厳冬に「凍える自由の女神」を救おう!  NYの恒例イベント・第22回コート・ドライブ

公開日 : 2010年12月06日
最終更新 :

企業の巨大看板や劇場の華やかなネオンサインに彩られるタイムズズスクエア。その目抜き通りのワンタイムズスクエアビル最上部に、自由の女神が膝を抱えて震える映像が流れた。道行く人には「もうそんな季節になったのか」と思わせるお馴染みのシーンだが、観光客の中には「いったいあれは何?」と思う人も少なくないはず。

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実はこれ、ニューヨークの12月の恒例「コート・ドライブ」のプロモーション映像をタイムズスクエアの看板が放映しているところ。

今年で22回目を迎える「コート・ドライブ」は、ニューヨークの厳しい寒さに耐えなくてはならない数万人ものホームレスのために、不要になったコートの提供を市民に呼びかける一大チャリティーイベントである。(12/1当日のNYもあいにくの空模様・・・)主催はボランティア団体、NYCares。

今やすっかり定番となった「凍える自由の女神」をビジュアルモチーフに使い、コートの寄付をつのる。これに応じたニューヨーカーが、出勤前にポートオーソリティーバスターミナル、ペンシルバニア駅や、警察署など、指定の回収場所に赴いてコートをドロップするのがニューヨークの冬を感じさせてくれる風物詩のようなイベント。

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また、会社や学校、教会といったコミュニティー単位で自主回収を行い、まとめて寄付するケースも少なくない。

こうして毎年7万着以上のコートが回収され、ホームレスや貧しい子供たちに配布される。近年、長引く不況で、十分なコートが集まらないという懸念もあるが、目下NY Caresを協賛する米国の企業や公共団体、ボランティア市民も手伝って回収に全力をつくしているが、その中で日本企業も協力しているというのが、ちょっと誇らしい。

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