<マティーニさん家> Martini House @ St Helena

公開日 : 2010年04月13日
最終更新 :
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”洒落たランチ” を食べに、ゴールデンゲートブリッジを渡り、ナパの方向へ出発。

この時期にしては珍しく雨が降っていて、葡萄畑の新芽も今年最後の雨かもしれないと、柔らかな緑の先っちょにたくさん水滴をつけていました。

「ドンドン大きくなってガッツり実をつけておくれよぉ〜」と勝手に応援しているけど、夏頃 ”摘房・間引き” がこの葡萄の子達にやってくる。

菜の花がきれいに咲いているし、雑草も生え始めている。  家からは一時間くらいで、郊外にやって来たと感じます。  丘陵地を上手く開墾して、整然と畝が続くこの景色を 「ボルドーの郊外に来たみたい。」 といった友人がいた。  その時、他にボルドーの景色を知っている人がいなかったので話はそれで終わった。  勿論、今も分からない。

そんな事を思い出しながら、ランチを求めて、29号線を北上。  ワイントレインとすれ違い、ヨントビル→オークビル→ラザフォード→セントヘレナ、、、車は進む。

セントヘレナ商店街は ”可愛い!” の一言。  夏休みの様に混雑していないし、静かで落ち着いた雰囲気がでています。  表通りを少し入った場所に 『マティーニ・ハウス』 というレストランがあります。  金、土、日曜日、ランチを食べさせてくれます。  近くに車を止めて、前庭を通り、パティオ脇の階段上がります。 予約はしていなかったのですが、雨が幸いしてか、すぐ席に案内されました。

太くどっしりした梁が黒光りして年季を感じます。  コースメニューとワインペアリングをお願いしました。

アミューズは、マッシュルームのムースにポルチーニパフ。  セロリのサラダは、甘口ゴルゴンゾーラが、リースニングの柔らかな酸味とほどよい。⇒ロックフォールにディケムを合わせる事がありますが、そのカリフォルニア版みたい。

舞茸とアスパラガスのローストは、ゆっくり煮詰めた赤ワインソースがしっくりと重なり、熱々のポレンタで風味を広げてくれます。  これにシラーを合わせる。  一口飲んだ時カベルネと間違えたくらいしっかりしていた。

我がワインの師匠の言葉に

「変に気取って、カベルネ飲むより、地道に育ったシラーズがよろしい。」(注1) 

今更ながら再確認です。

デザートは、ヘーゼルナッツのクラン・ブリュレにビスコッティ。  予想通り、まったりしたマデラを合わせてくれました。

ムースの舌触り、セロリの下処理、舞茸の扱い、アスパラガスの塩気、ソースの割合、丁寧な一品々々でした。

ポークチョップもアップルソースと絶妙なバランスで、ソテーしたマスタードグリーンが引き締めてくれます。  これは、リンゴを食べて育った豚と思いました。

美味しかったです。  ごちそうさまでした。

注1 シラーズは、SHIRAZ 。シラーは、SYRAH。同じ葡萄品種。

今後、カリフォルニアでも侮れない葡萄品種になると思います。

もし、ワインの色がピンとこなかったら、参考までに下記しました。

リースニング、ディケム→白ワイン

カベルネ、シラーズ、シラー、マデラ→赤ワイン

ゴルゴンゾーラ、ロックフォール→これは、チーズ

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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