冬の高桐院。一期一会の景色。
立春過ぎたのに、冬に戻った気温。 京都の町も、うっすらと雪化粧しています。
大徳寺・高桐院。 参道も白い世界。
大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、京都の五山の一つ。
大徳寺の広大な敷地内には20余りの塔頭があり、
その中の一つが高桐院。
《高桐院》
◎ 所在地 京都市北区紫野大徳寺町73-1
◎ アクセス 地下鉄北大路駅2番出口→徒歩15分。
市バス1・205・206系統で5分、バス停:大徳寺前下車、徒歩5分。
◎拝観 9~16時 400円
高桐院は、戦国時代を生きた細川忠興と、その妻ガラシャが眠る
細川家の菩提寺。
細川ガラシャさん。
戦国史の中に、その名を残す数少ない女性の一人。
明智光秀の三女で、名は(たま)。キリスト教に入信したのは1587年。
才にも文にも長けた、大変美しい女性だったそうです。
37歳での辞世の句。
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」。。。
長い時を越え、伝わる句は深いですね。
細川忠興は、茶人としても有名で、千利休の七哲の一人
(千利休の高弟7人を指す呼称)と言われています。
高桐院には千利休ゆかりの品も多く、書院は利休の邸宅を移築したものです。
千利休は(1522年~1591年)、織田信長と豊臣秀吉に仕えて信頼を得ますが、
最後は秀吉の怒りに触れ切腹させられています。
千利休が説いた御茶の心得は、「一期一会」。
『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ない、
たった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、
今出来る最高のおもてなしをしましょう。』
朝一番の書院。
オープンエアーの書院からは
凛と冷え込んだ冬景色が広がります。
赤もうせんの 向こうは「楓の庭」。
利休が説いた「一期一会」の心、おもてなしの景色。
冬の高桐院・・・・
四百年の時を越えて届いて来る、ガラシャさんの句と、
一期一会の景色が広がっています。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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