世界一高い場所にあるスタバと最強パワースポットに感涙 韓国・釜山編
海外旅行再開で、人気の旅先として上位にランキングされる韓国。でも、どうしても注目されるのはソウルばかり。実は地方都市にもその土地ならではのグルメや観光名所がギュウギュウで、絶対行くべきタウンがまだまだたくさん。ということで、6月29日からの3泊4日、韓国観光公社主催の視察旅行で釜山~慶州を巡ってきました。その第一弾として、韓国第二の都市・釜山をレポートします。
ソウルから釜山へ移動するより、日本から釜山のほうが近い?
朝鮮半島の南東端に位置する韓国最大の港町・釜山は、直行便で福岡から約60分という近さで、東京からも約2時間半。日本の主要空港からほぼ毎日、さまざまな航空会社が運航。釜山金海(キメ)国際空港から繁華街まで電車で45分程度なので、到着日から即遊びに繰り出せるのも魅力です。
到着後さっそく釜山の新ランドマークへ! 地上100階での空中観光
韓国きってのビーチリゾート、海雲台(ヘウンデ)に2020年にオープンしたBUSAN X the SKY(プサンエックスザスカイ)。ソウルのロッテワールドタワーに次ぐ韓国第2位の高さを誇り、地上100階から約2kmにも及ぶ白砂ビーチ、都市の夜景、釜山を代表する名所の数々を一気に見下ろすことができます。ソン・ヘギョ主演の韓国ドラマ『今、別れの途中です』に登場したロマンティックなレストランSKY 99もここの99階に。また、同じ99階には世界で最も高い場所にあるスターバックスも! 眺望はもちろん、ここだけの限定グッズに出合うことができるので、お見逃しなく。
■BUSAN X the SKY
雨模様の釜山をレトロな海辺列車とスカイカプセルでコトコト
訪れた6月末は梅雨入りしたばかりのタイミングで、雨に降られることもあり少し残念。でも、そんな旅の風情も一興。曇り空のなか乗車したのは、こちらも2020年にオープンした海雲台ブルーラインパークを往復するふたつの乗り物。旧鉄道施設を再開発した最長約4.8kmを、海沿いの景色を眺めながら移動します。
行きは、尾浦(ミポ)から松亭(ソンジョン)までの6つの停留所を約30分で繋ぐ海雲台海辺列車に乗車。座席はすべて海側に向いたベンチスタイルで、外観もインテリアもモダンレトロなデザイン。
帰りは、約2.5km手前の青沙浦(チョンサポ)から尾浦(ミポ)まで最大4人乗りのスカイカプセルで。こちらは海雲台海辺列車の上空7~10mのレールを自動運行。ガイドさんのセッティングどおり、片道ずつ乗り分けてそれぞれの特長を楽しむのが正解でした。
■海雲台ブルーラインパーク
願いが叶った? 韓国三大観音聖地のひとつ海東龍宮寺
次に向かったのは、海雲台から車で約30分の最強パワースポットとしても名高い海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)。断崖に立ち、きらびやかで神秘的な伽藍配置のお寺で、ここで願い事をすると必ずひとつ叶えてくれると伝えられています。
願い事をするスポットはところどころにありますが、海水観音大仏で願掛け。干支のロウソクを購入し、容器にペンで名前と生年月日、願い事を書いて点火。あとは大仏の足元に置けば完了です。実は帰国後に激戦だったコンサートチケットを無事に入手することができ、願いが成就。絶対、海東龍宮寺のおかげだと思っています(感涙)。
■海東龍宮寺
韓国初のビーチリゾート松島(ソンド)にも再注目
1917年にビーチリゾートとして開発され、ホテルや海鮮の専門店が開業するなど、一大観光地へと発展。その後、釜山国際映画祭の開催や高層ビルの林立などで海雲台に押され気味ではあったものの、2015年の松島スカイウォークのオープンを機に巻き返しがスタート。2017年には松島海上ケーブルカーがベイステーションからスカイパークまでの約1.62kmを繋ぎ、海上最大約86mの高さでの空中散歩が満喫できるとあって、行列ができるほどのにぎわいでした。
ケーブルカーは一般キャビンのエアクルーズと床が透明なクリスタルクルーズがあり、おすすめはもちろんクリスタルクルーズ!
■松島海上ケーブルカー
ケーブルカーが到着する松島スカイパークではぜひタイムカプセル作りにトライ。2年後の自分や同行者へのメッセージを保管できるので、再訪の楽しみにも。1階のチケット売り場で10cmほどのタイムカプセル(紙とペン付き)を1万5000Wで購入し、メッセージを書いたら展望台にある保管ボックスに入れるだけ。保管は2年で、その間いつでも見ることができるので、カプセルと保管ボックスの番号をメモしておくことを忘れずに。
釜山名物といえば激辛鍋のナッコプセ!
最後に釜山で食べたグルメを2軒紹介。
1軒目は釜山から韓国全土に広まった人気鍋のナッコプセ。手長タコのナッチとホルモンのコプチャン、エビのセウの頭文字をとって命名された料理で、具はこの3種がメイン。グツグツ煮込んで出来上がったらまずはそのままで。本来の味をしっかり堪能したら、ご飯にかけて食べるもよし、具が減ってきたらラーメンやうどんを入れてシメてもよし。辛いのが苦手だったら、注文時に辛さ控えめのリクエストを。
■ケミチッ海雲台店
2軒目は釜山発ではなく、隣街の大邱(テグ)に本店を構える焼肉のチェーン店。釜山にも支店が複数あり、衝撃のおいしさだったので、紹介。メインは厚さ3.5cmに切ったサムギョプサルで、脂身が多いのが特徴。やわらかく甘みがあり、一緒に焼いたセウジョ(エビの塩辛)との相性も抜群でした。ここでのシメは香り豊かな山菜を載せた釜炊きご飯のトルソッパプ。今回はおなかがパンパンすぎておこげまでたどり着けなかったので、次回必ずリベンジします!
■マッチャンドゥル海雲台店
釜山の魅力をピンポイントでお伝えしてきましたが、韓国の地方都市のこと、もっともっと知りたくないですか? 次回は街自体が世界遺産の慶州をレポートします。ご期待ください!
TEXT:井上香菜美
筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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