳地方の秋はオフシーズンで、スキーシーズンが始まる12月中旬頃まで、ロープウエイなども運休している。
冬(Winter)
12月になると、暗い冬を吹き飛ばすようにクリスマスシーズンがやってくる。町の中心の広場などは、大きなモミの木とヨーロッパ風のおしゃれなイルミネーションで飾られる。さまざまな屋台が並ぶクリスマスマーケットも開かれて、町全体がクリスマス気分でウキウキしている。新年は、にぎやかな花火の音とともに迎える。年が明けると舞踏会シーズン。
ウィーンの服装目安
日中の観光は、歩きやすさを第一に考えたラフな服装で。オペラ鑑賞や高級レストランへ行く場合は、男性はジャケットにネクタイ、女性はしわになりにくい生地のワンピースにアクセサリーやスカーフで変化をつけるなど工夫すれば、荷物もさほど増えない。
オーストリアの気候は北海道とよく似ている。真夏は30℃を超える日も多いが、湿度が低いのでしのぎやすい。ただし、雨の日や夜間は急に冷え込むので、カーディガンやパーカー等は必携。11 〜3 月は寒さが厳しいので、しっかりとした防寒具が必要。毛糸の帽子や厚手の靴下、手袋、携帯用カイロが役に立つ。雪も多いので防水の滑りにくい靴がおすすめ。
4~6月
7~8月
9~10月
11~3月
町歩きのための靴選び
オーストリアの町は石畳の道が多いので、ヒールが高い靴はとても歩きにくい。また、薄いソールの平らなサンダル
も、石畳からのダメージを受けて疲れやすい。靴底のしっかりしたウオーキングシューズやスニーカーがおすすめ。
肌の乾燥対策
オーストリアは日本よりも乾燥しているので、肌の乾燥対策は必須。特に冬場はボディ用の保湿乳液やクリーム、ハンドクリームは欠かせない。また、水質が異なるせいもあり、シャンプー後にリンスやコンディショナーを使わないと、髪がゴワゴワになる。
筆者
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