イタリアの夏の風物詩の一つ!ローマ近郊の海水浴場
前回の特派員ブログ更新からしばらくお時間を頂きましたが、まず、西日本を中心にした豪雨により甚大な被害に見舞われた被災者の皆さまにこの場を借りて心よりお見舞い申し上げます。ここローマより微力ながら皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
さて、本題のローマ2特派員ブログです。
今回はイタリアも猛暑ということでありきたりではありますが、イタリア人たちが週末に過ごす"海(伊語:Mare)"をご紹介したいと思います。ここティレニア海に面し、ローマを州都とするラツィオ州は暑い夏が訪れるとローマの人たちは一気にビーチへと駆け出し、サンサンと照りつける太陽を浴びながらマリンスポーツを中心にリラックスして過ごします。日本に住んでいた頃は、頻繁に海水浴に行くことがなかった特派員の私でさえもここローマに住み始めてから海水浴の楽しみ方を彼らから学び、今日もローマの人たちと同じように休みの日には青い海と広い砂浜へと駆け出しています。
地元ローマの人たちに人気のある海水浴場として、まず一つ、ローマの街から海に沿って南の方に位置するアンツィオ(伊語:Anzio)という小さな町があります。ここは、第2次世界大戦中にイタリア侵攻でアメリカ合衆国を中心とした連合軍とヒトラーを擁するドイツ軍が交戦したアンツィオの戦い(伊語Sbarco di Anzio)で知られている場所でもあります。
この悲劇を乗り越えたアンツィオの町の現在は、素朴な港町で知られ、ローマ市内で食べるより安くて美味しい海鮮料理に出会える場所でもあります。そして、ローマ時代の遺跡に囲まれた海水浴場とちょっとした歴史的なロマンの雰囲気を海と共に戯れながら楽しむことができます。
また、ここアンツィオはローマ帝国時代の第5代皇帝ネロ帝(伊語:Nerone)の出生地でも知られています。このネロ帝のゆかりの地"アンツィオ"はローマ市内から列車でもアクセスが非常に良い場所で、駅からも海水浴場に近い上に新鮮な海鮮料理を食べに訪れるだけでも悪くない町の一つです。
【アクセス方法】
ローマ・テルミニ駅よりトレニイタリアのネットゥーノ(伊語:Nettuno)行にてアンツィオ下車。所要時間は約1時間。
次に紹介するのは、地元中の地元の人に人気のあるパッソスクーロ(伊語:Passoscuro)の海です。ローマの街から海に沿って北の方へ位置するこの海は透明度も高く、砂浜から貝類も良く採れ、小魚が泳いでいる姿を肉眼で見ることができます。
ここパッソスクーロの浜辺では、自由に海水浴できるエリアもあれば、レストランがビーチを管理するプライベートビーチもあります。平日もありますが、週末はレストランが提供するパラソルやビーチチェアーを1日一つ7€で借りることができます。
リゾート地で味わうような特別感のある海だけではなく、素朴で庶民的なビーチで多くのイタリア人たちと同じ視点に立ちながら海水浴を思う存分楽しんでみるのもイタリアの猛暑を乗り越える一つの方法です。
【アクセス方法】
ローマ・テルミニ駅よりトレニイタリアのチヴィタヴェッキア(伊語:Civitavecchia)行にてトッレ・イン・ピエトラ・パリドーロ(伊語Torre In Pietra-palidoro)下車後、徒歩50分。所要時間は約1時間半。列車でのアクセスが困難な場所のため、レンタカーやタクシー等で移動されることをお勧めいたします。
地元ローマの人たちが愛してやまない広い海は、日焼けコンテストに出場するかのように肌の黒さを自慢し合うことがバカンスの楽しみの一つであり、彼らにとっての話題のネタでもあるのだと毎回、特派員は痛感させられますが、程よく肌を焼きながら、彼らのようにビーチでリラックスできる楽しみを覚えた今、広いビーチの上を照りつける太陽と冷たくて心地よい海水を浴びる日々から当分は抜け出せそうもありません。
旅する皆さんには、海水もちょっと汚く、ナンパ気取りの連中が集まるリド・ディ・オスティア(伊語:Lido di Ostia)やフレージェネ(伊語:Fregene)のようなローマにもっとも近いビーチではなく、もう一足伸ばして南へと又は北へと向かえば、事情が変わってくるので、是非、地図を広げてみてはこの一味違ったローマの海を訪れてみてはどうだろうか。
筆者
イタリア特派員
田澤 龍太郎
現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。
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