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サース谷で最も高い位置にある展望台。村の背後に迫るフェー氷河の、さらに上にある。ロープウエイ(アルピーン・エクスプレス)乗り場は郵便局からパノラマ橋を渡って5分ほど歩いた所。途中モレニアMoreniaで乗り換え、約10分でフェルスキンFelskinnへ。その先はメトロ・アルピンMetro Alpinというモダンな地下ケーブルカーが、わずか4分で氷河の上の雪原へ運び上げてくれる。
到着したら、まずは展望台へ出よう。真夏でも雪に覆われているので滑らないように。頭上に輝く白銀の山はアラリンホルンAllalinhorn(4027m)。天気のよい午前中なら、左の稜線から大勢のパーティが登っていくのが見えるだろう。ガイドをともなって約2時間で山頂に立てるそうだ。その右のなだらかな山がアルプフーベルAlphubel(4206m)。次のとがったピークがテーシュホルンTäschhorn(4491m)、そしてドームDom(4545m)。ドームは山全体がスイスにある山としては最高峰だ。
展望台の足元から村へ落ちる巨大な流れがフェー氷河。アルプフーベルから落ちる流れも合わせてこう呼ばれる。氷河上部は夏スキーのパラダイス。スノーボードコースも充実している。
目を北に転じると、サース谷の右奥に三巨頭がそびえる。手前からヴァイスミースWeissmies(4017m)、ラッギンホルンLagginhorn(4010m)、フレッチュホルンFletschhorn(3985m)だ。視界の利く日には、サース谷のはるか向こうにユングフラウも見える。手前の小さなピークには山岳ガイドの碑が立てられている。積雪がなければここまで歩いてみるのもいい。
駅に戻ったらセルフサービスのレストランで休憩してもいいし、最上階には回転レストランもある。シルトホルンを抜いて世界で最も高所にある回転レストランで、1時間で1周する。