冥界の番犬、ケルベロスの護る家
昨日お話した、プリンツ・オイゲンのベルヴェデーレ宮殿ですが、
実は著者は庭園をお散歩しただけで、中には入らなかったんです。
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というのも、人が多くて・・・。
上宮横にあるチケット売り場も、エントランス付近も観光客やら団体様やらでごったがえしていたので、さっさと諦めてお買い物に出かけてしまいました。
とはいえ、吉祥寺の名物コロッケ店の行列や、開園当初の東京ディズニーランドのアトラクション・炎天下3時間待ちなどに比べると、ほんとに些細なレベルですが(笑)
観光地は朝イチは必ず混むので、著者はこういった場所にはたいてい、午後以降に出掛けることにしています。
そういえば、今年一月に訪れたローマの「ヴァティカン博物館」でも、余分にお金を払ってチケットをオンライン予約したにも関わらず、午後は全く並ばなかったという臍を噛むような経験もありましたっけ。
(【ローマ】ヴァティカン美術館 前篇 参照)
ベルヴェデーレ宮殿内部の代わりといっては何ですが、宮殿への道中で見つけた面白いバルコニーのモティーフを一つ紹介します。
これは、とある街中の建物のバルコニー下に彫られたもの。
檻の中に閉じ込められた獰猛な獣が今にも飛び出してきそう!
非常に臨場感に溢れた力作です。
尻尾と手先が爬虫類っぽい様子から、最初はこの獣をドラゴンだとばかり思っていましたが、よくよく観察すると何と複乳があしらわれてあります!
ということは、犬のようなものとドラゴンが合体した仮想の生物?
多分ギリシア神話に出てくるケルベロス辺りでしょう。
死者の魂が冥界から脱走しようとすると、捕えて貪り食ってしまうという、ハデスの忠犬にして冥界の番犬。そういえば、ハリー・ポッター第一章「賢者の石」にも登場しましたよね。このケルベロスの横を通り過ぎようと思ったら、音楽を聞かせて眠らせるか、大好物の蜂蜜のたっぷり塗られたお菓子を投げ与え、気をそらせるしかないようです。
随分とおっかない通りに迷い込んでしまったものです。
これからここを通る際には、ポケットにおやつを忍ばせておくことにしましょう。
(後で自分で食べるんですけどね 笑)
ベルヴェデーレ宮殿はそのうち再訪して、内部見学する予定ですので、
その際にはまたこちらでレポートしますね!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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