リンデンホフの丘
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スイスの歩き方
スイスの国土面積は九州ほどの広さだが、運行時刻が正確な交通網が整備されており、初心者でも安心して個人旅行を楽しめる。日本同様に時刻表どおりの旅が可能だ。中世の建物がそのまま残る町や、スイスならではのユニークな博物館もあり、アルプス観光だけでなく町歩きも満喫することができる。国民の所得が高いため物価も高いが、旅行者向けの交通パス提供のサービスもあり、うまく活用すれば市内交通費無料で観光を楽しむこともできる。
スイスに来たらまず体験したいのが、アルプスのハイキング。登山列車やロープウエイで2000mを越える展望台まで上り、絶景を楽しみながら下ることができる。人気のエリアはスイス中央部のユングフラウ地方と、独立峰マッターホルンの里ツェルマットがあるヴァリス地方。初夏の6月から秋の10月がおすすめのシーズンだが、真冬のスキーシーズンもハイキング用のコースが整備されており、快適にハイキングを楽しむことができる。
スイスは九州ほどの面積の国土に交通網が張りめぐらされている。険しい山岳地帯を通る景勝ルートがいくつもあり、列車やバスの車窓から絶景を満喫することができる。窓が大きく眺めのいいパノラマ列車も運行されており、ツェルマットとサン・モリッツを結ぶ「グレッシャー・エクスプレス」は、自分の座席でフルコース料理も楽しめる人気ナンバーワンのクルーズトレイン。景色の変化と乗車体験とを同時に楽しむことができる。
スイスは永世中立国として国を守ってきたため、第2次世界大戦の戦火を免れ、中世そのままの建物が残る町も多い。治安もよく市内交通も整っているので町歩きを安心して楽しむことができる。宿泊客に無料交通パスや割引カードを提供している町もあるので、お得に便利に観光できるのもスイスでの町歩きのメリット。1~2時間で巡ることができるガイド付きツアーも多くの町で催行されている。
スイスは海には接していないが、大小さまざまな湖が各地にあり、クルーズ船が運行されている。スイス最大の都市チューリヒやコスモポリタン都市ジュネーヴも湖に接しており、ランチクルーズを楽しむこともできる。100年以上前の蒸気船が運行されている湖もあり、移動手段としてだけでなく、乗船体験も存分に楽しむことができる。時間に余裕があるなら、移動ルートの一部を湖船でつなげばいい思い出になるだろう。
スイスの博物館や美術館のレベルは高く、スイスならではのユニークなテーマで展示が行われる博物館もある。チューリヒにはチョコレート博物館やFIFAミュージアム、ローザンヌにはオリンピック・ミュージアムがある。レマン湖畔の町ヴヴェイで晩年を過ごしたチャップリンの映画の世界に没入できるチャップリン・ワールドも人気だ。フランスとドイツに接する北部の町バーゼルは特に博物館・美術館の多い都市で市内に40軒近くを有する。