幕末歴史好きワインラバーにお勧め Paradise Ridge @ Santa Rosa
サンフランシスコから車で一時間半ほど北に行った町、Santa Rosa(サンタローザ)『Paradise Ridge(パラダイスリッジ)』(4545 Thomes Lake Harris Dr Santa Rosa) 1953年まで "ファウンテン・グローブ" ワイナリーだった土地の一角。
こじんまりとしたテイスティングルームからの景色は何処までも続く牧歌的、聞こえてくるのはかすかな風の音だけ。 1875年、遥々NYからやって来たキリスト教教団がワイナリーを開いた頃と変わらないじゃないかと思う。 "L O V E" のオブジェが遠くに見える、結婚式も挙げることができて、愛を誓い合うカップル多いそうです。 1900年に教団からここを買い取りカリフォルニア州の10大ワイナリーにまで育て上げた"カリフォルニアのワイン王" 長澤鼎(ながさわかなえ)氏もまさかここで結婚式をやるなんて夢夢思わなんだっただろう。
風景を眺めながらのテイスティングは‥
2013 Anniversary Sauvignon Blanc
2012 Barrel select Chardonnay
2012 Estate Pinot Noir
2012 Rockpile Zinfandel
2010 Monte Rosso Cabernet Sauvignon
どれも地味溢れる美味しいワインだった。
購入したのは、最後に試飲した カベルネ($54) 試飲はしていないけど思いと記念に 『CHAEDONNAY NAGASAWA VINEYARD2012』($36)
後で調べてみたらシャルドネは、日本の販売価格の方が少々安いみたいだけど、話のタネになり得る一本‥。
このワイナリーの下の階には、長澤鼎氏の写真などが展示されていてなかなか興味深い。
子供の頃の顔立ちは、やはり利発で聡明で育ちの良さを感じた。
1865年薩摩藩から15名、イギリスへの留学生に選ばれた面々、時代背景を考えると秘密裏に出港したわけだ。 留学生の中にはサッポロビール創設者の村橋久成氏もいる。 幕府からの援助難からすぐに帰国する者あったけど、長澤氏はイギリスで知り合った教団と共にNYへ渡り、財政を支える為、慣れない畑仕事に従事するようになった。 また、イギリスに輸出された最初のカリフォルニアワインは『NAGASAWA WINE』
氏の功績は長年語られることはなかったけど、1983年レーガン大統領が来日の際の公式に紹介された事で知られるようになったそうだ。 アメリカに永住した最初の日本人で初の日本人ワインメーカー、パイオニアなのだ。
ワインを飲みながら幕末から明治を考える〜〜〜なんてのもたまにはいいかもしれない。
《Paradise Ridge Winery》
テイスティングは、毎日11時から5時まで、
試飲代は10ドルで、ワインを買うと無料☆
http://www.prwinery.com
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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