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2015サンレモ音楽祭♫ ♪ ♫(Festival della Canzone Italiana di Sanremo)

ピッパ

ピッパ

イタリア特派員

更新日
2015年2月10日
公開日
2015年2月10日
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皆さん、こんにちは!

さて、今回はサンレモ音楽祭2015をご紹介します。

サンレモ音楽祭とは、毎年恒例2月にリグーリア州サンレモ市で開催されますイタリアポピュラー音楽祭のことです。

今年はいよいよ今晩からスタートします!2月10日から14日まで行われます。

ラ・スぺツィアからは同じリグーリア州なので、列車で1時間半くらいで気軽に行けます。

さて、1951年から始まったこの音楽祭、今年でちょうど65回目になり偶然にも日本の紅白歌合戦と同じ開催回数です。

ただし、連日5日間、毎日3,4時間もかけて行われ、視聴者からの一般テレビ投票や特別審査委員で大賞や最優秀新人賞を決めますので、日本の方にはレコード大賞と紅白歌合戦を足して割って5連夜行われると考えていただけるとわかってもらえるのではないかなと思います。

ただし、紅白歌合戦のように紅組(女性)白組(男性)がわかれて競うということはありません。

かなり凝ってる音楽祭です!口パクではなく生で歌います。

(一時期口パク疑惑があったそうですが。。。)

この寒い時期だし、出場の歌手の方は体調維持が大変だろうなと思ってしまいます。

ただ、毎日勝ち抜き戦になっていますので、選ばれた人がまた翌日歌うことができます。

でも、初日に落選してもまた再度選ばれる稀な人もいてますので、歌手の方はいつも待機していなければなりません。

(それも毎年微妙にルールが変わりますので、今年のルールがどうなのかは始まってみないとわかりませんが。)

前年はなんと、2曲エントリーをしないといけなくて、そしてどちらの曲がいいかまず決めたりしてちょっといつもと違っていました。

音楽祭が始まった同時にCDも発売され、ラジオにも流れますのでそのあたりも大賞や新人賞に選ばれる評価の一部になるそうです。

しかしながらこの音楽祭に出場できるだけでも歌手でいうと、国民的に知名度が上がりますし、人気も出てきますし、ギャラも一気に上がるそうです。CDの売り上げもアップします。

出場される歌手たちはここで初めて新曲を披露するのです。

もちろん、エントリーもその新曲でします。(プロモーションビデオ付)

そして、RAI(イタリア国営テレビ放送局)の重要な音楽関係の人たちに厳正な審査をされて選ばれるのです。

ここで要注意なのはエントリーをした曲は、絶対に他のところで歌ってはいけないルールになっています。

第一回目は、アリストン劇場でラジオだけの生ライブで始まり、出場者も3名と活気もなかったのですが、だんだんと人気が出てきまして、外国人が出場して歌を外国バージョンに変えて歌ったりした時期もありましたし、なんと、実母はサンレモ音楽祭を知っていました。それだけ、当時日本でもサンレモ音楽祭の知名度はありましたし、日本の歌手(布施明さんや伊東ゆかりさん、岸洋子さん)も参加されたそうです。

80年代には新人賞もできてオーケストラ生演奏になったりし、活気がさらに出てきました。

しかしながら90年代後半からイタリアでもサンレモ音楽祭離れは続いています。

外国からスペシャルゲストを迎えたり、有名司会者を起用して何とか視聴率を保とうと毎年必死です。

10数年前からアミーチというタレント養成所がテレビ番組のメディアセットのカナレ5で放送され大変な人気となり、そこで優勝した若者歌手たちがサンレモ音楽祭でも大賞を受賞し話題になりましたし、同じくテレビ番組のライ2でもエックスファクターイタリア版が放送され、そこで優勝した歌手たちもその後サンレモ音楽祭で大賞を獲得しました。

例えば、エンマはアミーチで優勝し、そしてサンレモ音楽祭でも大賞を受賞していますし、マルコメンゴーニはエックスファクターで優勝し、その後、サンレモ音楽祭でも大賞を獲得しています。その他にも数名いてますし、今年の出場者の中でも元アミーチや元エックスファクターに参加、または優勝していた人たちがいてます。

しかしながら、一昔はサンレモ音楽祭に出場した歌手の歌はファンでなくても国民がみんな口ずさんでいましたが、最近では一部の若者以外は、だれが優勝したのかもわかっていない人たちが増えている状態です。

というのか、全体的によい音楽が廃れてきています。

日本でも私の青春時代のころは活気がありました。

そう70年代、80年代、90年代はすごかったですね!今の日本の状態と似ています。

それでも、サンレモ音楽祭の視聴率はかなりなもので、45パーセントから50パーセントは保たれています。

では、今年の出場歌手をご紹介します。

まず、新人賞部門全員で8名

名前(エントリー曲名)

アマーラ (クレード)

セレナ・ブランカーデ (ガッレッジャーレ)

ジャヴァン二・カッカーモ (リトルネロ・ダ・テ)

キャンティ (リトルネライ)

カリゴラ (オルトレ・イル・ジャルディーノ)

クトゥソ (エリーザ)

エンリーコ・二ジョッティ (クアルコーザ・ダ・デチーデレ)

ラケーレ (イオ・ノン・ロ・ソ・コゼ・ラモーレ)

以上です。

大賞ノミネート部門は全員で20名です。

アンナリーザ (ウナ・フィネストラ・トラ・レ・ステッレ)

ビアンカ・アトゼーイ (イル・ソーロ・アル・モンド)

マリカ・アカネ (アデッソ・エ・クイ)

ビッジョ・エ・モンデッリ (ヴィータ・ディン・フェルノ)

アレックス・ブリッティ (ウン・アッティモ・インポルタンテ)

キアーラ (ストラオルディナーリオ)

ディ-ジャック (イル・モンド・エスプローディ・トランネ・ノイ)

グラーツア・ディ・ミケーレ・エ・マウロ・コルッツイ

(イオ・ソノ・ウナ・フィネストラ)

ララ・ファビアン (ヴォーチェ)

ロレンツオ・フラゴーラ (シアーモ・ウグアーリ)

イレーネ・グランディ (ウン・ヴェント・センツァ・ノーメ)

ジャンルーカ・グリニャー二 (ソーニ・イン・フランティ)

イル・ヴォーロ (グランデ・アモーレ)

マルコ・マジーニ (ケ・ジョルノ・エ)

モレ―ノ (オッジ・ティ・パルロ・コジ)

ネック (ファッティ・アヴァンティ・アモーレ)

ネスリ (ブオーナ・フォルトゥ―ナ・アモーレ)

ラフ (コメ・ウナ・ファーヴォラ)

アンナ・タタンジェロ (リーベラ)

ニーナ・ツイッリ (ソーラ)

以上です。

今年の司会者はサンレモ音楽祭、初司会を務めるカルロ・コンティ、アシスタントは二人ともサンレモ音楽祭で大賞を受賞した女性歌手のエンマとアリーザです。

特別審査員のなかには日本にも数回来日された大人気ピアニストジョヴァンニ・アッレーヴィ氏もいます。

さあ、今年は誰が大賞を取るでしょうか?

個人的には久しぶりに名曲が生まれるといいですね!

インフォメーション

http://www.sanremo.rai.it/dl/portali/site/page/Page-63365324-808f-41f4-9618-2e7bb4c99ae2.html

ケイコ♫ ♪ ♫

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