朝一番で行くべきB級グルメ異国情緒あふれるサンフランシスコチャイナタウン

公開日 : 2023年09月07日
最終更新 :

私は、旅行でしかアジア方面は行った事がありません。中国語圏で行ったのは、香港と台湾だけです。旅行程度しか知らない私が、いつか再訪したいと思わせてくれるディムサム(点心)屋さん。食事をとても大切にする中国の人たちの朝ごはんを国際色豊かなサンフランシスコで擬似”食”体験?アメリカでアジアの空気を感じ、懐も気にならない朝ごはん。疲れた胃袋の旅行者にもお助け的なチャイナタウンです。

ミュニTラインチャイナタウン駅前
ミュニTラインチャイナタウン駅前

今年の1月にミュニメトロTラインがチャイナタウンまで開通したおかげで、駅周辺にはバス#30、45、8、1を含め、東西南北の市内長距離路線がほぼ集約されました。ほぼチャイナタウンの中心に当たり主要銀行、郵便局もあって気がついたら頻繁に用事をたしに行くようになりました。そんなある朝、銀行の営業時間前来てしまって大失敗!出直すのも面倒な上にお腹も空いた…(孤独のグルメ・井之頭五郎状態)

胡麻団子、シュウマイを買いに行く”ヤミーディムサム&ファストフード(Yummy Dim Sum & Fast Food)”に朝ごはん食べに行くことにしました。

外環
外環

場所は、Tライン・チャイナタウン駅の目の前。創業何年だろ?とにかく昔からあって、老いを知らないお母さんが表をガッツリ切り盛りしています。観光、グルメ雑誌にはおよそ縁がなさそうな点心屋さんですが、暗黒のパンデミックを見事に乗り越え、店内も値段もちょっとよくなり、いつ行っても1〜2組のお客さんがいるお店です。

胡麻団子(セサミボール1個$1.50)
胡麻団子(セサミボール1個$1.50)

ガラスケースに並ぶ点心、”雲呑”もあります。実はかなりお腹が空いていたのでまだ未体験の雲呑スープ($7.50)を頼んでみる事にしました。この値段は、この店にしては最高値ランクです。

中国人でも迷うほどのメニューの多さ
中国人でも迷うほどのメニューの多さ

お母さんの頭上には、70種類以上あるメニューボード。以前は手書きでほとんど漢字表記だったのが英語も入れてくれて分かりやすくなりました(謝謝)つまりこのお店は基本中国語です。お母さんの英語は私(外国人)に対してのハローとサンキュウくらいで会計さえ中国語です。最近は日本人と認識してくれたか同胞の優しさを感じるようになりました。

次々とお客さん、真剣に今日の一食を選ぶ
次々とお客さん、真剣に今日の一食を選ぶ

時は朝8時半。通勤通学の人達が次々に買いにくる事に気がつきました。中国の食文化によれば、基本的に中国の人達は外食だとありましたが、朝ごはん、ランチと何種類か持ち帰り用のコンテナに入れて立ち去る人ばかりでした。毎日弁当に悩む日本のお母さんにはちょっと羨ましい光景かもしれません。

シュリンプ&ポークの雲呑スープ(12個入り)
シュリンプ&ポークの雲呑スープ(12個入り)
ツルツルしすぎてお箸じゃつまめない><
ツルツルしすぎてお箸じゃつまめない><

待つこと10分くらい。可愛い丼に雲呑とレタスとグリーンオニオンちょろっとが入っています。薄味に仕上がってるクリアスープにはお好みでお醤油(中国風醤油)かチリソースで味変。もしかして白胡椒をふってもいいかもしれません。そして、スープの温度は嬉しいくらい熱々。

ピーナッツ入りお粥さん一杯3ドル
ピーナッツ入りお粥さん一杯3ドル

しかし、このお店の朝の目玉は、一杯たった3ドルのお粥さんです。
突然お母さんが、こっちこっちと手招きして保温機の蓋を開けてお粥さんをすくって見せてくれ、落花生・皮蛋の張り紙を指差しました。今度はこれを頼みなさいと言っているのかもしれません。

8時半〜9時、熱々点心が次々と出来上がってきます。雲呑を頬張りながら横目でみてるとまぁよく売れていました。蒸し器の蓋を閉める暇がないほど。昼過ぎに来るとほとんど何もない理由が分かりました。

やっぱり朝〜昼ですね(読んだ本のとおり)中国の朝ってこんな風なのだろうか?アジアンパワーが言われるようになってまだそのパワーを間近に感じた事のない私。本物のアジアに行ってみたくなるようなサンフランシスコチャイナタウンのストックトン通りです。

使い込まれたチップ缶に1ドル入れ、お母さんに「アリガト」って言ってみたらニッコリ笑ってくれた。

住所
930 Stockton St San Francisco, CA 94108
Tel
415 308 3819
営業時間
毎日6時半から19時
トンネルを越えるとユニオンスクエアApple Store脇
トンネルを越えるとユニオンスクエアApple Store脇

アメリカンスタイルのブレックファスト。パンケーキやエッグベネディクトも美味しいサンフランシスコですが、ご馳走で胃袋が疲れた朝、少しお財布が心許なくなった朝、ユニオンスクエアから散歩がてらトンネル超えて中国の朝粥・点心いかがですか?

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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