フレンチクオーターのブーシュ口福体験(サンフランシスコ)

公開日 : 2024年09月10日
最終更新 :

サンフランシスコには、”フレンチ・クオーター”があります。場所はユニオンスクエア、チャイナタウン、ファイナンシャルディストリクトの境目。小さいノートルダム寺院があり、フランス語の中高一貫のプライベートスクールもあります。あまり知られていないのですが、サンフランシスコで最初のフレンチレストランができた場所、フランス領事館もありました。そこにフランス語で口(くち)の意味のフレンチレストラン「ブーシュ(Bouche)」があります。今日は、念願かなってようやく食事ができた話です。

プロシュートがクルッと丸まって☆
レストランによってはペタッと折り畳まれたみたいになってることもある><
プロシュートがクルッと丸まって☆
レストランによってはペタッと折り畳まれたみたいになってることもある><

仕事やプライベートでパリを行き来している友人がフランス・パリが恋しくなったら軽く食事に行くお店の一つがブーシュ。4月に「サンフランシスコ観光オムニバス(小さい出来事4月)」のコラムにハプニングも書いたのですが、先日ようやく念願かなって行ってきました。

ブーシュは、本当にこじんまりしたレストラン。一階に3〜4人ほどのバーとテーブル。狭い階段を上がって二階と言うよりロフトみたいなスペースがいわゆるメインダイニングです。

メニューはプリフィックスのみ。”おまかせ”って高そうですが、3コースの「シーズナル・ダイニングメニュー」が、59ドル。3コース100ドルが相場のサンフランシスコではあり得ない値段です。メニューの内容は概ね以下のよう

◾️スープかサラダ
◾️メイン:お肉・お魚・(この日は)リゾット
◾️デザート:2種類から選択
ここに、サラダにプロシュート(8ドル)追加、お肉料理にボーンマロウ(7ドル)追加、お魚料理にキャビア(30ドル)追加、リゾットにトリュフ(30ドル)追加して楽しめます。

季節の野菜の付け合わせはまさにシーズナル
季節の野菜の付け合わせはまさにシーズナル

ラムの下にあるのがフレンチフライかと思ったら
黄色いインゲン(驚)
ラムの下にあるのがフレンチフライかと思ったら
黄色いインゲン(驚)

サラダの丁寧な仕上げとスープの優しさで間違いはないと思い、お肉のコースにあった”ボーンマロウ(Bone Marrow)”を迷わず追加で大正解でした。追加の追加の禁じ手をしたくなるほどのコクと味わい☆

ボーンマロウは牛の骨の中に残っている髄で、骨ごと焼き上げ、ちょっぴりゼリー状になった骨髄をスプーンですくって食べます。味わいもそうですが栄養価も高くお肉料理の珍味。しかし食材のクオリティと火入の仕方で、野生味というより粗野で野獣みたいな風味のボーンマロウもあります。シェフのおメガネにかなってるわけですから、鼻腔がウッシッシと喜んでいたくらい追加した甲斐があったんです。

ドリンクは、シャンパンに始まり、魚には軽めの赤、お肉にはしっかりした赤を頼みました。料理に合うようにお店の方に相談しながら、グラスで楽しむのがおすすめですね。ワインも良心的なお値段(14〜ドル)でした。昔、パンはタダで付いてきてたんですが(いつの話か!)、パンは半分サイズで頼みました。これまた香ばしく3ドル以上の価値あり。

ストロベリーパフ。軽いのでたっぷりしたサイズ
問題なくお腹に収まる
ストロベリーパフ。軽いのでたっぷりしたサイズ
問題なくお腹に収まる

美味しいのは美味しいですが、プレゼンテーションが斬新で映える料理がもてはやされてる気がしますし、それもそれで楽しくSNSを拝見していますが、レストランでは食べにきてるのか写真を撮りにきてるか分からない方もいます。ここは落ち着いて食事を楽しんでほしい場所な気がします(かく言う私らも先ずスマホ持ち出しちゃいましたが…)。

”Merci beaucoup et á bienôt”ってレシートに書いてありました。

お断り:写真は夏のもので、現在は、晩夏から秋の食材を使っています

【Bouche】

住所
603 Bush St, San Francisco, CA 94108
Tel
415-956-0396
オープン時間
月〜金17:00〜21:30(金〜22:30)土日9:00〜14:00・17:00〜21:30(土〜22:30)

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。