ローマの貴族が住んでいた、カエターニ城 in セルモネータ(イタリア)
ローマの貴族が住んでいたカエターニ城(Castello Caetani)

Ciao、みなさんこんにちは。
前回の記事につづき、ニンファ庭園(Ninfa)のすぐ近くにあるセルモネータ(Sermoneta)という町の城について記載させていただきます。
セルモネータは山の頂上に成り立った小さな町で、ひときわ高い位置にそびえているのが城がカエターニ城です。
前回、ニンファの庭園を作り上げたカエターニ家のについて少し触れましたが、ローマ貴族が住んでいた城の見学をしてきました。
〜カエターニ城の歴史〜
この城は、中世のもので敵からの侵入を防ぐための塔がそびえており、石などで作られた防衛に強い作りになっています。
元々13世紀に、アンニバルディ家によって建てられた城でした。ローマとナポリのちょうど間に位置するため、戦いの場になることが多く、その戦いに巻き込まれないように防衛に力を入れて設計されたものだとか。
そのため、城全体を分厚い高い壁で覆っているのです。
その後アンニバルディ家は、孫であるボニファチョ8世とピエトロ・カエターニに、この地と城を譲り渡しました。
これを機に、カエターニによって城はより強化されていきましたが、ほかの者の手に渡ったりながら・・・・・・。1798年にナポレオンによって、カエターニ家に返却されました。
1977年からは、カエターニ基金によって運営されるようになっています。

こちらも予約していきました。
場合によっては当日も購入できるようですが、ガイドさんとの同行となり、人数に限りがあるので、事前の予約が必要です。
みんなが揃ったところで、ガイドさんについて城に入っていきます。
この町全体が、こんなゴツゴツとした石畳で作られていました。

ここは城の広場です。
真ん中にあるのが、城内で一番使われていた井戸で、合計3つの井戸で暮らしていたようです。
ここは、城の真ん中にあり、いろいろな建物に囲まれています。

城の中には、図書室やお客様を迎えるサロンなどがあり、たくさんの絵画やピアノが今も大切に飾られていました。


こちらはダイニングです。
暖炉や大きな長いテーブルがあり、ここでみんなが集まって食事をしてた当事の様子を想像してしまいました。

この部屋には、いくつかの家具がまだ空いたままになっており、それぞれの家具にはカエターニ家の家紋が刻まれていました。

波と鷹がカエターニ家の家紋です。
波は、海辺の領地を表していて、鷹は領地を持つアクイラ家(アクイラはイタリア語で:鷹)からお嫁さんをもらったことから、この波と鷹がカエターニ家の家紋となりました。
ゲストルームも完備されていました。
優雅な内装に加え、壁にもフレスコ画があしらわれていました。
とても豪華です。

ここが、カエターニ家の娘、プリンセスのお部屋でした。
布団など当時のままです。
床にはカーペットが敷かれ、暖炉もあります。大きな室内は、暖炉の熱が行き渡らずに相当寒かったといわれています。

防衛設備がしっかりしていました。
こちらは屋上の様子です。

こちらは先窄まりの屋上にある穴です。
ここから外から来る敵に矢を放っていました。

また、ここからは下を見ることができ、上って来る敵の動きを確認するのと同時に、攻撃をしていたとされています。

逃げ道のような真っ暗な小さい道もあり、当時の迫り来る危険にいつも準備していた様子が伺えました。

約1時間ほどの見学ですが、城内の多くの部屋を回れました。
今も当時の様子を残した状態で保存されているので、生活風景を想像しながら歩くことができ、有意義な見学時間となりました。
皆さんもニンファ庭園に行かれた際は、もう少しだけ足を伸ばし、城を探検さてみてはいかがですか?
インフォメーション
・名称:Castello Caetano
・住所:Via della Fortezza 04013 Sermoneta (LT)
・費用:8ユーロ
※公開日が限られているため、こちらも事前にホームページで確認後、予約をしてください。
・アクセス:STAZIONE FF SS LATINA SCALOからセルモネータまでバスがあります。
(1日6本の運行のようです。2019年11月時点)
※事前にバスの時刻等をご確認ください。
ニンファ庭園も一緒に行かれる方は、前記事で記載したシャトルバスでニンファ庭園からセルモネータ行きも出ています。
こちらも併せて確認ください。
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イタリアでの生活の様子など、日々徒然と書いていますので、ご興味があれば訪れて見てください。

筆者
イタリア特派員
Erica
ローマ郊外在住です。イタリアの小さな町が好きで、時間を見つけ色々と探検しています。
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