124. 青の都で活躍する日本人サッカー選手 ディナモ・サマルカンド所属の小池雄大選手インタビュー!

公開日 : 2023年10月07日
最終更新 :

サローム(こんにちは)!

海外の旅行先や滞在先でサッカーの試合を見つけると、できるだけスタジアムに足を運び観戦に赴くことを心がけている私。このブログでも、ウズベキスタンリーグ関連の記事(36. ウズベキスタンでサッカーを見よう!タシケントの強豪パフタコール戦を観戦)や日本代表観戦記事(95. サッカーU-20アジアカップ・準々決勝日本vsヨルダン戦@ウズベキスタン 現地観戦レポート)、さらに通訳としてお手伝いすることになった女子代表チームをご紹介する記事(75. 目指せパリ五輪!本田監督率いるサッカーウズベキスタン女子代表 活動紹介&監督インタビュー)などを執筆してきました。
そして2年間暮らすことになったサマルカンドでも、本職のJICA協力隊活動に支障がない程度にサッカー観戦を楽しめればと考えていました。ところが後述するひょんな理由から、この町で試合がある度スタジアムに行き、コアサポーター席に陣取って声援を送ったりチャント(応援歌)を叫んだりとガチファン化し、サマルカンドの地で充実しまくりのサッカー観戦ライフを送っています。

現在サマルカンドには2つのチームが活動しています。それがソ連時代に設立された由緒あるクラブ、ディナモ・サマルカンド(Dinamo Samarkand)と、今年からプロリーグに参入した新興クラブのユニレッド・サマルカンド(Unired Samarkand)で、私が主に応援しているのはディナモ・サマルカンドの方。今シーズンはいずれも2部リーグに所属しており、おそらく世界のサッカーファンにほとんど知られることがないであろう地味なダービー戦、サマルカンドダービーも行われました。

ディナモスタジアム ディナモvsユニレッド
3月に行われたサマルカンドダービー1戦目。古豪の貫禄を見せつけディナモが1-0で勝利

青の都らしく青と白とチームカラーとし、エンブレムには市のシンボルのユキヒョウが描かれた、60年以上の歴史を誇る古豪ディナモ。国内第2の都市の伝統クラブということでそれなりの実績を残していてもおかしくないはずですが、いかんせん今までの成績は芳しくありません。今までの最高成績は1部リーグ4位、カップ戦となると準優勝が2度。近年は1部と2部と行ったり来たりする「エレベータークラブ」と化し、去年6度目の降格を経験。今年は1年での再昇格を至上命題に2部リーグを戦っています。
もともとウズベキスタンで強いチームがあり、よく名選手を輩出している土地といえばタシケントとフェルガナ盆地。サマルカンドはお世辞にもサッカーが盛んな土地とは言えませんでした(あくまでプロレベルの話であり、街角ではボールを蹴る子供たちの姿も多く見られます)。ディナモに関しても、町をあげて応援しようという雰囲気はあまり感じられません。しかしながらそれでも観客動員は毎試合3~5000人ほどと2部リーグの中では圧倒的で、声を張り上げて声援を送る若者からソ連時代から応援しているであろうおじいさんたちまで、多くの市民が試合観戦に訪れます。本拠地のディナモ・スタジアムは、鉄道駅とレギスタン広場のほぼ中間、幹線道路のミルゾ・ウルグベク通り沿いに位置し、サマルカンド市民の誰もが知っているスタジアムです。ページ最下部に地図などを載せておりますので、観戦の際はぜひご参考に。

ディナモスタジアム 入口
地ビール・プルサールの工場のビールタンクが奥に見えるディナモ・スタジアム。パブストリートもすぐ近くにあるので試合後の打ち上げなどに便利
ディナモスタジアム チケット
チケットの料金はたったの15000スム(2023年10月現在のレートで約180円)

ウズベキスタン2部リーグでは、上位2チームが1部に自動昇格、3~5位が昇格プレーオフを戦ったのち勝者が1部リーグ12位と入れ替え戦を戦うことにとなります。2023年10月現在ディナモはリーグ開幕から17試合無敗をキープ、2位につけており昇格が目前に迫っています。その好成績の原動力になっているのが、今シーズン補強した外国人助っ人たち。ガーナ人選手3人にセルビア人選手1人、そして何とディナモ史上初の日本人選手もプレーしているのです!その日本人の名は小池雄大選手。今シーズンは主に左サイドバックでプレーしていますが、左右両方のサイドでバックでもウイングでもプレーできるユーティリティな選手で、監督の信頼も厚く今シーズンの公式戦22試合のうち18試合でフル出場。
日本人らしくハードワークを欠かさず、どんな局面でも全力でプレーする姿はすぐにディナモサポーターの心をつかむことになり、ファンの誰もが知る人気選手に。おそらくこの小池選手がサマルカンドで最も有名な日本人でしょう。国籍と性別以外の共通点は全くないはずなのですが、私も町で度々お前が小池か!と言われます(笑)

小池選手がここでプレーしているのを知ったのは全くの偶然でした。シーズン初頭に行われた上述のサマルカンドダービーが記念すべき私のディナモ初観戦の試合になりましたが、スタメン選手発表アナウンスの時にヤポニヤ(日本)!と聞こえたのです。それまで日本人選手がディナモに移籍したという情報を全く知らず、自分の耳を疑いましたが、その場で調べてみると正真正銘の日本人選手がプレーしていると知ったのでした。無礼を承知で、すぐさまその日の晩SNSのダイレクトメールで突撃するとすぐにお返事を下さり、実際にお会いして現在まで交流が続いています。
私にとっては我が町のクラブで日本人がプレーしているだけでも夢のようなのに、その選手と仲良くしていただけるなんて天にも昇る心地でした。お人柄も誠実そのもので、もうこれは一生応援せねば...と決意を固めた結果、ほぼ毎試合ディナモの試合に足を運びチームと小池選手に声援を送っているのです。

ディナモスタジアム ディナモvsキジルクム
11番が背番号の小池選手。タッチライン際でプレーするとスタンドの観客からコイケ!コイケ!と檄が飛ぶ

パフタコールとブハラに所属した、ウズベキスタンでプレーする日本人選手のパイオニアである柴村直弥選手から数えると、この国で歴代4人目の日本人選手となる小池選手。その素顔を日本のサッカーファンやウズベキスタンファンの方々にご紹介できればと当ブログでのインタビューをご提案したところ、快く了承してくださり、ウズベキスタンのサッカー事情やサマルカンド生活などあらゆるテーマについて深く語っていただきました。
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伊藤(私):偶然行った試合で小池選手がプレーしていると知った時は本当に驚きました!まずはサッカーに関することをお伺いできればと思います。簡単な経歴やディナモ・サマルカンドでプレーすることになった経緯を教えていただけますか?

小池選手:出身は愛知県で、山形県の米沢中央高校在学時に高校サッカー選手権への出場を果たしました。神奈川大学を卒業後、そのままリトアニアに渡りました。そこで2部リーグのチームで3年間、1部リーグのチームで2年間プレーした後、次のシーズンのためまたリトアニアへ戻るか...と思っていたところ、乗り継ぎ先のポーランドに着いたところでウズベキスタンのエージェントから突然連絡があったんです。本当に唐突な連絡だったので、とりあえずリトアニアに着いた後2日間考えました。ディナモの選手をSNSで検索して、このチームがどんなクラブなのか、待遇面などで問題はないのかどうか直接問い合わせてみたりもしました。自分がウズベキスタンでプレーすることになるなんて、本当に想像もできなかったんです。

AGMKスポーツコンプレックス AGMKvsナサフ
アジアではそれなりのサッカー強豪国であるこの国も、各チームの環境となるとJリーグなどと大きな差が。私が観戦した試合ではスタジアムの芝がこんな状態だったことも...

伊藤:ディナモ・サマルカンドなんておそらく聞いたこともないチームだったでしょうからね...。ディナモでの練習や試合の流れはどんな感じでしょうか?

小池選手:練習日は、まずディナモスタジアムのクラブハウスに集合し、ランチと休憩を取った後30分ほどミーティングをします。その後チームバスで練習場へ向かい、1時間半ほど練習。試合前日はだいたいディナモスタジアムで練習を行いますが、そのとき熱心なサポーター10人ほどがやってきて声援を送ってくれたこともあります。練習の質や強度はやはり日本より若干低いと感じることが多いです。
ホームの試合の時はやはりクラブハウスでランチを取り、少し昼寝をした後ポジションごとにミーティング。1時間半ほど前にスタジアムに入り、チームミーティングをした後ピッチに出ます。余談ですが、試合の前日のランチはなぜか必ずプロフが出ます。

伊藤:アウェイでの試合の時はどうでしょう?

小池選手:アウェイへはチームバスで行くことも列車や飛行機を利用することもありますが、しんどかったのはウルゲンチ(※世界遺産の町ヒヴァの近くの地方都市)への遠征でした。サマルカンドから12時間、寝台列車で移動したんです!そのあとディナモのファンたちは飛行機でやって来たと知り、何でおれたちは飛行機に乗せてくれなかったんだよ...と愕然としました(笑)

ヌクスフットボールアカデミーグラウンド ヌクスvsディナモ
私も一度だけアウェイ遠征経験あり。西の果ての町ヌクスへ行きましたが、皆がジャンプしたら崩壊しそうなスタンドの片隅に十数人のディナモサポーターと押し込まれました...。

伊藤:ご自身が得意とするプレースタイルは?

小池選手:自分の長所はインテンシティの高さだと思っていて、高い強度のプレーを試合中ずっと続けられるのが取り柄です。攻撃面では1対1で崩すというよりは周りと連携するのが得意ですね。だからこの場面でオーバーラップするなど、チームで決まりごとがあると楽にプレーができます。チーム全体の戦術がまだまだ未熟なこともあり、自分のメリットをなかなか出せないこともありますが...。
ディフェンス面では対人守備の際の予測能力が高いと思っています。小柄(※身長は170cm)であることをカバーできる賢い守備ができればと考えています。

伊藤:目標とする、またはしていた選手は誰かいますか?

小池選手:難しい質問ですね...。でもこの世代(※1995年生まれ)のサッカー選手は結構そうだと思いますが、子供のころはバルセロナにいたときのロナウジーニョが好きでした。見ていて本当に楽しそうにプレーするんですよね。
日本の選手だとポジションが同じ長友選手ですね。自分が高校生だった時はすでにイタリアでプレーしていましたが、技術とかそういうレベルを越えている、本当に強い選手だと思います。一度長友選手のプレーを生で見たこともありますが、アジリティが半端なかったですね。

伊藤:日本とリトアニア、ウズベキスタンのそれぞれのサッカーの特徴の違いはどう感じていますか?

小池選手:日本のサッカーはザ・チームスポーツだと感じます。ボールを持っていない選手をしっかり気遣うことは、なかなか他の国では見られない日本サッカーならではの特徴ではないでしょうか。帰国時に社会人チームに入って練習したことがありますが、皆が常に味方全体のことをプレーしていると感じました。
リトアニアではプレーの際の決め事が多く、一度ポルトガル人が監督だったことがありますが戦術が本当に優れていると思いました。またやはり身体が大きく、足が速い選手がたくさんいましたね。

伊藤:リトアニアはバスケットボールの強豪国ですよね。背が高い選手が多そうですね。

小池選手:はい、強い選手が多かったです。バスケが盛んなのに対し、サッカーのレベルはヨーロッパ全体で見るとかなり下の方ですが、ヨーロッパでプレーしたいという各国の若い選手たちが最初に行きつく国になっています。1部のチームではだいたい5、6人、2部のチームでは1、2人の外国人選手が常にいましたね。
ウズベキスタンのサッカースタイルは、端的にいうと個人技中心。1対1とかシュート練習なんかはすごく上手だと思います。ただどの場面でどう動くか、どう駆け引きするかなどを考える能力や、チームメイトのためにプレーするという意識は日本などに比べ劣っていると感じます。皆強烈なエゴを持っているんですよね、PKを獲得すると皆おれが蹴るおれが蹴ると寄ってきますし。気持ちの強さでいうと皆が皆本田圭佑選手みたいな(笑)

伊藤:正直自分も、ウズベク人の性格からいうと団体競技より個人競技がよっぽど向いてるんじゃとよく思います(笑) 実際オリンピックなどで実績を残しているスポーツはボクシングやレスリングなどですし。
この国での試合で嬉しかったことはありますか?

小池選手:サマルカンドでの試合で一度ベンチスタートだったことがありますが、自分の後ろにいたファンたちがコイケを出せ、コイケを出せと騒ぎ始めて(笑)。その試合はカップ戦の準々決勝で1部の強豪チームが相手で、チームが奮闘して延長戦にまでもつれこみました。ファンの声が届いたのか延長戦スタートと同時にピッチに投入され、10分後に自分のあげたクロスが勝ち越し点のアシストになりました!大事な試合で途中出場からアシストを記録できて本当に嬉しかったです。
あと周りからは、あんなにハードワークができる選手はなかなかこの国にはいないと思われているようで、その評価も嬉しいです。私にとっては当たり前のプレーですが、それがウズベキスタンでは強い長所になるようです。

ディナモスタジアム 試合後
カップ戦では2部チームながら2戦連続で格上を撃破、ベスト4入りという快挙を成し遂げてファンもお祭り騒ぎ!

伊藤:チームの活動中、他の選手との意思疎通はどうしていますか?言語の壁は感じますか?

小池選手:ウズベキスタン人の選手はほとんど皆英語が苦手なんですが、一人だけUAEやエストニアでプレー経験があり英語を話せる国内選手がいます。アブラモフ監督(※2度も代表監督を務めた、この国を代表するサッカー指導者)も国際経験が豊富なので英語が話せます。あと、以前キルギスのチームに長く所属しロシア語が話せるガーナ人選手もいるので、よく通訳してもらっています。ただ、もっとコミュニケーションが楽になるよう、自分でもロシア語を少しずつ勉強しています。
そんなわけでチーム内の最低限の意思疎通はほぼ問題がなく、チームメイトとも仲良くやっています。そういえば伊藤さんはやたらよく試合を見に来る謎の日本人として、選手たちにも認知されていますよ(笑)

伊藤:恐縮です(笑)

ディナモスタジアム 試合後のコジョ選手
ディナモのエースFW兼小池選手の通訳(!?)のガーナ人選手コジョは断トツのチーム得点王。ファンサービスも欠かさないナイスガイな選手

伊藤:サッカー面で特に困ったことはありますか?

小池選手:言葉についてあまり壁を感じないとはいえ、やはり細かいところで意図や認識のズレが生じて少し困ってしまうことがあります。あと、こんなこともありました。チーム内のほぼ最年長のウズベキスタン人選手と練習中言い合いになってしまったのですが、この国では年齢が全てだ、黙って聞けと言われてしまって。その日は彼と険悪なまま終わってしまいました。翌日のミーティングで無事仲直りできましたが...。日本でも先輩と後輩の差は大きいですが、この国は日本より上下関係が厳しいのでは?と感じましたね。

ディナモスタジアム 小池選手応援横断幕
この地で奮闘する小池選手の力になればと、在サマルカンド日本人有志で応援横断幕を作成。小池選手が出場する度に掲げています

伊藤:日々の生活面についてもいろいろお伺いします。ウズベキスタンに来て半年以上経ったと思いますが、生活の印象はどうでしょう?

小池選手:やはりインフラ面がまだまだと感じます。シャワーの水圧にネット速度...。今まで当たり前と感じていたものに支障が生じると、途端にストレスを感じますね。食事も私にとっては少しオイリーで、レパートリーもあまりないと感じます。

伊藤:ウズベク料理は旅行者として味わう分には本当に美味しいと思うんですが、この国で暮らしていくとなると確かに飽きっぽくなってきますよね...。

小池選手:良いところはやはり物価が安いことですね。日本にいると高くつくような趣味も出費が少なくて済みますし、どこに行ってもタクシーで行けるのは大きいです。

伊藤:ウズベキスタンに行く前のイメージと来た後のギャップは何か感じましたか?

小池選手:行く前は何とかスタンと聞いてテロとか大丈夫?と(笑)。スタンとつく国はいろいろあるけどそれぞれの違いが分からなかったですし。で、グーグル検索したらイスラム建築綺麗やん!と。最初はそんな認識でした。
来た後は、思っていたより発展途上の国だと感じました。建設中の建物が多いですし、工事中なのに注意喚起の看板も全然ないし(笑)

伊藤:オフの時間は何をしてますか?プライベートでも選手たちと遊んだりしますか?

小池選手:だいたい試合翌日がオフになりますが、試合があった日はなかなか寝付けず朝寝て昼起きることがままあります。そんな日は家を掃除して一日が終わります。外に出る時間はあまりないですね、特に夏の暑い時期は。ときどきガーナ人やセルビア人選手と夜ご飯に行くこともありますが。
サマルカンドの町はある程度観光しました。レギスタン広場は何度も行きましたし、シャーヒズィンダ廟群もやっぱり圧巻でしたね。ただ他の町への旅行はまだ行っていません。

伊藤:生活面でのトラブルなどは?

小池選手:さっきも言いましたがやはりインフラ面です。頻繁ではないですが電気や水道が通知なく止まりますし、いつ復旧するかも分かりません。
あと練習へは毎回タクシーで行っていますが、日本人と分かると運転手はすぐに給料などを聞いてくるので返事に困ります。サッカー選手とバレたくないんですが、練習場やスタジアムから乗るとすぐバレちゃいますし(笑)

ディナモスタジアム 試合後
勝利のあとは選手とファンが一体になり、バイキングクラップ(アイスランド代表サポーターたちが世界中に流行させた応援スタイル)をやるのが儀式

伊藤:最後にサッカー面、生活面それぞれの今後の目標をお伺いします!

小池選手:サッカーについては、まずはやっぱり2部リーグからの昇格、そして1部リーグでのプレー。チームとの契約がどうなるか分かりませんが、与えられた環境で少しでも長くサッカーができればと思っています。このままアジアでプレーし続けてACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場、Jリーグのクラブと対戦してみたいという願望もありますし、またヨーロッパに戻りたいという気持ちもあります。
生活に関してだと、ウズベキスタンは色々な国に行きやすい立地にあるのでいつかぜひ外国旅行に行ってみたいと思っています。あとロシア語を引き続き頑張り、もっと現地の人々とふれあってみたいです。

伊藤:ありがとうございました。まずはサマルカンド市民が熱望するディナモの1部昇格を目指して頑張ってください!

ヌクスフットボールアカデミーグラウンド 試合後小池選手と
上述のヌクスでのアウェイ戦直後の小池選手と私。試合に出たばかりの選手と言葉を交わせるとは...と感激しきりの私でした

ウズベキスタンのサッカーシーズンは11月頃でいったん終了となりますが、3月頃からまたスタートします。サマルカンドへ旅行にいらっしゃる皆様、日程が合えば観光のついでにこの地で活躍する小池選手を応援しに、ぜひスタジアムへ行ってみてはいかがでしょうか。海外組日本人選手というと、ヨーロッパのビッグクラブで戦うスター選手たちが注目されがちですが、小池選手のようにあまり知られていない国で奮闘し、地元のファンからの喝采を浴びる日本人選手も無数にいるはずです。私もサマルカンドに住んでいる限りディナモを、そして小池選手がここでプレーを続ける限り彼を応援し続けたいと思います。

各試合のスケジュールはウズベキスタンリーグ公式サイト(https://pfl.uz/en)で確認可能ですが、直前まで日程が分からなかったり急にキックオフ時間が変更されたりすることも。また試合の際はぜひユニフォームを購入して応援したいところですが、なぜかこの国はユニフォームを着て応援するサッカー文化が根付いておらず、クラブごとのユニフォームを手に入れるのはなかなか至難の業。私はコールリーダー(サポーターリーダー)にユニフォームが欲しいと訴え続け、スタジアムに通い始めて5か月ほどたった時にようやくもらうことができましたが、なぜかこのようにチーム関係者と繋がるしかユニフォームをゲットする方法がないようです。せっかく世界中から旅行者が訪れる観光都市なのに、スタジアムの一角でグッズショップを設けて売り出せば絶対儲かると思うのですが...。

ディナモスタジアム コールリーダーからユニフォームをもらう
なぜか入団会見のような図で写真を撮られてしまった、コールリーダーからユニフォームをもらう瞬間

なお私の個人ブログでは、このディナモ・サマルカンドを含めこれまでウズベキスタンで観戦した試合や訪れたスタジアムの詳細レポートを綴っています。このチームやウズベキスタンサッカーについてもっと知りたくなった方はぜひご覧ください。
ユーザータグ「ウズベキスタンサッカー観戦」が設定された記事 - 1ページ目 - takumiの世界ふらふら街歩き

また先日、サッカー系ユーチューバーの方のチャンネルで小池選手が出演しているYouTube動画も公開されました。クラブハウスの様子などお宝映像もあるので、こちらもご覧になってみてはいかがでしょうか。私も一瞬だけ出演しております。

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!


※2024年3月追記:ディナモ・サマルカンドは1年で1部リーグへの昇格を果たし、その立役者の1人になった小池選手ですが、2023年のシーズン終了をもってディナモ・サマルカンドを退団。非常に残念ですが、新天地でのご活躍を祈っております。あわせて、小池選手がいなくなった後も日本人旅行者がディナモの試合を訪れることを願っています!
またコールリーダーと協力し、私の活動する観光案内所(103. 特派員が活動中のサマルカンド観光案内所ご紹介!学生スタッフがガイドする街歩きミニツアーも開催)で、ディナモグッズの販売を開始しました。私の願いはたくさんの市民や旅行者がディナモのファンになってくれること、ぜひたくさんの方にユニフォームを買ってもらい試合に来ていただきたいとコールリーダー談。持っている日本人はほぼいないと思われる超レアなディナモ・サマルカンドのユニフォーム、サッカーファンやユニフォームマニアの方はお見逃しなく!

サマルカンド観光案内所 ディナモ・サマルカンドグッズコーナー

■ディナモ・スタジアム Dinamo stadioni

住所
Mirzo Ulug'bek ko'chasi, Samarqand
入場料
ディナモ・サマルカンドの主催の試合チケットは15000スム

筆者

ウズベキスタン特派員

伊藤 卓巳

根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!

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