旧市街(ルツェルン)

Luzern Altstadt

城壁に守られた中世の世界を歩く

ルツェルンの旧市街は、歩きやすい大きさ、人通りの絶えないにぎやかさ、そして家並みのおもしろさから、世界遺産になっているベルンと並び、スイス有数の見応えのある旧市街といっていいだろう。
旧市街は迷路のように入り組んでいるが、どの方向にどう歩いていっても、10分とたたないうちに、湖かロイス川か城壁に出合うはず。人通りも多いので、安心して迷路に身を投じることができる。駅から橋を渡ってすぐにある旧市街の入口が、噴水のあるカペル広場Kapellplatzで、そこから西へ延びるカペル通りKapellgasseがメインストリート。5分も歩くとコルンマルクトKornmarkt(穀物市場)へ出る。1370年に公共の市場が立った広場で、イタリアルネッサンス様式で建てられた穀物倉庫が、現在は市庁舎Rathausとして使われている。大きな時計塔のある建物だ。横の階段を下りると川沿いにアーケードがあり、火曜と土曜には花、野菜、チーズなどの市が立つ。
カペル通りを進むとすぐに、もうひとつの中世の噴水が残るヴァインマルクトWeinmarkt(ワイン市場)へ出る。ここはルツェルン州が原初3州と誓約を交わしてスイスの仲間入りをした所でもある。

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