128. ウズベキスタンで活動するJICA青年海外協力隊員インタビュー!どんな活動をしてるの?日々の生活は?

公開日 : 2023年11月24日
最終更新 :

サローム(こんにちは)!

このブログを見て私が活動しているサマルカンド観光案内所にいらっしゃったお客様に最もよく聞かれるのが、どういう経緯でここに住むことになったのですか?という質問。確かに在住日本人が多くないウズベキスタンで、しかも観光案内所で活動しているなんて相当レアな人間だと自分でも思いますが、決して怪しい者ではございません。私の身分はJICA青年海外協力隊で、ウズベキスタン観光隊員として活動しています。協力隊の任期は基本的に2年で、私が最初にサマルカンドに派遣されたのは2019年の12月。任期は2年の予定でしたが、2年間ウズ生活を満喫するぞ!と鼻息荒く意気込んでいた矢先コロナ禍が発生し全世界の隊員の活動が中断、私も泣く泣く日本に一時帰国。その後2022年11月に再派遣され、再度2年の任期が与えられました。隊次(派遣されたタイミングを表す協力隊用語)は2022年7次隊となります。
なお案件や派遣国によっては青年海外協力隊のほか日系社会青年海外協力隊、シニア海外協力隊、日系社会シニア海外協力隊という種類もあり、それらを総称してJICA海外協力隊、通称JICAボランティアと呼んでいます。

私の案件の主な目的は観光業人材の育成で、大学で観光学の講義も行っているほか、観光案内所でガイドの卵を育てています
私の案件の主な目的は観光業人材の育成で、大学で観光学の講義も行っているほか、観光案内所でガイドの卵を育てています

JICAの協力隊なんてアフリカで井戸を掘っているイメージしかなかった...とお思いの方も多いかもしれませんが、隊員が活動する国や分野は幅広く、協力隊とはかけ離れた印象がある職種も数多くあります。私が初めてウズベキスタンに派遣された際は、隊員の数が多く職種もバリエーション豊かで、サッカーなどのスポーツ系分野や理学療法士などの医療系分野、さらには美容隊員として活躍する先輩隊員たちがいました。

ボランティアとして現地に暮らす人々と同じ目線に立ちながら活動し、開発途上国の発展に貢献することを目標とするJICA海外協力隊。一念発起して応募した知人が派遣された、旅先で協力隊員と出会った...という方もいるはずですが、周りに隊員がいない方にとっては、名前はたまに聞くけれど素性が分からない謎の団体に思えるかもしれません。少しでも協力隊について知ってもらおうと、このたびウズベキスタンに暮らす協力隊員のインタビューを企画。2023年11月現在、ウズベキスタンでは17人のJICAボランティアが活動していますが(私以外は全員タシケントが任地)、そのうちの青年海外協力隊員4人が、日々の活動やウズベキスタン生活について語りまくってくれました。
なお本名を伏せるため、隊員の名前はウズベク人名で表記。協力隊としてウズベキスタンに派遣されると、必ずどこかでウズベク人名をつけてもらえる機会があるのです。派遣予定の方はぜひセンスのあるウズベク人にかっこいい名前を付けてもらってください。
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<メンバー>
・ルスタムさん(2022年7月に派遣・ラグビー隊員@タシケント)
・サフィアさん(2022年11月に派遣・看護師隊員@タシケント)
・カモラさん(2023年4月に派遣・青少年活動隊員@タシケント)
・カミラさん(2021年12月に派遣・青少年活動隊員@タシケント)

伊藤:まずは簡単な経歴と、どうして青年海外協力隊に応募しようと思ったのかをお伺いできますか?

ルスタムさん:大学からラグビーを始め、卒業後も学童保育の仕事をしながら社会人ラグビーチームでプレーしていました。仕事を辞めて半年間インドへ旅に出た時に協力隊の方に会い、帰ったら応募してみたら?ラグビー隊員という職種もあるよ、と言われたのが協力隊員になろうと思ったきっかけです。

ウズベキスタンの大地ではつらつとプレーするルスタムさん
ウズベキスタンの大地ではつらつとプレーするルスタムさん

サフィアさん:学生時代に漠然と協力隊にあこがれていましたが、病院で看護師として働くうちそのことを忘れていました。でもたまたま電車内で協力隊の広告を見てその思いがよみがえり、私でも行けるのかな?と協力隊について調べ始めたんです。

伊藤・ルスタムさん:確かによく電車で協力隊の広告を見ますが、それを見て応募しようと思った人は初めて見ました...(笑)

カモラさん:私は学生時代に国際ボランティアを経験し、自然と国際協力の仕事、そしてJICAボランティアに興味をもつようになりました。でも実務経験があると有利だと知り、まずは一度なってみたいと思っていた英語の先生として働くことにしました。英会話の講師を7年半務めながら何度も協力隊に応募し、やっと合格できました。

カミラさん:私は今まで、日英通訳や英会話講師をしてきました。数年前、ピースボートの世界一周クルーズでボランティアの日英通訳をしていた時、仲間の通訳が協力隊のOBで、活動の話を聞いて面白そうだったので、応募してみました。

伊藤:経歴も協力隊に応募しようとした理由も、本当に人それぞれですね...。ちなみに私が協力隊に興味をもったきっかけは、学生時代中央アジアを旅しているときに知人の紹介で協力隊員とキルギス人の交流イベントに招かれ、現地の人々と仲良く協力してイベントを進めていく姿に感銘を受けたことでした。
それではタシケントでどんな活動をしているのか、教えてください。

ルスタムさん:午前中はいろいろな学校へ行き、ウズベキスタンラグビー連盟が行っているラグビー普及活動に取り組んでいます。その合間を縫って連盟本部でも活動しています。夕方から夜までは、週に3日高校チームで練習、そして週に2日はウズベキスタン代表の2軍にあたるBチームで練習指導をしています。

サフィアさん:私の活動先はタシケント郊外にある診療所ですが、主に生活習慣病の予防を呼びかけるために住民宅を巡回する訪問看護師として活動しています。今後は学校や住宅街、病院での掲示物などの作成にも関わっていきたいです。

サフィアさんの活動先の診療所
サフィアさんの活動先の診療所

カモラさん:私の活動先はウズベキスタン日本センター(参考記事:67. 日本の書籍が図書室にずらり!日本語学習者が通うウズベキスタン日本センター(UJC))です。といっても日本語の先生ではなく、折り紙レッスンや料理体験など日本に関するイベントの運営が主な活動です。また週に3回ほど、会話クラブや映画クラブといったクラブ活動も実施しています。ウズベキスタン日本センターはブハラ分室もあるのですが、そこへも月1回のペースで出張に行き、茶道、浴衣の着つけ、盆踊り、提灯づくりといった文化体験クラスを行っています。私の以前の仕事の業務内容が大きく違うので、日本センターでの活動になると聞いた時はこのまま赴任していいのか迷いましたが、協力隊OBの知人に相談してこのまま活動すると決めました。

カミラさん:私は高校で活動していて、週5日間英語とIELTS、日本文化、そして絵画を教えています。正規の授業とクラブ、両方で指導しています。

日本センターで活動するカモラさんと、ゲストとしてやってきたルスタムさん。このようにお互いの活動先を行き来することも...。
日本センターで活動するカモラさんと、ゲストとしてやってきたルスタムさん。このようにお互いの活動先を行き来することも...。

伊藤:ウズベキスタンに来る前のイメージと、来た後の印象を聞かせてください。何かギャップはありましたか?

ルスタムさん:ウズベキスタンといえばシルクロードだと思い、都会というイメージはあまり無かったのですが、タシケントは思ったよりかなり都会で驚きました!

サフィアさん:よく知らない国でしたが、なんとなく治安が良くなさそう、イスラム教の戒律も厳しそうと想像していました。でも来てみると、ルスタムさんの言う通りタシケントは都会でしかも安全、女性もかわいい服を着ておしゃれしてますよね。

カモラさん:以前知り合ったウズベキスタン先輩隊員に、ウズベク人は時間にルーズだと聞いていました。でも日本センターのウズベク人の同僚に限るとそんなことはなく、むしろ待ち合わせの時はオンタイムより早く来ることに驚きました。毎日日本人と働いて日本人化してしまったようですね(笑)

カミラさん:私はあまり印象のギャップはありませんでした。でも、想像していた以上にウズベキスタンの人々は優しくて、結婚の話が大好きで、そして子供たちは可愛かったです。

伊藤:ボランティア活動のやりがいや、活動していて嬉しかったことを教えてください!

ルスタムさん:やっぱり自分のことを頼りにしてくれていると感じる時が嬉しいですね。選手たち自身から練習を教えてくれと言ってきたり、普及活動で指導した小学生が嬉しそうにプレーしていたり...。
あと代表Bチームでの活動で、練習でやる気が見られないからとある選手に結構怒ってしまったことがありました。でもその選手は腐るどころかスイッチが入り、そこから猛練習するようになったんです。自分でも選手たちに火を付けられるんだと実感しましたね。

伊藤:『スクール☆ウォーズ』のウズベキスタン版が作れそうですね(笑)

サフィアさん:手洗いの大切さを伝えるために幼稚園に行く活動があるのですが、そこでは歌に合わせて園児に手洗いを教えるんです。とある幼稚園は2度訪問したのですが、2回目行ったときにはもうその歌を覚えてくれていて、しっかり手洗いするようになっていました。ウズベク語があまり話せなかったので、最初の訪問でうまく伝わったのか心配していましたが、ちゃんと健康に気を付けてくれているんだと嬉しくなりました。

訪問看護師として住民宅を巡回中のサフィアさん。トウモロコシ畑の背景が絵になりますね!
訪問看護師として住民宅を巡回中のサフィアさん。トウモロコシ畑の背景が絵になりますね!

カモラさん:活動を初めて半年たちますがまだまだ力不足だと感じていて、日本センターの会話クラブではちゃんと日本語を教えられたかどうか不安でした。でも学生たちは私が発した何気ないワードを覚えてくれているんですよね。例えばテイクアウトはロシア語やウズベク語で「サボイ」といいますが、学生たちにカフェに行ったときに店員さんにサボイと言うと先生、お持ち帰りですねとさらっと言ってくれたり。会話クラブに参加してくれている学生たちに、私が教えている日本語が日々浸透していることを感じています。

カミラさん:可愛い中学高校の教え子たちとの交流が、日々楽しいです。教え子たちがIELTSで5.5-8.0点を取得したり、JLPT(日本語能力試験)のN4(初級~中級レベル)を獲得したり、知り合った時よりずっと英語が上達しているのを見ると、達成感を感じます。

伊藤:私も皆さんも、派遣前の日本での研修(協力隊用語で派遣前訓練と呼ばれる)と派遣後タシケントで行われる現地研修でずっとウズベク語を勉強していましたが、今も学習を続けていますか?

ルスタムさん:研修期間は正直言語の勉強をサボっていて、テストではとんでもない点数が出ました(笑) 今でも意思疎通に苦労することがありますが、同僚たちとよく飲みに行っているのでそこで上達している気がします。まあ彼らと飲みに行くといろいろ大変なこともありますが...(笑)

伊藤:私も外国人と飲みに行くと言語が上手くなった気がします。酔った勢いで話せてるだけで実際は上達していないかもしれませんが(笑) ウズベク人との適度な飲みニケーションは言語学習にも有効だと思いますが、私の周囲にはお酒を飲むウズベク人が全くいないのが悩みです...。

サフィアさん:私も研修中はウズベク語が話せなさすぎて、今でもこっちでウズベク人の先生をつけて対面で教えてもらっています。おかげでウズベク語の自信がつき始めました。

カモラさん:私は同期のウズベキスタン隊員がおらず、研修中は先生とマンツーマンでした。研修期間中、活動先での主な使用言語がロシア語なので現地研修もロシア語で行われると知り、これはまずいぞと...。ロシア語は難しい言語なので1か月の現地研修期間ではものにならず、今でも先生を付けて勉強しています。ウズベク語を話す同僚もいるので、活動先では同僚によってウズベク語とロシア語を使い分けて両方の言語をキープしようと頑張っています。

伊藤:ウズベク語話者もロシア語話者もいるウズベキスタンならではの苦労ですね...。

カミラさん:私は夏休みの間、私が英語を教えている高校の教え子たちとエクスチェンジレッスンをして、彼らにウズベク語を教えてもらいました。それでウズベク語がかなり上達した気がします。

カミラさんの活動先の学校にて。英語の授業で巻き寿司料理体験!
カミラさんの活動先の学校にて。英語の授業で巻き寿司料理体験!

伊藤:皆さん活動以外の時間や休みの日は何をしているんですか?

ルスタムさん:日本のドラマを見たり、読書をしたり。同僚などのラグビー関係者や在住日本人と飲みに行くことも多いです。あとは空き地で自主練したりとか。

サフィアさん:休みがあればすぐ旅行に出ちゃいます!ウズベク語を話すいい機会にもなりますし。

カモラさん:隊員とご飯に行ったり、隊員やウズベク人の友達とお出かけしたりしてます。趣味のウクレレもこっちで続けてますし、日本センターで行われているドゥタール(ウズベク伝統の弦楽器)の教室にも通っています。ドゥタールの先生はレッスン中ちょっと怖いのが悩みですが...。

伊藤:私もドゥタール教室に通っていたので、先生の怖さはよく分かります(笑)

カミラさん:私が休みの日にやることは、ハイキングや市内観光、友達や教え子と会うこと、国内旅行、レストランや博物館・美術館巡り、コンサートやオペラ、バレエ鑑賞、映画館での映画鑑賞、散歩などなど...。隊員ともよく会いますよ。

伊藤:多趣味すぎてウズベキスタンを大満喫してますね!すごい!

カミラさんお気に入りの旅行先、タシケント近郊の山アクサガータ。日本人旅行者はほぼ行かない、駐在者ならではのおすすめスポット
カミラさんお気に入りの旅行先、タシケント近郊の山アクサガータ。日本人旅行者はほぼ行かない、駐在者ならではのおすすめスポット

伊藤:ここで暮らすうえで何かトラブルはありましたか?活動のことでも、それ以外のことでも。

ルスタムさん:配属先の同僚が、私や自分の活動に期待していないと感じた時があって絶望しました...。配属先での人間関係がうまくいかなかったため、活動しようと思っていたチームから追い出そうとされたこともありました。ただ同僚たちと飲みに行ったりするなど皆と仲良くなろうと努力したり、私の実力を見せつけようと代表1軍の練習にも全力で飛び込んで行ったりしました。その結果私の熱意が周囲に伝わったのか、1年後には選手もコーチたちも私のことを信頼してくれ、充実した活動が送れています。

サフィアさん:私にとっては家にトラブルが多いのが悩みです。台所に換気扇がついていないので、先日はその空いたスペースから鳥が飛び込んできて大変なことになりました...。

カモラさん:ウズベキスタンに来て最初の3か月はふさぎ込みがちでした。サフィアさんと同じく家の設備がよくなくてWi-Fiもないし、活動先では覚えたての言語を使いこなせず意志疎通がうまくいかない。私と違って皆の活動がうまくいっているように見えて、先輩隊員と会うのもおっくうになってしまって...。でも学生たちと先輩隊員が私のことを気にかけてくれていると知り、私の頑張りが周囲に認めてもらえると分かって気持ちが上向き始めました。特に学生たちは私が気分が沈んでいるとき、先生がいないと寂しいですなどと心配してくれ、本当に感謝しています。

カミラさん:私は時間やスケジューリングにルーズな人との絡みがあると、イライラして疲れてしまいますね...。

伊藤:では、ウズベキスタンという国のいいところやお気に入りスポットがあれば聞かせてください。

ルスタムさん:この国の人たちは人当たりがいいし、ノリもいい人が多いですよね。あと練習後モスクの近くを通る時にアザーンが聞こえると、心が落ち着くような気がします。

サフィアさん:ウズベク人の家族間の絆の深さにはいつも心を打たれます。診療所でも、子供が高齢のおじいちゃんを子供が連れてくるような光景が当たり前なんです。あと、父親が薬をあまり飲んでくれない、どうしようと同僚の看護師が泣き出してしまったり...。

カモラさん:昔からいろいろな民族が行き交ってきた国だからか、他文化に寛容だと感じます。イベントでわらび餅を作ったときは、ほとんどの学生が一度も食べたことがないだろうに躊躇なく食べてくれたり。折り紙にも皆興味津々です。 違う文化を積極的に受け入れようとする気持ちを彼らに感じます。

日本センターでのイベントを楽しむカモラさんと教え子たち
日本センターでのイベントを楽しむカモラさんと教え子たち

カミラさん:国内旅行にたくさん行きましたが、行く度に好きなスポットが増えていきました。その中で気に入ったところは、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァ、ヌクスのサヴィツキー美術館、アラル海ツアーです。山に登るのも好きなのですが、タシケント近郊の山タバクサイとアクサガータでのハイキング、あと中央アジアのスイスと呼ばれるザーミンへの小旅行は本当に楽しかったです。

伊藤:それでは最後に、JICA海外協力隊を目指している方、応募しようか考えている方にメッセージをどうぞ!

ルスタムさん:私は以前まで、興味があるものがラグビー以外ありませんでした。でも今はラグビーを含め、いろんなことに情熱を燃やせる人間になり、本当に成長したと感じています。 現状に停滞感を感じている、何か変わりたいと思うならぜひやってみては?

サフィアさん:JICAウズベキスタン隊員についていうならば、この国は他の発展途上国に比べ比較的生活しやすく、日本に興味を持ってくれる人も多いです。協力隊員として挑戦しやすい場所だと思います。

カモラさん:実は私は協力隊に応募して選考で落ちてを繰り返し、5度目でやっと合格したんです。さらにせっかく合格したのに、コロナ禍で派遣を数年待たされるという経験もしました。本当にJICA隊員として海外に行きたいと思ったら、私のように気が済むまで挑戦してほしいと思います。私の場合は、あきらめかけたときに先輩隊員や同じく協力隊員を目指す同志が相談に乗って助けてくれました。その気があれば、辛いときでも必ず仲間が見つかると思います。

カミラさん:私はJICAボランティアとして、世界観を広げ、先進国では得られない体験や知見を得ることができました。かけがえのない友人や教え子たちと巡り合うことができて、今後もウズベキスタンやこの国の人々との交流と協力を続けていきたいと思っています。初めは色んなハードルを乗り越えないといけませんでしたが、それを克服したからこそ、今の達成感と人々との素晴らしい繋がりがあるのだと思います。皆さんも、自分の世界を広げて価値観を柔軟にし、今後の人生をより豊かなものにしたいと希望するのであれば、ぜひJICA海外協力隊に挑戦してみてください!

伊藤:皆さん、貴重なお話を聞かせて下さりありがとうございました!


JICA海外協力隊の選考は年に2回あり、この原稿を書いているときもちょうど募集中(応募期間は2023年12月11日まで)。少しでも気になったら、まずはウェブサイト(https://www.jica.go.jp/volunteer/)を覗いてみてください。あなたの気になる国や地域で、あなたの経験やスキルが生かせる案件が見つかるかもしれません。

言語学習の機会や海外で活動するのに必要な様々なサポートを得られながら、現地の人々と共にあらゆることにチャレンジできる経験は、JICAボランティアでなければなかなか得ることができないはずで、任国(隊員が活動する国)にとってもボランティア自身の今後の人生にとっても貴重な利益や糧になるはずだと私自身実感しています。そして任国で出会う人々に隊員仲間にと今までの人生で知り合い得なかったような人々と仲良くなり、交友関係の幅がグンと広がるのも隊員活動の魅力の一つで、一生の友達と呼べるような人も現れるかもしれません。
私にとってウズベキスタンは、学生時代の13年前に初めて訪れた時以来とても思い入れが強い国でしたが、まさかここに住むことになるとは協力隊に応募するときまで全く思っておらず、自分にとって何かのご縁で繋がった唯一無二の国だと感じています。私の任期は残り1年足らずですが、サマルカンドの観光業のため、ここで出会った人たちのために引き続き活動の尽力していくつもりです。

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

筆者

ウズベキスタン特派員

伊藤 卓巳

根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!

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