華麗な平安絵巻が沿道を魅了。2014・葵祭。

公開日 : 2014年05月16日
最終更新 :
筆者 : Akio

15日の京都は葵祭り。

曇り空、気温19・4度(京都地方気象台調べ)。

前日から お天気が気になっていましたが、午前10時半・・・・・

総勢500余名・馬36頭・牛4頭・牛車2基・輿1台の華やかな行列は、

京都御所から下鴨神社へと動き始めました。

葵祭り・2014 027.jpg

葵祭りは正式名を賀茂祭と言い、下鴨神社と上賀茂神社、

両神社の例祭です。

起源は6世紀までさかのぼり、日本のお祭りの原点とも言われます。

葵祭り・2014 005.jpg

祭りに参加する全ての人は 葵の葉をつけ平安時代の装束に

身を包んで御所~下鴨神社~上賀茂神社へ約八キロの道のりを

歩いて行きます。

平安衣装の足元は足袋の上から草履や藁ぞうり。

この衣装で八キロの距離は大変でしょうね。

葵祭り・2014 030.jpg

行列の長さは約700メートル。

約五百名の人と共に、馬も牛も この日の主人公です。

葵祭り・2014 034.jpg

葵祭の起源は、今から約1400年前、全国的に大凶作に見舞われ

疫病が流行った年がありました。

天変地異と疫病をおさめる為、祭礼を行ったのが

葵祭の起源と言われています。

葵祭り・人馬.jpg

沿道から大きな拍手が起こりました。

お祭のヒロイン。斉王代さんです。

葵祭り・2014 011.jpg

斉王代さんの後ろには、可愛いお稚児さんが続きます。

葵祭り・2014 029.jpg

二台目の牛車が来ました。牛車の向こうに見える山は、

右大文字の「如意ヶ嶽」(472m)。

玉砂利の道を行く牛車。

車輪を「ギシッ」ときしませると、藤の花が揺れました。

葵祭り・2014 054.jpg

御所を出た行列は、丸太町通りを通って

下鴨神社へと向かいました。

丸太町通りを進む牛車。

2014年の京都の街に、平安の行列がタイムマシンで

舞い降りた様な景色です。

葵祭り・2014 061.jpg

この後 僕は先回りして、上賀茂神社に続く加茂街道で

行列を待ちました。

心配していたお天気。。。。

シトシトと雨が降り始めました。

葵祭り・2014 075.jpg

三時過ぎ、降りしきる雨の中に

先導する皇宮警察騎馬隊が見えました。

馬脚に見える色は、『京紫』。

凛としてカッコ良いです。

葵祭り・2014 081.jpg

四月の加茂街道は桜並木でした。今は新緑のトンネルが続いています。

加茂街道は賀茂川西岸を走っていて 賀茂川では、かなり上流になります。

雨の中、武官や女官が進んで来ました。

葵祭り・2014 143.jpg

御所では、どこか距離感があった葵祭り。

ここ加茂街道では、葵祭りを とても近くで見る事が出来ます。

新緑の中、平安衣装が鮮やかです。

葵祭り・2014 181.jpg

牛車も、目の前を通って行きます。

御所から下鴨神社、そして加茂街道。

目指す上賀茂神社は、もうすぐです。

葵祭り・御所車.jpg

牛さんも雨の中、歩いています。

僕は、何年も葵祭りを見て来ましたが、

雨降りの葵祭りは初めてです。

葵祭り・2014 196.jpg

午後四時前、上賀茂神社に到着しました。

総勢約500人の皆様、お疲れ様でした。

牛さんも馬さんもお疲れ様でした。

午後からは雨になりましたが、今年も美しい葵祭りでした。

葵祭り・2014 205.jpg

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。