夏も近づく八十八夜。宇治茶の郷を歩く。

公開日 : 2014年05月20日
最終更新 :
筆者 : Akio

「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る~~~」

京都市内から車で一時間半、宇治の平等院から天瀬ダムを通り

山道を抜けると宇治茶の郷、和束(わづか)です。

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和束はブランド茶「宇治茶」の生産地。

町の中に和束川が流れ、周りは山に囲まれています。

美味しいお茶が育つ条件は、朝晩の気温差があり 空気と水が綺麗な事。

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和束の景観は、先人から受け継いできた「生業の景観」です。

京都府景観資産登録第一号に指定され、また京都府選定文化的景観に

選定されている景色は、山の斜面を手鍬で切り開き、茶樹を植え、

樹勢が衰えると植え替えて今日に至っています。

茶畑と、隣り合わせに暮らす 茶農家集落の営みは、

美しい日本の原風景。「茶源郷」。

和束・新茶 040.jpg

茶畑に黒い網を被せている所が見えますが、

これは、太陽の光を茶葉に、当らないようにする事で

葉の緑色が濃くなるそうです。

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光を遮られた茶葉は、光を求めて葉を開き葉緑素を

増加させるんですね。

和束・新茶 072.jpg

茶畑の風車は、茶葉に霜がつかないようにする

「防霜ファン」。

風車は、地面に近い所の冷たい空気層と上の暖かい空気層を

混ぜる為に設けられています。

和束・新茶 097.jpg

茶畑風景見ていたら 茶摘みの歌が浮かんで来ました。

文部省唱歌 『茶摘み』

 夏も近づく  八十八夜

 野にも山にも 若葉が茂る

 「あれに見えるは茶摘みぢやないか

 あかねだすきに菅(すげ)の笠」

 日和つづきの 今日このごろを

 心のどかに  摘みつつ歌ふ

 「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ

 摘まにゃ日本の茶にならぬ」

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こちらは、知る人ぞ知る 缶入り「わづか茶」(百円)。

キリリとして、とっても美味しいお茶です。(^。^)

わづか茶.jpg

宇治茶の郷、和束。

五月の光と風の中、すくすくとお茶の葉が育っています。

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和束町へのアクセス

〇 京都から電車 みやこ路快速→木津(乗り換え)→大和路快速→加茂

〇 京都から車 R24→山城→R163→加茂(約90分)

〇 大阪から 阪奈道→加茂(約80分)

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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