<マティーニさん家> Martini House @ St Helena
”洒落たランチ” を食べに、ゴールデンゲートブリッジを渡り、ナパの方向へ出発。
この時期にしては珍しく雨が降っていて、葡萄畑の新芽も今年最後の雨かもしれないと、柔らかな緑の先っちょにたくさん水滴をつけていました。
「ドンドン大きくなってガッツり実をつけておくれよぉ〜」と勝手に応援しているけど、夏頃 ”摘房・間引き” がこの葡萄の子達にやってくる。
菜の花がきれいに咲いているし、雑草も生え始めている。 家からは一時間くらいで、郊外にやって来たと感じます。 丘陵地を上手く開墾して、整然と畝が続くこの景色を 「ボルドーの郊外に来たみたい。」 といった友人がいた。 その時、他にボルドーの景色を知っている人がいなかったので話はそれで終わった。 勿論、今も分からない。
そんな事を思い出しながら、ランチを求めて、29号線を北上。 ワイントレインとすれ違い、ヨントビル→オークビル→ラザフォード→セントヘレナ、、、車は進む。
セントヘレナ商店街は ”可愛い!” の一言。 夏休みの様に混雑していないし、静かで落ち着いた雰囲気がでています。 表通りを少し入った場所に 『マティーニ・ハウス』 というレストランがあります。 金、土、日曜日、ランチを食べさせてくれます。 近くに車を止めて、前庭を通り、パティオ脇の階段上がります。 予約はしていなかったのですが、雨が幸いしてか、すぐ席に案内されました。
太くどっしりした梁が黒光りして年季を感じます。 コースメニューとワインペアリングをお願いしました。
アミューズは、マッシュルームのムースにポルチーニパフ。 セロリのサラダは、甘口ゴルゴンゾーラが、リースニングの柔らかな酸味とほどよい。⇒ロックフォールにディケムを合わせる事がありますが、そのカリフォルニア版みたい。
舞茸とアスパラガスのローストは、ゆっくり煮詰めた赤ワインソースがしっくりと重なり、熱々のポレンタで風味を広げてくれます。 これにシラーを合わせる。 一口飲んだ時カベルネと間違えたくらいしっかりしていた。
我がワインの師匠の言葉に
「変に気取って、カベルネ飲むより、地道に育ったシラーズがよろしい。」(注1)
今更ながら再確認です。
デザートは、ヘーゼルナッツのクラン・ブリュレにビスコッティ。 予想通り、まったりしたマデラを合わせてくれました。
ムースの舌触り、セロリの下処理、舞茸の扱い、アスパラガスの塩気、ソースの割合、丁寧な一品々々でした。
ポークチョップもアップルソースと絶妙なバランスで、ソテーしたマスタードグリーンが引き締めてくれます。 これは、リンゴを食べて育った豚と思いました。
美味しかったです。 ごちそうさまでした。
注1 シラーズは、SHIRAZ 。シラーは、SYRAH。同じ葡萄品種。
今後、カリフォルニアでも侮れない葡萄品種になると思います。
もし、ワインの色がピンとこなかったら、参考までに下記しました。
リースニング、ディケム→白ワイン
カベルネ、シラーズ、シラー、マデラ→赤ワイン
ゴルゴンゾーラ、ロックフォール→これは、チーズ
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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