アーレシュルフト

シュルフト＝峡谷と名のつく観光地はあちこちにあるが、最も迫力があるのがここ。天気が悪いときなど、グリンデルワルトからでも訪れる価値のある場所だ。
アーレシュルフトの驚異は、峡谷の深さと狭さにある。川の両側に迫る断崖の深さは約180m｡その幅は狭い所ではわずか1mしかなく、正午前後のごく短時間しか日光が届かない場所も多い。すべては、足元をごうごうと流れる水の仕業。長い年月をかけて、岩の割れ目を浸食して造り上げた自然の造形だ｡全長約1400m｡入口は東西2ヵ所にあるが、東側の半分は幅が広くて迫力に欠ける。
行き方は、マイリンゲン駅を出たら右へ歩き、陸橋を渡った所からミニトレインMIBに乗る。次のAareschluchtWest駅（所要2分）で下車し、橋を渡って左折して10分ほど歩くと峡谷の西入口にいたる。
MIBはここから峡谷沿いのトンネルに入り、トンネル内にあるAareschluchtOst駅に向かうので、こちらで降りてもいい。目の前の橋を渡れば、東入口まで徒歩5分だ。峡谷は、東西どちらから入っても40分ほどで見学できるが、前述のように東（Ost駅側）半分は迫力に欠けるため、東から西へ歩いたほうが感動が大きいだろう。