雨の日にもお勧め、智積院。
雨の日の智積院(ちしゃくいん)。
場所は京都駅から近くの東山七条です。
智積院の紋は、桔梗。
桔梗紋と同じく、参道には沢山の桔梗が咲いています。
書院のある名勝庭園へと入って行きました。
書院からの眺め。
目の前には、「利休好みの庭」と言われる景色が広がります。
庭園は築山と池。
そして山の中腹と山裾には、石組みが配置されている
見事な庭園です。
静かな時が流れる書院の間。
書院の間には、桃山文化最高峰の画家・長谷川等伯一門による
屏風絵が見られます。(レプリカ)
長谷川等伯は、豊臣秀吉、千利休らに重用され、当時画壇の
トップ絵師集団・狩野派に、たった一代で肩を並べた人物です。
その才能は、どんな画題も自由自在に描き、まさに天才と言われたそうです。
長谷川等伯の名を広めたのは、豊臣秀吉が息子の弔いの為、
京都に菩提寺・祥雲寺(現・智積院)の建立を命じた時、
障壁画を等伯に任せました。
幼い子を失った秀吉の悲しみを癒す素晴らしい絵を描かねば・・・
との思いから生まれたのが『楓図』(国宝)でした。
等伯54才の時の作品。
秀吉好みの、金箔を使った賢覧豪華にして繊細な画風は、力強く左右に枝を
広げる巨大な楓。それを彩るように緑や赤の鮮やかな楓の葉や美しい
秋の草花が描かれています。
そして、こちらは等伯の息子・久蔵による『桜図』。
見事な枝振りの八重桜が画面いっぱいに咲いています。
等伯一門による屏風絵を見た秀吉は大いに満足したそうです。
雨の日の、智積院。
名勝庭園 書院の間からは、利休好みの庭園と
長谷川等伯の名画の世界が広がっています。
《智積院》
○ 境内散策 無料
○ 京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964番地
○ JR京都駅よりバス10分、東山七条下車
京阪七条駅より徒歩約10分
□ 名勝庭園 拝観時間 (午前9時から午後4時)
一般 500円
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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