バーチャルでオーストリアの文化と自然を体験!

オーストリアではコロナウイルス感染症拡大防止のため、3月中旬からロックダウンが行われ、各種施設の閉鎖や行動制限が続いていました。しかし、4月中旬には一部店舗の再開、5月初めにはロックダウンも解除され、店舗や観光施設も再開。政府が安心・安全な観光国として、観光客と観光分野の従事者の健康・安全が最重要と明言。
この8月にはザルツブルク音楽祭も規模を縮小して開催されました。今回はバーチャルでオーストリアの文化と自然を体験してみましょう。
【はじめに】2020年10月10日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。今後渡航を検討される場合は外務省の渡航情報や、各政府からの情報などを十分に確認してください。
本ニュース&レポートのコーナーで世界各地のまだ行ったことのない、あるいは再び訪れたい旅先の詳しい情報を入手して準備を整え、新型コロナウイルス禍収束後は、ぜひ旅にお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを、心より願っています。
バーチャル体験が楽しめる特設のウェブサイト

オーストリア政府観光局は「バーチャルでオーストリアを体験する」という特設ウェブサイトを早くから立ち上げ、最新のデジタル技術を使って、オーストリアの文化や自然の魅力を発信しています。この特設サイトのなかから、その一部をピックアップしてご紹介します。
・URL: https://www.austria.info/jp/austrianhomestories/virtual-austria
(本記事で紹介している各施設のバーチャル体験は、このサイトから)
解説を見ながらフェルメールの作品を鑑賞、シェーンブルン宮殿を内部ツアーで巡る

~自宅でミュージアムを~
ウィーン美術史博物館をクリックすると、ブリューゲルやルーベンス、ラファエロなど名画の宝庫と呼ばれる美術史美術館の数々の作品を解説付き(英語)で見ることができます。
さらに、オンライン展示のコーナーでは2階のオランダ・フランドル・ドイツ絵画のセクションに展示されているフェルメールの1665/66年頃の作品「絵画芸術」を鑑賞できます。
絵画が書かれた背景、絵の中の画家やモデル、またその持ち物、背景の地図、タペストリーなど細かい部分へのクローズアップと日本語での解説を見ることができ、詳しく理解できるとともに、早く本物を自身で見たい!という気持ちにさせてくれます。

~シェーンブルン宮殿ツアー~
宮殿の内部を巡れる動画では、モーツァルトの「フィガロの結婚」が流れる中、前庭と全体の外観を眺めるところから始まります。入口扉を開け、近衛兵の間、ビリヤードの間を抜け、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の執務室や寝室、そして皇妃エリザベートとの寝室へ。
そして、朝食室、ネオロココ様式で装飾された黄色のサロン、鏡の間、ローザの間から宮殿最大の大ギャラリーへと続いていきます。随所に飾られている絵画や写真、装飾へのクローズアップもあり、約7分の動画ですが、くまなく部屋を巡るので事前予習にもまた再度の訪問者にはその時の気持ちもよみがえってきます。
モーツァルトの住居内ツアー、ウィーン国立歌劇場のライブストリーミング鑑賞も!

~モーツァルトの住居を訪ねる~
ザルツブルクにはモーツァルトの生家とともに、1773年に移り住んだ住居もあります。現在の建物は1996年より公開されています。
父レオポルド・モーツァルト特別展と題されたバーチャルツアーでは、入口から階段を上り、この住居内部を自由に巡りながら、家族が集まり作曲や演奏をした部屋、宮廷バイオリニストとして活躍した父の生涯を学ぶことができます。
多くの資料、楽器などが展示され、父レオポルドやモーツァルトの音楽への想いが感じられます。

ウィーン国立歌劇場(オペラ座)では、ストリーミング配信のライブ映像を提供しており、オペラなどが自宅で視聴できます。通常は有料のプログラムですが、期間限定で無料視聴ができる作品もあり、10月は「後宮からの誘拐(逃走)」が予定されています。詳しくはこちらをご確認ください。
・URL:https://play.wiener-staatsoper.at/
雄大なザルツカンマーグートの自然を360度カメラで

ザルツブルク南東一帯に広がるザルツカンマーグートは、2000メートル級の山々とたくさんの湖が織りなす美しい大自然が広がる地域。この動画ではザンクト・ヴォルフガングにあるシャーフベルク上空から360度カメラで景色を眺められ、映像を見ながらマウスで左右や上下にアングルも変えられる、とても刺激的な映像です。高所恐怖症の方は、気をつけて下さいね。
そして、まもなくクリスマスシーズンです!

11月半ばにはウィーン市庁舎前の広場やシェーンブルン宮殿前を始め、オーストリア各地で、暖かな色のライトアップに包まれるクリスマスマーケットが始まります。
数多くの露店がところ狭しと立ち並び、クリスマスのオーナメントや工芸品などさまざまなギフトアイテムが展示、販売されます。そしてこの時期ならではのグリューワイン(ホットワイン)や焼き栗、揚げパンなどを食べながらワイワイと巡る楽しいシーズンに入ります。

そして先述のザルツブルク音楽祭。今年が創立100周年で本来は記念公演など多くの記念行事が予定されていましたが、来年に持ち越され、その演目内容の発表を心待ちにしている方々も多くいらっしゃるはず。また、ザルツブルク博物館では音楽祭100年間の歩みや貴重な資料が展示されている「ザルツブルク音楽祭記念展」が2021年10月31日まで期間を延長して開催されています。
オーストリアへ旅ができるようになるにはもう少し時間がかかってしまいそうですが、旅する気持ちを忘れずに、情報集めやバーチャル体験を楽しみましょう。
■ 詳しくはオーストリア政府観光局
・URL: https://www.austria.info/jp
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地球の歩き方編集部

筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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