是非訪問してほしいリバモアワイナリー5選(サンフランシスコ発)

公開日 : 2023年11月08日
最終更新 :

例年より少し気温が低かったこともあってワイナリーでは、今が葡萄の収穫も大詰めを迎えています。醸造家にとっては丹精込めて育てた葡萄を今度は美味しくなるように祈りながら作業中といったところでしょうか。今回は、サンフランシスコから最も近いワインの産地、アウトレットで有名なリバモアのワイナリーを巡りました。

ワイナリーの楽しみ方って本当はこうなのかもしれない。ワイナリー開拓団のような楽しみ方をしてみておすすめのワイナリーを5軒紹介します。秋から冬赤ワインが恋しくなる季節コスパに優れた逸品を見つけてみませんか?

3スティーブ
3スティーブ

秋のリバモアの空は、まさに天高く馬肥ゆる秋。緩やかな丘陵地にポツンとティスティングルームが出てきたのが、「スリースティーブスワイナリー(3steves Winery)」北米ワインコンペティションの常連ワイナリーです。

ここで注目したいのは、「3Cabs Red Blend(38ドル)」3種類のカベルネ種のブレンドなのですが、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、そして超レア種”カベルネ・フェファー (Pfeffer)” みんなで一斉にググってしまったほどです。これがかなり神秘的なブドウ品種で、起源についてまだ未知の世界のようです。
①カベルネ・ソーヴィニヨン種とトルソー種の交配種で、19世紀後半にロスアルトスヒルズ(シリコンバレーの一角)の醸造家フェファーさんが作っていた説。ちょっとスパイシーなので②ドイツ語のペッパー(Preffer)から命名された説。更には③フランス・ボルドー原産のグロス・ベルドーと同じかもしれない説。

カベルネ・フェファーのワイン見つけたら、それだけて話ネタ尽きないかもしれません。

真夏ならとても暑くてたまらんけど、晩秋は昼間はちょうどいい
真夏ならとても暑くてたまらんけど、晩秋は昼間はちょうどいい

3 Steves Winery

住所
5700 Greenville Rd, Livermore, CA 94550
テイスティング
毎日11:30〜16;30
ピンクペッパーコーン
ピンクペッパーコーン

続いて「レッツラフ・ビンヤーズ(Retzlaff Vineyards)」小径はピンクペッパーコーンの並木道。軽やかなスパイスの香りに包まれながらワイナリーに続きます。パーキングはブドウ畑の畝ですから、タイミングでかなり歩かなきゃなりません。

手作り感いっぱいのティスティングルーム
手作り感いっぱいのティスティングルーム

ウエルカムワインのソーベニオン・ブランから5種30ドル。小さいフードブースもありますが、ここはピクニックスタイルでワインが楽しめます。ティスティングするか?ボトルを買って皆んなでシェア!週末はライブミュージックもあってかなりご機嫌さんなワイナリーです。ティスティングメニューはビンテージ(年代)が書き換わっているため、手書きになっていました。ここはパティオの隣で収穫されたカベルネ・ソーヴィニヨンを是非!あのピンクペッパーコーンの風味がするんです。この香りと葉っぱちぎって持ってきてくれました。本当に同じ香りなんでおぉ〜〜と唸ってしまいました。

Retzlaff Vineyards

住所
1356 S Livermore Ave, Livermore, CA
テイスティング
金〜月12:00〜16:30
ラスポジタス
ラスポジタス

「ラス・ポジタス・ビンヤード(Las Positas Vineyards)」は、10年ぶりの訪問でした。あまりに美しいティスティングルームになってて、たまげてしまった私たち。ティスティング料金は、前回10ドルだったのを思えば、25ドルに値上がりしてて、一気に年代を感じてしまいました。

ティステンググラスがタワー状のラックに入ってやってきました。グラスでテーブルが占領されない工夫がされています。おしゃれなティスティングでパーティみたいに楽しめます。ちょっとナパっぽいって誰かが言ってました。どれでも20ドルのタパス☆ベイクド・バーボン・Dブリーチーズは、あっという間に完食でした。割り勘するには計算しやすく嬉しすぎ。

Las Positas Vineyards

住所
1828 Wetmore Rd, Livermore, CA 94550
ティスティング
金13:00〜16:00 土・日12:00〜16:00
主人は紫色が好きなんだとか
主人は紫色が好きなんだとか

「ダーシー・ケント・ビンヤーズ(Darcie Kent Vineyards)」は、メンバー用イベントスペースとパブリックのティスティングパティオと分かれているようでした。プリンスのファンなのか(名曲パープルレイン)紫色がどこかに必ず使われているので聞いてみたらオーナーの好きな色だそうです。基本のティスティング6種35ドル。ソムリエティスティング5種$60をみんなで分けてお味見してみました。

結論!やっぱりお高い方が個性がしっかりあって楽しめた→選べるなら最も高いティスティングコースを選びなさい!と教えてくれたティスティングの師匠の言葉を思い出しました。シャルキュトリがあったと知ったのはお会計の時(残念)

Darcie Kent Vineyards

住所
1356 S Livermore Ave, Livermore, CA
ティスティング
毎日11:00〜17:00
リバモア推しのワイナリー
リバモア推しのワイナリー

どこにもワインって名前がついていないワイナリー「ムリエタズ・ウエル(Murrieta's Well)」です。入り口で30ドルのティスティング料金を払うとウエルカムワインのソーベニオン・ブランをもらって席に着きます(混んでいたら探すのかしらん)テーブルか決まったら担当の方が案内してくれます。

フードペアリング(85ドル)やブランチ(85ドル)もやっています。ワイナリーのレストランはレベルが高く期待を裏切らないです。ワインのお値段は少し高めですが、やはり個性がしっかり出ていてグッドなワインばかり。食事もできるのでランチで訪問するといいかもしれませんね。ライブミュージックもやっていて、あっという間に時間が過ぎてゆきました。

Murrieta's Well

住所
3005 Mines Rd, Livermore, CA 94550
ティスティング
木〜月11:00〜17:00

シャルキュトリってば何でしょ?

発音の難しいCharcuterie
発音の難しいCharcuterie

ダーシーケントビンヤーズで食べ損なった「シャルキュトリ」って言いにくいですよね。お酒を提供するダイニングのメニューでよく見る”シャルキュトリ(Charcuterie)”ご存知方も多いと思いますが、ハムやソーセージ、パテ、テリーヌ…季節によって鴨やジビエの食肉の加工品全般のことですね。ハムの盛り合わせもシャルキュトリ。発音しにくいので、未だ通じたためしがありません。仕方なく”ハムプラッター(Ham platter)”やら”アソーテッドミート(Assorted meat)”やらメニューで”指差し注文”です。

ワイナリーのタパス的な存在ですが、最近はベジタリアンを意識しグリル野菜のプレートもよくあります。美味しいワインと美味しいシャルキュトリは、もう最高に美味絶賛。

<リバモアのワイナリー感想>
カルト的ワインのティスティングのようなシリアスさは全くなくて、ティスティング料金は格安だし、何と言ってもアポなしOK。ちょっと寄ってみようかとフラッと立ち寄れるお気軽ワイナリー巡り…それがリバモア地区のワイナリーの良さです。儲け主義だけじゃなくて地元の人々が一所懸命作ったワインを味見してみて!が見え隠れするワイナリーばかりでした。ビンテージ(収穫年)が無くなったらはい終わりの売り切れ御免が好きです。有名産地も素敵ですが、フラッと寄ったワイナリーでこれぞと思う一本発見した感動、リバモアワイン開拓団はやめられないです。 機会があれば開拓に来てみてくださいね。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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