【コロナ関連】予防接種について、私の身の回りの体験談を中心とした情報です
コロナの予防接種は、ドイツでは現在家庭医にての摂取が可能です。いままでは診療所での摂取が可能でしたが、2021年4月7日以降8500の診療所が追加されました。それにより、1日のコロナ予防接種接種者数が、倍に伸びたようです。
↑とある家庭医の診療所、待合室です。
日本でワクチン1本から注射器に5回または6回取れるとの話題がありますが、ドイツでは6回分取れるのが通常で、実は7回取れるんだそうです。ただ、7回目は許認可されていないので、公式には「捨てる」ことになっているようです。
わが家と長い付き合いのある友人で家庭医をしている人の話では、先日7日の水曜日に使ったワクチンも、そのうち2本は6回分しか取れなかったけど、残りは全部7回分取れたんだよ、とのこと。
体重や身長差がある人に一律同じ分量のワクチンを与えるわけで、実際小柄な人にその7回目を摂取できれば無駄がないのに、と医療関係者は思っているようです。
現在ドイツでは、バイオンテックのワクチンがおもに用いられています。
4月19日以降は、バイエルン州では、アストラゼネカのワクチンは少なくとも1回目の摂取には用いることができないようになります。
予防接種を実際に受けるときのために
↑コロナ摂取の問診票
問診票に書かれていた質問事項を書き出してみます(少し質問が重複していたり順番も論理的ではないのですが、実際このようになっていました)。
問診票
1)現時点で風邪による熱はありますか。
2)すでにコロナの予防接種(1回目)を受けている場合、アレルギー反応がありましたか?
3)慢性的な病気がありますか、または免疫不全ですか。ある場合は、どんな病気ですか。
4)抗凝血剤を使用していますか。
5)アレルギーはありますか。
6)過去に接種した予防接種で、高熱が出るなどのアレルギー反応はありましたか。
7)(妊娠可能な年齢などの)女性の方への質問です。実際妊娠中または授乳中ですか。
8)過去14日以内に何らかの予防接種を受けましたか。
9)すでにコロナの予防接種(1回目)を受けていますか? その場合はいつですか?
予防接種を受ける際、FFP2マスクを忘れないように。そして、健康保険証とすでに予防接種帳をお持ちの方は、それも忘れずに。
家庭医での予防接種は、年齢制限などの条件にあまり捉われずにということですが、例えば、私の周りの人(知人の両親や親戚、義母やその友人、隣人やその友人)で80歳以上の人は、多分ほぼ全員が少なくとも1回目の予防接種をしたのでは、と思います。
私の身近にいる50代前半で、心臓や肺に疾患のある人も、1回目の摂取を最近終えました。少しずつ摂取をした人の数が増えている印象を受けます。
実際のバイエルン州での数値を見てみると、1回目の予防接種が終わった人は、1.693.785人、2回目の予防接種も接種した人の数は、807.125人です。これはバイエルン州の人口比で見ると、12.91%に当たります。(ドイツ全体では、12.98%)
(↑これは地元のニュースでもいつも表示されているのですが、計算し直してみると、1回目の予防接種が終わった人の割合ということになります。ただ、その割合というのも乳児や幼児などを含む全体の人口で割った計算になるので、イマイチ???なのですが。この記事を読んで、詳しくおわかりになる方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください)
接種者の内訳は、45.05%は高齢者対象に予防接種を受けたもの、36.60%は職業を理由に、10.53%は疾患による理由で、となります。
(以上すべて、4月8日ロバート・コッホ研究所発表数値)
話を聞くと、かなりスムーズな対応で、受付、問診票の記載、接種についての承諾書の記載を終え、すぐに医者の説明を受けたあとワクチン摂取、そして15分ほど休憩してから帰宅という流れです。
私も一度、小学校の体育館で行われる予防接種に送迎をしたことがあるのですが、そのときも3つの仮設の個室が用意され、そこでスムーズに予防接種が行われたとのこと。私の車の中での待ち時間も、40分程度かかったかどうか、でした。
今後の学校のあり方について
なお、バイエルン州は現在、予防接種の強化と、迅速な感染テストの実施に力を入れ始めており、来週月曜日からイースター休暇明けで学校がスタートしますが、登校する子供たちには週に2回のコロナ感染テストが検討されています。
7日水曜日付で送られてきた学校(ギムナジウム)からの連絡には、11年生と12年生は、学校に登校できる条件として、学校で行う感染テストに陰性反応が出るか、または学校がスタートする直前の11日日曜日に、ギムナジウムと取り決めた薬局にて、予約をとり、感染テストを行い(登校の48時間前まで)陰性が証明される場合のみ、としています。11、12年生はそれぞれ日本で言う高校2、3年生に当たります。
それ以外の学年(6~10年生)の子供の保護者にはまだ連絡が来ていません。
2週間のイースター休暇が始まるときには、学校が再開する直前の金曜日に登校しての授業となるか、オンラインでの遠隔授業になるか、連絡が来るとの連絡がありました。
12日月曜日に予定されていた、メルケル首相と各州の首相とのコロナ対策会議は、延期になる可能性が報道されています。というのも、それぞれの州の立場や考え方が異なりすぎており、まとまった話し合いになる見込みがなく、バイエルン州のゼーダー首相によると、まだまとまって全員で話ができる段階ではない、時期が早すぎる、とのことです。
ドイツでは、ロシアのワクチンを購入検討をしているようですし、メルケル首相も感染症についての法律を変更することを検討していたりするなど、今後気になる話題もちらほらとニュースに上がっています。はっきりした情報が出ましたら、またこちらで報告させていただくことにします。
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