タイヤキ・パリが移転して5区に新装オープン、食事系からスイーツまでそろうたい焼き屋

公開日 : 2023年11月01日
最終更新 :

パリ市内13区にあった「タイヤキ・パリ」が、5区に移転して10月に新装オープンしました。同店はたい焼き専門店としてはパリで最初のお店。新しくなった店舗に早速行ってきました。

中華街からカルチェ・ラタンにお店を移転

5区サン・ジャック通りにあるタイヤキ・パリ
5区サン・ジャック通りにあるタイヤキ・パリ

タイヤキ・パリは、カルチェ・ラタンと呼ばれる古くからの文教地区にあります。最寄駅はRER B線のリュクサンブール。パリ海洋学研究所の目の前ですし、近くにはピエール・マリー・キュリー大学、少し行けばソルボンヌ大学と学生が多い地域です。

ヨンさん(左)とケオティダニさん(右)
ヨンさん(左)とケオティダニさん(右)

出迎えてくれたのはダラ・ヨンさんとケオティダニ・ヨンさんの姉弟。二人で協力し、お店を切り盛りしています。そもそもお店はダラさんの発案。ダラさんが上海を訪れた際に、同地で初めてたい焼きを見たことがきっかけでした。

その後、パティシエの学校で学んだ姉のケオティダニさんを誘い、お店を2017年にパリ市内13区に開店。おいしさと買いやすさが相まって、入れ替わりが激しいパリの飲食業界で、着実にお店を経営してきました。13区のお店に常に立つかたわら、日本文化関連のイベントにもかなりの割合で出店しており、その体力と仕事熱心さには本当に頭が下がります。

パリで開かれた日本関連イベントに出店した際の様子
パリで開かれた日本関連イベントに出店した際の様子

開店当時「パリ中心部は家賃が高いから、13区のお店が成功したら、いつかオペラ地区(パリ中心部の日本食品店が集まる地区)にお店を持ちたい」と言っていたダラさん。13区時代のお店と比べて店内は広く「2倍の広さになったんだ。でも家賃も2倍だけどね」と笑います。

オペラ地区ではありませんが、13区から中心部である5区への移転で、当時の目標を叶えた形です。

ご飯からデザートまでそろうたい焼き屋

日本で暮らしている人にとって、たい焼きというとスイーツのイメージがありますが、タイヤキ・パリではサレ(フランス語で塩味があること、つまりスイーツと対義語で食事系の食べ物を指すことがある)の商品も出しています。

たい焼きの生地に、ハムとエメンタルチーズを挟んだもの、山羊のチーズとハチミツを合わせたもの、マリネした鶏肉を挟んだもの、たい焼きのホットドッグ、豆腐と絵メンタルチーズなどです。ツナマヨネーズやカニカマのおにぎらずなどご飯系もありますし、野菜と蕎麦をボウルに入れた蕎麦ボウルなどもあります。

ツナマヨネーズのおにぎらず
ツナマヨネーズのおにぎらず

甘いものについては、定番のたい焼きは、生地をまずクラシックとチョコレートの2種類から選べます。なかに入るあんは、小倉のほかに、ヌテラ、抹茶クリーム、マロンクリーム、かゆーナッツバター、バニラクリーム、リンゴのコンポートから選びます。小倉あんは自家製です。抹茶&小倉、ヌテラ&バナナ、バニラ&タピオカと2種類の味を楽しめる、たい焼きもあります。

なかでもおすすめは、5区のお店に移転してから売り出した新商品の「たい焼きクロワッサン」。鯛の形をしたバターでサクサクした生地に、小倉あんなどを入れたもので、とてもおいしいです。

気候の良い時期ならソフトクリームも。たい焼き生地のコーンに、バニラやその日の味のソフトクリームが乗ります。

たい焼きクロワッサン(手前)
たい焼きクロワッサン(手前)

店内は広くイートインも快適ですし、持ち帰りのお客さんも多い印象でした。今度は5区で、たい焼きを通じて人々に幸せな時を提供してほしいですね。

タイヤキ・パリ(Taiyaki Paris)

住所
240 rue Saint Jacques 75005

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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