和裁×キルトパッチワーク

公開日 : 2013年05月23日
最終更新 :
筆者 : Akio

左京区吉田神楽岡町。大文字が大きく見えます。

右下の神楽岡町のギャラリー素さんでは

左京区の和裁士・中村春枝さん(62)が、御主人の介護の傍ら取り組んだ

和のキルトパッチワークの作品展が、開かれています。

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ギャラリー素  075-771-5064

〇 所      京都市左京区吉田神楽岡町142 アドバンス神楽岡1F

〇 アクセス  京都駅より市バス17号系統「銀閣寺道」下車神楽岡通りを南に300m。

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作品展の案内文には・・・・

「視聴障害を持ちながら家族の介護をする日々の中、彼女がみつけたのは

 パッチワークという喜びだった。和裁士35年のキャリアを持つ作者が

 生み出した和裁×キルトパッチワークという新しい「CUTE」をお楽しみ下さい。」

                             ・・・・・・・・・と綴られています。

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和のキルトパッチワークの作者・中村さんは、

22歳で和裁士となられています。

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ギャラリーには、和のキルトパッチワークとミニチュア着物等、

和裁士ならではの技術と感性を生かした

約20点が展示されています。

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中村さんは、誠実で正確な仕事ぶりから、花街の芸妓さんや、祇園祭の稚児参拝用着物の

仕立てや山鉾町の浴衣等も携わられ、和裁士として長年多くの着物を

手がけて来られました。

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しかし、2年前に御主人(69)が脳梗塞で倒れられ病床に。。。。

中村さん御夫妻は、共に聴覚に障害があり

手話が不自由になられた御主人から、離れるのが困難となられました。

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介護の日々が続く中・・和裁の仕事からは遠ざかる事となりました。

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そんな中、ふと手にしたパッチワークの本にヒントを得て、

和裁の技術を取り入れた、パッチワークの作品作りを開始。

介護の合間に作品作りに励まれました。

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元々、大好きな針仕事。

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ミニチュア着物作りから、和裁×キルトパッチワークの世界へと

夢は膨らんで行きました。

作品からは一針一針縫われた時と、心が伝わって来ました。

裏地にも見事な心配り。

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生地は、浴衣や着物の古着、端切れなどを使用。

柄合わせや背中の縫い方に加え、裾からのぞく長襦袢や帯揚げ。

刺繍の施された半襟など、和裁士ならではの視点と感性が随所に見られます。

和裁×キルトパッチワークの作品展。(5.15日~5.28日)

素晴らしい針仕事に、見入ってしまいました。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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