タイ旅行の強い味方!格安配車アプリ「Bolt(ボルト)」の登録・利用方法

公開日 : 2023年08月31日
最終更新 :
筆者 : Taeko

タイでの移動手段には、電車やバスのほか、タクシー、乗合トラック(ソンテオ)、3輪車(トゥクトゥク)、オートバイタクシー、ボートなどがありますが、近年急速に普及しているのが「配車サービスアプリ」を使っての移動です。タイにおける配車サービスアプリには、2013年に「Grab(グラブ)」、2020年に「CABB(キャブ)」等が上陸していますが、2020年7月に、北欧のエストニア発の「Bolt(ボルト)」がタイ・バンコクに上陸し、明瞭かつ安い料金と手軽さから利用する人が増加し、バンコク以外の主要都市でも利用できるようになってきました。今回は、この「Bolt(ボルト)」について、実際に乗った体験談も併せて紹介します。

配車サービスアプリ「Bolt(ボルト)」とは?

アプリストアでダウンロードした配車サービスアプリ「Bolt(ボルト)」の画面
アプリストアでダウンロードした配車サービスアプリ「Bolt(ボルト)」の画面

「Bolt(ボルト)」は、ヨーロッパで一番最初の配車サービスアプリ(モビリティースーパーアプリ)です。ヨーロッパでは、配車サービスのほか、自動車やバイクのシェアリングや食料品のデリバリーでも利用できます。

タイでは、人気の配車サービスアプリ「Grab(グラブ)」の対抗馬として、2020年7月に首都バンコクで配車サービスを開始しました。Grabの料金と比較してお得だったり、Grabが捕まりにくい時に利用できたりするので、最近ではBoltを利用する人が増えてきたように思います。Boltのアプリを通して、既存のタクシーやオートバイタクシーを利用することもできるほか、一般人が運転する車に乗って移動もできます。

利用できる国と地域について

Boltは、ヨーロッパ30ヶ国、アフリカ7ヶ国、アジア6ヶ国、南米4ヶ国でサービスを展開しています。登録運転手は310万人以上、利用客は1憶5000万人以上に及びます。東南アジアの中で一番最初に利用できるようになったのがタイですが、タイの全ての都市で利用できるわけではなく、バンコク、チェンマイ、プーケットで利用できるとされています。最近は、バンコクから陸路で移動できるパタヤで利用した事例も見聞きしています。

タイ以外で利用できる国及び都市については、以下のBolt公式サイトで確認できます。

Boltを使うメリット

タイでBoltを使って移動するメリットは大きく3つあります。

タイの流しのタクシーはカラフル。ピンク色や赤色、黄色や黄色とグリーンのツートンカラー等があります
タイの流しのタクシーはカラフル。ピンク色や赤色、黄色や黄色とグリーンのツートンカラー等があります

目的地の説明が基本的に不要

タイでは、流しのタクシーを利用する場合、運転手に行先を口頭で伝える必要があります。日本と違い、運転手には地図を見せても理解してもらえないことが多いです。

Boltではアプリで行きたい目的地を入力すればよく、基本的には運転手に行先を口頭で伝える必要はありません。目的地の施設名や通りの名前を確認される場合がたまにありますが、うまく答えられなくても、配車アプリ利用の場合は運転手もGoogle mapを見ているので目的地に着かないという事態は基本的に発生しません。また、アプリ内のチャットでタイ語でメッセージが送られてきても、翻訳機能が標準で付いていて、自動的に英語に翻訳されて届きますので安心して利用できると思います(ただし、日本語対応はありません)。

料金体系が分かりやすい

タイでは、メーターを使わない流しのタクシーに出くわすことがあります。しかし、配車サービスアプリを利用すると、定額または目安の料金が表示された車を選択することができ、ぼったくりにあう心配はありません。さらにBoltは、同じ配車アプリのGrabに比べて料金が安いと言われています。

運転手や車の質がよい

Boltの運転手の情報はアプリに登録されており、乗車時に情報を確認したり、その情報をいざという時にはLINEなどのSNSでシェアすることができますので、流しのタクシーより安心感があります。また、乗車後にお互いを評価する機能も付いていますので、一定のサービスの質が保証されていると言えるでしょう。自身の希望や用途に合わせて、車種を選ぶこともできます。

Boltを利用する際の注意点

このように、便利なBoltですが利用する前に知っておいたほうがよい事項があります。注意点を理解して、いざというときに混乱しないように気をつけましょう。

事前予約ができない

現在のところ、Boltでは車の事前予約ができません。1時間後や数日後に車を手配しておきたくても、事前にはできません。利用したいと思ったときに利用するアプリ、と覚えておくとよいでしょう。

流しのタクシーより高くなったり、待ち時間が長くなったりする場合も

配車アプリを利用するにあたって、予約料(20バーツ程度=約80円)がかかりますので、少しではありますが流しのタクシーより値段が高くなることがあります。また、Boltでタクシーを利用する場合、雨天時等の渋滞も考慮に入れて料金が算出されますので、混雑時には値段が高くなります。遠くからBoltがピックアップに来る場合は、それだけ待ち時間もかかってしまいます。

さらにBoltでは、一旦マッチングした後でも、運転手からキャンセルされる場合が多いとも言われています。そのため、時間には余裕をもって手配することが求められます。

利用料金以外にかかる費用

手前から順に20バーツ紙幣(=約80円相当)、50バーツ紙幣(=約200円相当)、100バーツ紙幣(=約400円相当)、500バーツ紙幣(=約2000円相当)、1000バーツ紙幣(約3000円相当)。
100バーツ紙幣と1000バーツ紙幣は色が似ていますので、気を付けましょう
手前から順に20バーツ紙幣(=約80円相当)、50バーツ紙幣(=約200円相当)、100バーツ紙幣(=約400円相当)、500バーツ紙幣(=約2000円相当)、1000バーツ紙幣(約3000円相当)。
100バーツ紙幣と1000バーツ紙幣は色が似ていますので、気を付けましょう

流しのタクシーにも言えることですが、高速道路や有料道路等を通過する際には、予約時に確認した料金とは別に支払いが必要になる(※)場合があります。

運転手がおつりなどを持ち合わせていない場合がありますので、乗車前に、20バーツ紙幣~100バーツ紙幣を多めに用意しておくとよいでしょう。

※ルートや車種によりますが、20~100バーツ(約80円~約400円)の範囲。料金所を通る時または下車する時にまとめて運転手に支払います。

往路は利用できても、復路で利用できない場合がある

タイの首都バンコクから他府県への移動でBoltを利用する場合、例えばバンコクからアユタヤーやナコーン・パトム、サムットプラカーンへ行く場合などは、帰りも同様に配車アプリを利用できるとは限りません(BoltやGrabの配車アプリの利用範囲はバンコクなどの都心部に集中しており、郊外ではタクシーが捕まらない場合も多いため)。

配車アプリでの移動前に、帰りも配車アプリでタクシーが捕まりそうか調べ、捕まりそうでなければ、念のため別の交通手段での帰り方も調べておくことをおすすめします。もしくは、行きに乗せてくれた運転手に、帰りのピックアップを直接お願いできる場合もありますので、交渉してみてもいいと思います。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。