ロクロナン

カンペールから約16km。中世の頃から息を止めたかのように静かにたたずむロクロナン。石造りの古い家並みが保存され、「フランスで最も美しい村」にも登録されている。
村の名前は、この地でキリスト教の布教を行ったアイルランドの聖人ロナンにちなんでいる。聖人を祀るサン・ロナン教会Eglise St-Ronanが建つのが村の中心広場だ。ロクロナンは17、18世紀には帆布の生産で栄えた歴史をもつ。広場を囲む花崗岩造りの館は、その当時建造されたもので、現在はクレープリーやみやげ物屋が1階に入っている。
村を一巡したら、広場からモール通りRue Moalを下りていった所にあるノートルダム・ド・ボンヌ・ヌーヴェル礼拝堂Chapelle Notre-Dame de Bonne Nouvelleを訪ねたい。静けさのなかにある祈りの空間だ。
ロクロナンはパルドン祭が行われる村としても知られる。毎年の祭りのほかに、6年に一度「グランド・トロメニーLa Grande Troménie」と呼ばれる大規模な祭りが行われる（次回は2025年7月の予定）。