【地球の歩き方 東京】東京発祥グルメ&スイーツ店に注目!あの味の誕生秘話とは?
地球の歩き方からシリーズ初の国内版『地球の歩き方 東京』がついに登場! 地球の歩き方シリーズ創刊40周年の記念タイトルでもあり、周年にちなんで本書では長年愛される老舗店や伝統的なスポットを多数特集しています。今回は、食欲の秋に制覇したい【東京発祥グルメ】特集のなかから、特別に3店舗をご紹介。いまや全国に広まった名物メニューの誕生秘話をひもときます!
芋ようかんで有名だけど、実は「みつ豆」の元祖店!
まずご紹介したいのは明治35年(1902年)創業の浅草の名店「舟和 本店」。こちらの「芋ようかん」や「あんこ玉」を東京みやげに購入したりもらったりしたことがある方は多いのではないでしょうか? 実はこちら、「みつ豆」の元祖店でもあるんです。
創業の翌年に、しんこ餅に赤えんどう豆をのせたものをヒントに、角寒天、甘煮杏、求肥などを盛って蜜をかけた現在のみつ豆を提供し、「みつ豆ホール」として名をはせていたとか。甘い蜜と、赤えんどう豆の塩味が絶妙な調和を生み、今でも多くのファンを虜にしています。
オリジナルのみつ豆のほか、白玉やソフトクリーム入りなどの種類も豊富。店内の喫茶室で、当時に思いを馳せながらいただけるのはもちろん、手みやげ用も販売しているのでおうちでゆっくり堪能するのもおすすめです。
ニッポンが誇る芸術品、フルーツパフェはここから始まった!
続いては、眺めてうっとり、食べてにんまりなスイーツ界の王様といっても過言ではない、フルーツパフェ。発祥店は、今もなお日本橋で愛され続ける「千疋屋総本店 日本橋本店 フルーツパーラー」。7種の果物を使った千疋屋スペシャルパフェは、果物本来のおいしさを楽しめると評判のロングセラーだそう。
はじまりは天保5年(1834年)、果物の露店が「水菓子安うり処」の看板を掲げて果物と野菜を販売したのがきっかけ。その後、気軽に西洋風の食事とデザートを楽しめる果物食堂をオープン、大いに評判となりこれが後のフルーツパーラーとなりました。パフェだけでなく、旬の果物を用いた食事とデザートが多数揃い、いつ訪れても最高の時間を過ごせる名店です。
喫茶店の定番メニュー、ピザトーストが生まれた店
スイーツだけでなく、“身近でなじみのある食べ物だけどそういえば誰が最初に作ったんだろう?”というようなメニューの元祖店も本書では多数紹介しています。
たとえば、「ピザトースト」。昭和32年(1957年)に創業した有楽町の「café 紅鹿舎」はピザをもっと気軽に食べられるようにという発想で日本で最初にピザトーストを出した店です。
イタリアンレストランで食べるピザが大好きだった、という創業者の奥様が考案したことがメニューの発端だったそう。パイ生地の代わりにパンを使い、幾度となく試行錯誤して完成したという誕生ストーリーにこだわりを感じます。ふわふわの厚切りパンにたっぷりチーズと具材がからんだ濃厚な味わいが長年愛される秘訣だとか。高温のオーブンを調節しながら焼いていくことで、外はサクッと中はもっちり。この食感がたまりません!
自慢のピザトースト以外にも、常連客のリクエストに応えていくうちにどんどん増え続けていったというメニューはなんと240種類以上! ぜひ通い詰めてお気に入りを増やしていきたいものです。
本書ではほかにも、ショートケーキ、アイスクリームソーダ、親子丼、羽根つき焼き餃子など東京の発祥・元祖グルメを多数紹介! なかには300年以上続く超老舗のあの和菓子の誕生秘話もうかがってきました。そのほか東京へ旅するときはもちろん、都内や近郊にお住まいの方でも知らなかった東京の魅力が発見できる特集が満載です。地球の歩き方シリーズ最初で最後?かもしれない国内版『地球の歩き方 東京』ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
地球の歩き方編集部 斉藤麻理
筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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